見出し画像

43th ALBUM "FICTION" セルフライナーノーツ (前半は制作期の様々な葛藤話)

皆様ごきげんよう。Loopです👼
今回は私が2021年12月31日に発表した"FICTION"というアルバムのお話。
次作51thがこれの続編なので今一度触れておこうみたいな回です!
↓こちらのアルバム↓ 聴かずに文章だけ読んで頂いても大丈夫です!

緻密に描きこまれたジャケはカトリさん作!(https://skeb.jp/@katorixIllust)

今作は非常に制作が難航したアルバムで色んな意味で思い出深い1作です。
難航した理由はいくつかありますが大まかに分けると次の二つでした👼
前作42thアルバム時点ですでにメロディーのネタ切れを起こしていた。
・上記の状態にも関わらず依頼作とアルバムの制作を同時進行していた。
この二つです。

頭の引き出し開けてもストックがなんか残りカスみたいなものしかない。
とはいえ依頼を頂けることはありがたいし、滅多になかったことだから、
その残りを集めて集めて何なら自分の血肉を足して提出しておりました。
そうして生まれたのが朱雀 、Over Drive 、 Groovy Travelerの3曲です。
この時点ではアルバム未収録にしようと思っていた3作でした。

さぁ一旦依頼モノ終えたわよということでアルバムに取り掛かります。
当初は"SCREW"というタイトルのパンキッシュな新作を予定しており、
デモの時点でそうしたモードをかなり意識して打ち込んでたのですが
悲しいぐらい違う種類の楽曲しか生まれない…という事態が起きます。
その中の一つが"Cockpit"でした。
これはこれとして次作44thに入れればいいやと一度横に置きました。

進めど進めど"これはSCREWって感じじゃない"という曲が生まれて、
"そもそもコンセプトを決め打ちするのが間違ってるのでは???"
そう私は思い始めます。
自分が今"作りたい"曲と自分が今"作れる"曲が明らかに違ったから。

そこで
作れるものやすでにあるものをとりあえずどんどん集めていって、
揃ってから俯瞰で見聴きしてコンセプトを後付けしてみようかな。
もしかしたら何か自然と世界観ができているかもしれないし。
という製作スタンスに変えました。

コンセプトを後付けする方向にすれば依頼作だって収録しやすい。
それに依頼されて作ったものって基本的に王道志向のものなので、
派手な路線はそちらに任せてアルバム曲は好きなようにできます。
まぁそれでも苦戦しましたけどね(∩´∀`)∩

タイトルをFICTIONにしたのは作られたもの感を出したかったから。
そもそも今作には本意でない曲もそれなりに収録されているわけで
これが私です、というよりこうゆう私ということに今回はしました
みたいな要素が強いと感じたからです。良く分かりませんね。

☆ここからは(やっと)1曲ごとの解説です☆

01.Music Logo
Vチューバーさんに提供したジングルのRemixバージョンです。
20秒しかないのに1トラック扱いにしてるのがズルいですね👼
ちなみに当初は収録するつもりのなかった曲。
仮の1曲目としてプレイリスト上に置いていただけでしたが、
"もうこのまま入れちゃおう"ということで入っています。

02.Cockpit
今作がどことなくSFチックな作風になったきっかけの曲です。
デッデッデッデッデーというシンセリフで引っ張る作りは
私が尊敬する小室哲哉氏を意識してたりします。
が使い方が下手なので全然違うものになってしまいました。
先行曲候補の1つでもありました👼

03.Junk Brain
42thアルバム制作期の頃にはほぼほぼ完成していた楽曲です。
ダウナーなギターメロと刻んだリズム素材もその頃の名残で
新作というよりほぼ42th収録漏れ作感が強い…('ω')
そうした印象からこれを2曲目に配置するのが最初嫌でした。
最終的にはやむなく自分にGOサインを出しました。

04.Gargoyle
42thアルバム制作期の頃にはほぼほぼ完成していた楽曲です。
デモではギターパートがありメロが3つ用意されていましたが
このまま形にすると前曲とほぼ同じ作風になると判断したため
ギターを削ってシンセに変え、メロを1つ削除しました🎹

05.Rubber Tom
今作における数少ない初出アルバム曲の1つです!!(*‘ω‘ *)
とくに意味のない何のためにあるか不明な曲を目指しました。
そもそもこの曲はウォーミングアップで打ち込んだものです。
配信者様の配信待機中にぺぺっと作りました。
ピアノの掛け合いではありますが全然熱くないのが肝です。
ベースも抑揚ないですし終盤入るドラムも過去作の素材。
なのに公開当初は好きな曲に挙げるかたがいました。

06.Groovy Traveler-FN Mix-
ご依頼作のアルバムMix。今作で一番爽やかなロック曲🎸
提供版よりもシンセの音量を上げドラムを全差し替え。
ギターリフをパッチワークの貼り合わせて作りました。
地味にベースパートがギター並みに忙しいです🐶

07.Fiction
表題曲かつ今作における数少ない初出アルバム曲の1つです。
"表題曲が一番地味で意味不明な曲だったら面白いのでは?"
みたいな考えから遊び感覚で打ち込んでいきました!(ΦωΦ)
左右に移動して聴こえるシンセベルが無駄に凝っていますが
正規の音源に逆再生したものを重ねてパンを弄ったもの。

08.OBAKE Drive
ご依頼作"Over Drive"の改題アルバムアレンジバージョン。
元々はリズムパートが過去曲の転用に近かったのですけど
収録にあたり一音一音カチカチ打ち直しています(/・ω・)/
というか全パートほぼほぼ差し替えました。
2連シンバルとキックとスネア一緒に叩くとこがお気に入り。
打ち込みなのにモタって聴こえるのが。

09.Suzaku
ご依頼作"朱雀"の英題化アルバムアレンジバージョンです。
"この曲だけ録音状態が露骨に悪く聴こえる音処理をしよう”
がアレンジのテーマでした。
そもそも元々は配信で流していただく声がのる曲ですので
原曲は派手だけどハッキリした音に仕上げてたんです。
でもここではそんなことは気にしなくても構わないから
音が割れてようと篭ってようと良いのです。

10.Unveil
アルバム制作期間"後"、一番最後に完成したコラボ的作品。
音のバランスとアウトロを変更したアルバムMixです。
イラストと題名と曲調をお相手に決めていただく形で制作。
マーチのようなリズムの組曲っぽいアプローチの曲。

上に書いてますがアルバム制作期間後に完成したものです。
本来であれば収録しないで次作に入れる位置なんですけど
この時点でアルバムジャケがまだ未完成だったんですよね。
カトリさんがめちゃくちゃ拘ってくださっていたので。

そうこうしてる待ちの間にこの曲のお話をいただきまして
取り掛かったらわりとスルッとすぐ完成してしまいました。
せっかく作ったのでプレイリストの最後に入れたところ
"アルバムを締めてる感が出るわコレ"みたいな。

朱雀で終わるよりしっくり来たのでじゃあ収録よ!と思い
そのまま入れるのもあれなので少しだけアレンジしました。
結果的にこの曲がオチですごく良かったと思います✨

と言うことで今回はオリジナルアルバム43作目のお話でした。
完成するまで凄くモヤモヤした作品だけど今はお気に入り👼
ここまで読んでくれてありがとう。

それではまた別の記事で!


いいなと思ったら応援しよう!

Loop
大喜びします