「霊安室」って病院に似つかわしくない名前だと思わないか?

今日は祖母のお見舞いで病院に行った。

コロナが始まってから病棟というものに行く機会がなかったが、久しぶりに行った。


祖母は94歳。
そうか〜まだ記憶の中のおばあちゃん、小学生の頃に遊んでくれたおばあちゃんだから年齢が70歳くらいで止まってるんだよな〜。もう94か〜。

今回は、病を患って入院というより、かかりつけ医の先生がちょい心配だから、って感じらしい。
まあそれでも入院となると少し身構えるよな。



と、病棟に赴いたわけだが、2階のナースステーションに行くために階段に向かったんだが、1階の階段の脇に「霊安室」の文字。


え?霊安室ってこんなナチュラルにあるもんなの?
普通に一般人通るところにあるんや。
てか初めて見たかもしれん。


霊安室って最終的にbodyをそこから運び出すわけだから、2階以上にはないことはなんとなく想像がつくが、なんとなく地下1階にあるイメージだった。

やっぱほん怖とかの影響なのかな、
看護師がエレベーターで地下にいざなわれて、そこには霊安室が――
みたいな、そういうイメージが先行する。


でも、導線のことを考えれば1階の方が理にかなっていそう。1階から搬出するわけだからね。

にしても、一般人が通る道の脇に霊安室ってあるもんなんだ、ってなった。


そして、改めて霊安室って名前、すごいよな。
霊て。魂ってことやん。

(病院でそんな非科学的とも言える単語使ってええんや。)
って思った。

今まで疑問にも思わなかったけど、実際医療という科学の現場の中で目の当たりにすると、なにか違和感を感じざるをえなかった。


厳密に言えば、死体は「霊魂」が抜け去ってしまった肉体であるから、「霊を安置する部屋」は少しおかしい。

<中略>

好意的に受け取って「霊魂が死体の側を離れかね、まだその部屋に残っている」と解釈したとしても、肉体は「安置」されているかもしれないが、霊魂の方は肉体に戻りたくても戻れないとそわそわしていて「安らか」どころではないだろうから、やはり言い方をもう少し工夫した方がよい。

霊安室 - 日本語を味わう辞典(笑える超解釈で言葉の意味、語源、定義、由来を探る)


霊魂は「安らか」ではないだろうから、がじわじわくる。
たしかにな。目の前に死んだ自分の体があるわけだからな~


「死体安置所」と書かれるとやはり『死』がイメージとして先行してしまう。
「霊安室」と書かれると、それもそれで『霊』に対する恐怖が先行する。


病院という人の生を扱う場で、『死』というイメージから遠ざけるために、非科学的な概念である『魂』という言葉を借りるって、なんか実はすごいこと起きてない?!


まあどっちがいいんだって、結論は何も出ないけど。
落ちはないけどそんな話でした。


今日霊安室って何回書いたんだろ。

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