お盆中、飲食店に従事した方への御礼

拝啓
このお盆期間、飲食店で接客・キッチンに従事した方々へ


本当にありがとうございます。お疲れ様でした。

お盆ともなると、いつもとは違う客層が来店されたことでしょう。
そして、その客がみんながみんな"良い人"とは限らない。


クソゴミカス客も湧いたことでしょう。
わめき散らかすやつもいたことでしょう。
心中お察しします。


もし、そのわめき散らかす原因が店側のフォルトだとしても、そこは人間対人間のコミュニケーション、どんな事情があれ敬意を持って話すべきでしょう。
わめき散らかした人はお盆に湧いた地縛霊・怨霊の類、そう思うと良いです。




私は、この盆、仕事尽くしでした。
3連休もなく働いた。


平日月曜日はオフィス近くの中華屋さんに赴きました。
最近は、お弁当がない日のお昼はほぼここに来ます。

女将さんが「THE女将さん」というホスピタリティをもって接してくれるから気持ちがいいし、もちろん料理も美味しい。

でもその日はいつもと様子が違った。
お盆で客層が変わり、混み合っていた。


日替わりランチが麻婆豆腐だった。私は麻婆豆腐が好きだ。食べたかった。
入店したのは13時過ぎ、14時からは会議があった。リミットがある。
でも食べたかったので並んだ。


結局料理が運ばれてきたのは13時47分。会議まで残り13分だ。

私は美味しさを噛みしめる時間もなく、ただ胃に流し込んだ。
食べ終わると54分だった。
ビビった。
定食を7分で食べたというのか。デザートもついていたのに。7分で。


会計に向かうと女将さんはこう言う。
「遅くなってしまってごめんなさいね」


ああ、ごめんなさい、謝りたいのはこちらのほうだ。
私はせっかく作ってもらった料理を"流し込む"ことしかできなかったのだ。


「忙しなくてすみません」
私はそう言い会計を済ました。



水曜日は、ランチの時間をとっくに過ぎていたので、松屋に行った。

ランチセットって17時までやってるんだ。すげえ。
生卵のセットを頼んだ。

席につく。
「お待ちください」とお冷を差し出しながら、女子大生らしき店員が少しぶっきらぼうに言う。


刹那。


「お待たせしました」


目の前には牛めしと味噌汁、生卵、サラダがのったお盆があった。


私は驚きを隠せなかった。本当に一瞬という言葉が合う出来事だった。
体感2秒、実時間でも恐らく10秒足らずだったと思う。

松屋の真価をまざまざと見せつけられたのだった。




中華屋さんのお父さん、女将さん、松屋で運んできてくれた女の子、キッチンで作ってくれた男性。

皆様本当にありがとう。


あなた達のおかげで私のお盆中の仕事は、少しだけ明るく照らされました。


そして、全国の飲食店従事者の皆さま。
みんなが休んでいる中、ご飯を提供してくれてありがとう。

きっとあなたが運んだご飯が、誰かを救っているはずです。


みんなの食卓でありたい。MA・TSU・YA☆


敬具

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