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アドンコマンJP 奮戦記
・アドンコマン受かっちゃいました
誰もが驚くアフリカン・カンフー・ナチスのBD&DVD発売。
そして、それ以上に驚かされた #アフカン声優応募 と言うTwitter上での声優公募イベント。この#アフカン声優応募 にてアドンコマン役の声優を射止めたのが、この私こと まけいぬ でした。
アフカンにおける私を紹介させていただくと、
・2020年12月にアマプラでアフカンを視聴
・以後日本にアドンコを輸入するための活動を行う
・2021年5月に映画公開直前決起集会で「Road to ADONKO」と
題して講演を実施
・決起集会でセバ監督から「アドンコ大臣」を拝命
・アフカンパンフレットのアドンコ紹介のページにて活動が掲載される
・便利屋「秋元サービス社」を通じて秋元さんへインタビューを実施
(インタビュアー:東條のとさん)
などなどアフカンやアドンコについての活動をしていますが、基本的にTwitterでアフカンネタを呟く一アフカンファンです。
そんな私がアドンコマン役を仰せつかり、リアルアドンコマンになったので、その際の様子をレポートさせていただこうと思います。
・都内某所スタジオにて
セバ監督のオーディション結果発表から5日後、私は東京都へ向かう新幹線に乗っていました。
展開はえーよ。台本と練習用のVが届いたのが前々日だよ。と自分の置かれた状況におびえながら、荷物に忍ばせたお守りのアドンコを抱きしめておりました。
田舎者なので1時間は早く現場に到着しました。スタジオがあるビルの二階にあがるとAKN控室の張り紙が。どうやら二階は控室で三階が収録現場のようです。
中に入るとあちこちにコロナ対策の注意点を書いた張り紙が。非常に気を使われているようです。中央に置かれた大きめのディスプレイにはアフカンが流れています。が、よく見てみるとなにかおかしい。どうやら、三階の収録状況を流しているようです。
ディスプレイではヒトラーの演説シーンが。おお! ヒトラーが日本語で喋ってる!! いきなり貴重な未公開シーンを最速で拝見できました。何せリアルタイムで収録しているわけですからね。獲れたてのキトキト市場の魚どころか、水族館の水槽で一緒に泳いでるレベルで新鮮ですよ。こっそり カ! ネ! のところでネ!を合わせて遊んでしまいました。
そうこうしている間に担当さんと秋元さん、そして公式Twitter担当さんが降りてきてくれたのでご挨拶。秋元さんとはZOOMで何度かお話していたので初めてという気がせず、思わず「お久しぶりです」と言ってしまいました。
その後はしばらく控室でセリフの練習しつつ収録の出番を待ちました。
すこし予定時間を過ぎたところで、上の階の収録スタジオへ呼ばれました。そこでとうとうセバ監督にお会いすることができました。時間が押していると言うことでごあいさつもそこそこに収録ブースへ。
がっつりコロナ対策されたブースでヘッドホンとマイクにご対面。
すげえ! なんか網のついたマイクだ! テレビで見た!! なんて素人丸出しの感想を抱きながら、まずは天職ゆいさんの収録の様子を間近で拝見させていただきました。
・天職ゆいさんのBBG(ビッグブラックガール)収録
BBG役の天職ゆいさんへの第一印象は「かわいいお嬢さん」でした。そんなお嬢さんがマイクの前に立ち、BBGの演技をすると……、すごい! BBGだ! BBGがいる!
画面を見ながらお声を聴いているともうBBGの声にしか聞こえないんです。雰囲気バッチリ。
なのにディレクターさんの指示は厳しく
「まだ女の子が出てる」とか、
「もっと太って」などの素人からすると、どないせいっちゅーねんと言いたくなるような指示が飛びます。しかし、そんな指示にもゆいさんは「ハイ! ハイ!」と二つ返事で対応していきます。その結果どんどん演技はブラッシュアップされ、迫力は増していきます。格闘時の掛け声や、敵へのフィニッシュの雄たけびなどはもう自分が獣の檻の中にいるような気分になりました。
もうすごい迫力なので、BDをお楽しみにしてください。
・いよいよアドンコマンの収録
ゆいさんの収録は30分ほどで終わり、いよいよ私の出番です。直前までクオリティーの高いゆいさんの演技とディレクターの厳しい指示を見せつけられ、もう帰りたい。
「もっと口からアドンコを出して!」とか言われたらどうしようなどとビビッておりました。ですが、そこはさすがにプロです。できない相手に無理なことは言わない。指示自体は非常に厳しかったですが、ここがよくなった。ここをこう直そうと的確な誉め言葉と指示をくれます。
いいなー、この人うちの上司になってくれないかなー。などと思ってしまう人使いのうまさでした。
わかっていたことではありますが、声をあてるのってメチャクチャむずかしいです。セバ監督もゆいさんもなんの違和感なくあてていたのに、いざ自分がやってみると、セリフが終わるタイミングが全然合わない。
さすが本職はすげーってなってたんですが、ん? よく考えたらセバ監督本職か? まあいいや、まあいいやな。
もっとも、オーディションで使われたこのシーンを私なりに演じたら間が合わないってことはオーディションの段階でわかっていたんです。オーディションで私一人だけ静止画で提出していたのは、うまく画面と口を合わせられなかったのをごまかしたからだというのはナイショです。
なので、2,3回試してみてダメだとわかった時点で、こちらからセリフ変更を申し出て見ました。元のセリフより2,3秒短くなるように少し縮めた文章を用意しておりました。
そのかいもあってか、その後いく度かの指示をいただきながらなんとかこのシーンを撮り終えることができました。
その後の乾杯後にアドンコマンがゲップするシーンでは気合を入れすぎて口から屁を鳴らしているのかよって言われるぐらいご立派なゲップを披露することができたのですが、たぶんご立派過ぎて使ってもらえないな。会心のゲップだったんだけどな。残念。
メインのシーンが終わって精神的にちょっと楽になったところで次のシーンです。
アドンコマンが試合の迫力に驚いてうっかり隣のエバのおっぱいをもんでしまうシーン。
「うぉっ!ぱい!…失礼」
1発目で上手だとほめられました。うん、一杯練習したからね。おっぱい。
その後、なんとか収録を進めていきまして、台本にはセリフはないけど息やつぶやきを入れるシーンがありました。試合を見て感心したり、逃げ出すときにちょっと悲鳴を入れるようなところですね。
そんな時にゲーリングとアドンコマンが会話を交わすしぐさをしているシーンがありました。
「ここ、何かセリフを入れましょう」
セバ監督とディレクターさんがどんなセリフを言わせるか相談しています。アドンコマンが指二本立てたりしていたので「アイツに賭ければ二倍だぜ」みたいなセリフを言っているのかな? と想像していたのですが、製作サイドから出されたセリフはその想像の遥かに上をいっていました。
「じゃあ、まけいぬさん『************』で行ってみましょう!」
行ってみましょう!じゃねえよ。アタイ…恥ずかしいセリフ言わされちゃった。もうお嫁にいけない。 …ええ、ノリノリで声を入れさせていただきましたけどもね。
そんなこんなで色々ドタバタしながらも大変に楽しく声をあてさせていただきました。
・セバ監督たちアフカンスタッフとの邂逅
音声の収録も終わり、セバ監督たちとお話する時間を設けていただきました。
セバ監督から「お土産があります」と渡されたのは本場ガーナのリアルADONKO Tシャツでした。Tシャツもうれしかったですが、渡してくれた時のセバ監督の楽しそうな顔が何よりうれしかったです。セバ監督Dankeでした。
https://twitter.com/Ghanarians/status/1464213948366929930
アフカンポスターにセバ監督と秋元さんからサインをいただきました。セバ監督のサインがポスターの東條の顔にかかっちゃったんだけど。
「あ、顔にかかっちゃった。ゴメンねTOHJO」って秋元さんに言うセバ監督がかわいかったです。
サインの際に私の名前を「アドンコマンJP」として書いてくれました。これまでの「アドンコ大臣」から「アドンコマンJP」の名をいただいてしまいました。アドンコマンJPです。よろしくお願いします。
本家アドンコマンを意識してしまむらで980円のサスペンダーを購入していたのですが、受けてもらえてよかったです。
https://twitter.com/Ghanarians/status/1464238819679473664
公式Twitterの中の人に「アフカンはワシが育てたって言っていいですよ」と直接お伝えすることができてよかったです。
「いえいえ、まけいぬさんこそ」って言ってもらえたけど、中の人の超高速エゴサRTがなければ私もおもしろがってつぶやいてなかったかもしれない。
12月から劇場公開までの半年間アフカンの話題を支え続けてきたのは、間違いなく中の人の努力だったと思うのです。今後もアフカンの話題を支えていってください。
ほんとうはいくらでもお話したかったのですが、セバ監督の収録が押しているとのことで、早々においとますることになりました。
いつかはセバ監督や秋元さんたちとゆっくり飯でも食べてみたいものです。
・It’s AKFN Style
今回は貴重な体験をする機会をいただきましてありがとうございました。
素人なりにできる限りのことをしてきましたが、どんなアドンコマンになったか楽しみ半分怖さ半分と言ったところです。
私よりも声や演技がうまい人がたくさん居たのに、それでも私が選ばれた理由は「アフカンの楽しさを発信できるから」だと自分では考えています。
アフカンと言う作品を楽しみ、どんどん発信できる力においては自分が一番だと自認しています。
今後もアフカンを楽しんで、その楽しみをみなさんとシェアしていければいいなと思います。
以前セバ監督が言っていた「It’s AKFN Style」を心に刻み、今後も精進していきたいと思います。