オーナーの負担ゼロ、賃貸物件空き室補償付き「0円リノベ」は本当に大家の味方?

賃貸物件のリノベーションが、物件オーナーの工事費持ち出しなしで行え、さらに空室保証までしてくれるサービスが登場した。

その名も「0円リノベ」。思わず目を疑ってしまうような賃貸物件のオーナーに都合の良いサービスなのだが、どういう仕組みで成り立っているサービスなのだろうか?

このサービスを提供するのは、賃貸管理に20年以上のキャリアを持ち、首都圏で96.5%の稼働率を実現する株式会社アートアベニュー。

正確な賃料査定のノウハウと費用対効果の高いリノベーションを優先するからこそ実現できるサービスだという。実はリノベーションは、水回りなどには基本手をつけずいわゆる表層リノベに留まる。

しかし「表層リノベといってもノウハウを持って行えば、部屋の印象をぐっと変え、物件の付加価値を高めることが可能になります」とアートアベニュー プロパティマネジメント事業部の片平智也氏は自信を覗かせる。

費用対効果の高いリノベーションと
正確な賃料査定が肝

一見、「奇抜なサービス」に思えた「0円リノベ」だが、同社がこのサービスを提供するに至ったこれまでの経緯を聞いてみると、印象は変わる。

「当社では、これまでも管理物件の稼働率を上げるために、効果が見込める物件に対してリノベーションをすすめてきました。ですが、多くのオーナーさんはリノベーションに対して不安を持っていました。

1つは、“本当に実施したところで高い賃料で借り手がつくのか?”そして、“初期費用をかけることへの不安”でした。

そのため、リノベーションローンをサービスとして提供してみましたが、今度はローンを払いきれるのかという不安を持たれました。それならば、いっそ自社で家賃保証もしようということで今回のサービスに至ったのです」(片平氏)。

同社では、現在90%以上の物件で、査定賃料と成約賃料の誤差±3%の賃料査定を実現している。そこに、効果の高いと思われるリノベーションのノウハウを合わせたのがこのサービスなのだ。25年間サブリースを行ってきた実績を持つ同社では、データの裏付けのある空室リスクの回避が行えるという。


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