テーラーメイド社が売却先を模索中 複数社が候補に

テーラーメイド・ゴルフカンパニーを保有するニューヨークの投資会社、KPSキャピタルパートナーズがテーラーメイド(カリフォルニア州カールズバッド)の売却先を探しており、その売値は“20億ドル”(約2千億円)とニューヨークタイムス紙が報じた。

テーラーメイド最新のSIM2 ソールはこんな感じ

2017年5月、当時の親会社だったドイツのアディダス社からテーラーメイドを購入。その金額は4億2500万ドル(当時のレートで約476億円)で安価と言われた。アディダスは用具から撤退し、ウェアとシューズに専念するとした。KPSはモーガンスタンレーを通じてテーラーメイド社の買い手を探しており、すでに数社以上が手を挙げているとニューヨークタイムス紙はレポート。一方のKPS、テーラーメイド社はともにコメントはしていない。

昨年来の新型コロナウイルス感染拡大から、米国でもゴルフは一大ブーム。“ゴルフデータ・テック”によると19年から13.9%ラウンド数が増加、またゴルフ用具の売り上げも20年は2億8100万ドルで19年より10%増加。これはゴルフデータ・テックがリサーチを始めて以来、3番目の活況となった(1位は08年の2億9100万ドル、2位は07年の2億8700万ドル)。

テーラーメイドはタイガー・ウッズを筆頭にロリー・マキロイ、ダスティン・ジョンソンらトッププロとクラブ契約を結んでいる。(文・武川玲子=米国在住)


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