すてきなキッチンのある部屋に住みたい! 理想的な賃貸物件を探すコツとDIYの注意点
賃貸物件を探すときには、キッチンの使い勝手も重要視されるポイントとなります。特に、普段から自炊をする人にとっては、キッチンの設備や使いやすさによって部屋の魅力が大きく左右されることもあるでしょう。今回は、理想的なキッチンの物件を見つけるコツや、自分でカスタマイズをする際の注意点について解説していきます。
目次
キッチンにはどんなタイプがある? キッチンの種類と特徴
スタンダードなI字型キッチン
スペースを効率的に使えるL字型キッチン
ダイニングと向き合える対面型キッチン
キッチンを内見する際に意識すべき4つのポイント
キッチンの高さ
コンロの種類
収納スペースの広さや扉の開き方
動線の確保しやすさ
賃貸物件でもDIYはできる? キッチンをカスタマイズする際の注意点
賃貸物件でもDIYは可能な場合がある
賃貸物件でカスタマイズする際の注意点
カスタマイズ可能な賃貸物件とは
キッチンDIYの具体例
簡単DIYで収納スペースを拡大
壁紙や扉の色を変えておしゃれな雰囲気に早変わり
自作の棚を使って憧れのカウンターキッチンに
キッチン選びのポイントやDIYのルールを理解して理想的な物件探しを!
キッチンにはどんなタイプがある? キッチンの種類と特徴
キッチン
自分に合ったキッチンを見つけるためには、どのようなタイプがあるのかを知っておくことが大切です。ここでは、さまざまなキッチンの種類と特徴について見ていきましょう。
スタンダードなI字型キッチン
I字型キッチンとは、コンロやシンク、作業スペースが一列に並んでいるタイプを指します。壁に沿って設置されていることがほとんどであり、限られたスペースでも動線を確保しやすいところが大きな特徴です。
大きなメリットは、部屋の一面に必要な設備がまとまっているため作業がしやすい点にあります。ただ、居住スペースに背を向けて調理を行うこととなるため、小さな子どもがいる場合でも目を離さざるを得ないなどのデメリットもあります。
スペースを効率的に使えるL字型キッチン
作業台を部屋の角に設置することで、作業の動線を短縮できる点がL字型キッチンの大きな特徴です。部屋の角に必要な設備がまとまっているため、I字型キッチン以上に効率的なスペース利用ができ、狭い部屋であってもそれほど不便に感じることはありません。
広いコーナー部分が生まれるため、角をどのように使うかによって利便性が大きく変わる点もポイントです。
ダイニングと向き合える対面型キッチン
対面型キッチンはカウンターキッチンとも呼ばれ、ダイニングとキッチンの間にカウンターが設けられたキッチンのことを指します。最大の特徴は家族と向き合いながら作業ができる点にあり、小さな子どもがいる家庭では安心感の強いタイプです。
ただ、対面型キッチンは開放感がある半面、料理のにおいが部屋全体に広がりやすい点がデメリットとなります。また、仕切りのないフルオープンタイプのキッチンでは、水や油がダイニングへ跳ねてしまうといったことにも注意が必要です。
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キッチンを内見する際に意識すべき4つのポイント
内見
賃貸物件を借りる際には、事前に内見を行うことができ、ある程度部屋の様子を確かめられます。しかし、いくら見た目が気に入ったとしても、キッチンの使い勝手がよくなければ生活を始めてから不便に感じてしまうこともあるのです。
ここでは、内見の際に気をつけるべきポイントを4つに分けて紹介します。
キッチンの高さ
キッチンの利便性を左右する大きなポイントは、作業台の高さだといえます。高すぎても低すぎても無理な姿勢で作業をすることとなるため、適切な高さのものを選ぶことが大切です。
また、身長が低い人の場合は、あまりにも奥行きのあるキッチンだと奥まで手を伸ばすのが大変になってしまうこともあります。そのため、内見の際には高さとともに奥行きも確かめておくことが重要です。
コンロの種類
コンロのタイプも使い勝手を左右するポイントの1つです。コンロの加熱方法にはガスとIHクッキングヒーターの2種類があり、それぞれに特徴があります。
IHクッキングヒーターは火を使わないため、安全性の高さが魅力となるものの、使用できる調理器具が限定されてしまう側面もあります。中華鍋や土鍋といった器具は使えない場合があるので、これまでガスコンロを使用していた人にとっては注意が必要です。
収納スペースの広さや扉の開き方
キッチンはさまざまな器具や調味料などをしまえるように、なるべく広い収納スペースを確保できることが大切です。ただ、あまりにも高い位置に収納スペースがある場合には、ものを出し入れしにくいと感じられてしまうため注意しておきましょう。
また、扉が開く方向によっても使いやすさには違いが生まれます。内見のタイミングでそれぞれの扉を開け閉めして、必要があればメモをとるようにしておくとよいでしょう。
動線の確保しやすさ
どのようなキッチンのつくりを便利だと感じるかは、人によって異なります。そのため、内見のタイミングでは、実際に調理をする様子を思い浮かべながら動線を確かめておくことが大切です。
冷蔵庫や食器棚の配置を考えたり、2人で調理する様子を想定したりと、さまざまな状況のイメージを持っておきましょう。
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賃貸物件でもDIYはできる? キッチンをカスタマイズする際の注意点
キッチン
どうしても理想的なキッチンの物件が見つからない場合は、工夫次第で使い勝手をよくすることもできます。ここでは、賃貸物件でキッチンをカスタマイズする際に注意すべきことについて解説していきます。
賃貸物件でもDIYは可能な場合がある
賃貸物件であっても、決められたルールの範囲内であれば、キッチンを自分好みにカスタマイズすることはできます。たとえば、壁を傷つけないはがせるタイプのシートを使って、壁紙の雰囲気を変えるといった方法です。
また、収納スペースが不足している場合には、アジャスターを使い、突っ張り棒を立てます。そこに有孔ボードを取り付けて調理器具をつり下げられるようにしたり、棚をつくったりすることもできます。そのため、キッチン以外の設備や条件に納得ができる場合には、DIYを前提として入居を検討してみるのもいいでしょう。
賃貸物件でカスタマイズする際の注意点
賃貸物件のカスタマイズを行う際には、必ず原状回復を意識しておくことが大切となります。賃貸借契約においては、通常の使用の範囲を超えて建物や設備を損傷してしまった場合、借り手側が原状回復の費用を負担しなければならないのです。
そのため、壁にくぎを打ったり、床を傷つけたりするような作業はできません。元に戻す前提であったとしても、DIYを行う際には大家さんや管理会社に確認をとり、きちんと許可をもらうほうが安心です。
また、室内で作業をするときには、騒音などで周りに迷惑をかけてしまうこともあります。思いがけないトラブルを避けるためにも、管理規約を守ったうえで近隣への配慮を心がけましょう。
カスタマイズ可能な賃貸物件とは
実はDIYを認めている賃貸物件もあります。カスタマイズ可能な賃貸物件はDIY賃貸物件とも呼ばれ、借り手が手を加えられる物件のことを指します。通常の賃貸物件とは異なり、借り手が間取りや設備などを自由に変えることができ、カスタマイズした部分の原状回復義務が免除されることが特徴です。
LIFULL HOME’Sでは、「カスタマイズ可の賃貸物件」として特集を組んでおり、そこから検索をすることができます。こうした物件を選べば、自分好みのキッチンを実現することも可能なのです。
ただ、カスタマイズできる範囲は物件によって異なるため、事前にきちんと相談をしておくことが大切です。通常の賃貸物件と比べれば自由度が高いものの、規約を超えた改装はトラブルの原因となり得るため注意しておきましょう。
カスタマイズ可の賃貸特集
キッチンDIYの具体例
キッチン
キッチンはDIYによって大きく使い勝手を改善できる可能性がある箇所でもあります。ここでは、キッチンのカスタマイズの具体例を見ていきましょう。
簡単DIYで収納スペースを拡大
収納スペースが限られているキッチンでは、DIYで新たな収納場所を設けることで、使い勝手が良くなります。たとえば、I字型キッチンでは、空きスペースになりがちな壁面を使って収納場所を増やすことが可能です。
木の枠を置いて調味料を置けるような棚にしたり、有孔ボードや突っ張り棒などで調理器具をつり下げられるようにしたりすれば、空間を有効利用することができます。また、L字型キッチンでは、角のデッドスペースにちょっとしたコーナーラックを設置するだけでも、収納能力が向上します。
こうしたカスタマイズは、壁に穴をあけないように気をつければ、通常の賃貸物件でも取り入れることができます。
壁紙や扉の色を変えておしゃれな雰囲気に早変わり
キッチンの見た目を変えるだけでも、全体的な印象は大きく向上します。好きな柄の壁紙を貼り付けたり、扉にマスキングテープを貼ってその上から好きな色を塗装したりと、ちょっとした工夫でオシャレなキッチンをつくることができるのです。
キッチンにはがせる壁紙を貼った例
キッチンにはがせる壁紙を貼った例
ただ、テープがはがれなくなってしまったり、塗装で汚してしまったり可能性もあるため、事前にきちんと許可をとっておくことが大切です。
自作の棚を使って憧れのカウンターキッチンに
I字型やL字型のキッチンでも、十分なスペースがあれば、背中側に自作の棚を置くことでカウンターキッチンに変えることができます。土台をカラーボックスなどにして、そのうえに一枚の板をかぶせるようにすれば、カウンター下は大容量の収納スペースとして使うことも可能です。
できるだけ軽い素材を使って、移動や設置の際に床を傷つけてしまわないように心がけましょう。
キッチン選びのポイントやDIYのルールを理解して理想的な物件探しを!
キッチン
キッチンを重視したお部屋選びのポイントをまとめます。
キッチンには大きく分けて3つの種類があり、それぞれ異なる特徴を持っている
内見のタイミングでは実際の動線をイメージしながら、高さや扉の開き方といった細かな点にも目を向けておく
賃貸物件でもDIYは可能であるものの、原状回復を意識して、きちんと規約を守ることが大切
DIYの自由度が高い「カスタマイズ可物件」から部屋探しを行うのも1つの方法
ちょっとした工夫次第でキッチンの使い勝手や雰囲気は大きく変わる