今、武幸四郎が凄い......呪縛から解き放たれた「天才になれなかった弟」。騎手引退カウントダウンに舞い降りた「兄・武豊」を超える奇跡の騎乗
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これが間もなく騎手業を引退して、調教師になろうとしている男の騎乗だろうか......今の武幸四郎騎手には"競馬の神様"が宿っているのかもしれない。
すでに3週目を終えた2017年の競馬。早くも各ジョッキーたちの間では好不調の明暗が分かれ始めている。そういった中、2勝以上の複数勝利を挙げている騎手で、現在最も勝率が高いのが武幸四郎騎手だ。
現在関西リーディングトップと、年明けから好調を維持している兄・武豊騎手でさえ6勝という序盤、幸四郎騎手はすでに3勝を上げている。昨年、年間でわずか11勝に終わった男が今月だけで3勝。関西リーディングでも15位と例年になかった存在感を発揮しているのだ。
それも今年の騎乗数は、わずか6鞍。調教師転身のため2月末に引退を控えている騎手だけに、騎乗馬を集めることは簡単ではないが、そういった中での3勝は本当に価値が高いといえる。
武豊騎手でさえ勝率が15.4%という一方、幸四郎騎手は驚異の5割をキープしている奇跡的な状況だ。
無論、レースで勝つのは簡単なことではない。昨年の武幸四郎騎手の勝率はわずか5.3%、1勝や2勝ならまぐれ当たりもあるかもしれないが、「2戦1勝」のペースで3勝を積み上げるのは決して容易な話ではないということだ。
何よりも賞賛すべきは引退という"ゴール"を目の前にしながらも、最後まで全力で勝負に挑んでいる武幸四郎騎手の「姿勢」に他ならないだろう。
特筆すべきは、3勝がいずれも1番人気の馬ではないことだ。最高でも3番人気での勝利と、決して馬に恵まれただけの結果ではない。
近年こそ調教師試験のために騎乗数をセーブしていたこともあって成績が奮わなかったたが、もともと勝負強く、腕のある騎手。年明けから、ここまで見事な騎乗を見せられると、より早期の引退が惜しまれる。
昨年は調教師試験合格へ強い決意を秘めたまま勉学に励む中、父・邦彦さんが他界。告別式では、感情を露わにして号泣した姿が印象的だった。その後、兄・豊騎手が「まったく予想していなかった」と述べるほど意外な調教師試験合格。
その陰に並々ならぬ努力があったことは述べるまでもないだろう。
そんな、すでにセカンドキャリアに向けて動き出している武幸四郎騎手の好調。当然、調教師や馬主を始めとした周囲の関係者のバックアップがあってこその結果といえるが、今年6戦3勝という神懸った成績は、それこそ"競馬の神様"の味方なしに成し得るものではないだろう。
確かに武幸四郎騎手は兄と比較してやんちゃな面があり、プライベートで世間を騒がせては「愚弟」という声も聞かれた。特に破局に終わった女子アナウンサーの高島彩、タレントの安田美沙子などとの交際が大きな話題となったのは「わきが甘い」としか言いようがないものだろう。
極めつけは、2011年に京都市東山区内の飲食店での暴力事件。居合わせた男性客に殴られて左ほおを骨折、全治3カ月の重傷を負った。当時はそのまま騎手引退も囁かれたほどだ。
だが、それでもデビューした1997年以降、20年間にわたって「天才」といわれる兄の背中を追ってきた弟の騎手人生は、やはり他人には決してわからない様々なプレッシャーがあったはずだ。
過剰な「期待」とままならない成績への「葛藤」、そんな中でもJRA通算691勝(1月17日現在)、G1・6勝を上げた手腕は偉大な父や兄に隠れた、しかし、確かな騎手としての才能だったに違いない。
ラストイヤーとなる2017年のこれまでの騎乗は、難関の調教師試験に合格し、兄の背を追い続けた騎手としても終わりが見える中、何かそういった様々な"重荷"から解放された「騎手・武幸四郎」の本来の姿のようにも見える。
もしかしたら、武幸四郎騎手は今が一番馬に乗っていて「楽しい」と感じているのかもしれない。
無論、勝利5割などという奇跡的な状況が、いつまでも続くほど競馬は甘くない。だが、それでもこの最後の最後まで苦しみ抜いた「天才になれなかった弟」の騎乗を、20年間の集大成を最後まで見守りたいと思う。
その機会は、本当にもう限られてきているのだから。
引用:http://biz-journal.jp/gj/2017/01/post_2320.html
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