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お茶の時間

P氏がお茶しに
うちにきた。

だけどもあいにく
小腹に空きもないほど
何も欲しくはなかった。

だから甘いものと飲みたい
コーヒーの気分ではなくて、
きつい香りの紅茶なんて
もってのほかで、
結局シンプルに、お煎茶を煎れた。

漬物か何かあるけ、とP氏。
ああ、と思い付いたのは
はちみつ梅干し。

お茶の時間には
お茶がすすむ、すすむのアテがなくちゃ。

P氏は勧められた梅干しを
大事に箸でつつきながらチビチビやり、
残った種はお茶に入れて
梅茶にして楽しんでいた。

1では足りない、
2粒食べるからここに入れてくれ、と
遠慮なく、ふざけて笑った。

話がはずむ、はずむ。

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