<文章の書き方>Vol.0 はじめまして、フリーライターの小森です!
わたしの、いま
フリーライターの小森利絵と申します。
ライター歴20年ほど。現在は、その人の生き方を深掘りするインタビュー記事を中心に、ライティングの仕事をしています。
ご依頼をいただく仕事のほかに、中学3年生の娘が3歳の頃から一緒につくっている「友だちにお手紙を書くようなフリーペーパー えんを描く」を気ままに発行したり、お手紙を書く時間を楽しむ会「おてがみぃと」を主宰したり、お手紙がある暮らしを書き綴るコラム「おてがみじかん」を連載したり、自分自身で発信していくことも大事にしています。
わたしと、書くことの原点
小学生の頃に小説家に憧れ、小説や詩を書くようになったことです。
そう話すと「昔から本を読むことが好きだったのですか?」と質問されますが、「趣味は読書です」と言えるほど好きではありませんでした。夏休みの宿題で読書感想文を書かなければならないことも苦痛で、たまたま家にあった本の最初・真ん中・最後あたりをさささっと読んで、さらっとしたことを書いた記憶があるほど。たまたま小・中学生向けの恋愛小説にはまり、「自分も書いてみたい!」という、読むことより書くことへの興味が始まりだったんです。
転機となったのは、中学生時代の恩師から「自分のことを書いてみたら?」と提案されたこと。それまでは、架空の物語を創作することによって間接的に自分が抱える生きづらさを表現していましたが、自分の物語としてエッセイを書くようになりました。
書く段階では誰にも否定されません。
自分の気持ちを吐き出すように書いて、それを恩師という他者に読んでもらうため、どうしたらこの気持ちが伝わるかを考えて書き直す・・・恩師に読んでもらっては「ほんまに、こんなこと、思ってるん?」「格好つけてない?」などつっこまれ、そこでの気づきをもとに書き直すことを繰り返しました。
その過程で自分と向き合え、どんな自分もいいと認められたこと、そんな自分を他者にも受け止めてもらえたことによって、心が救われたんです。
そんな体験から、書くことを通して今度は誰かの役に立ちたいと、今の仕事をしています。
わたしにとって、ライフワーク
ライターの仕事をしていますが、私はできればひとりで黙々とすることのほうが好きです。
人と接することも、その場での即興的なコミュニケーションも、すごく苦手で、すごく頑張らないとできなくて(できてもいなくて、相手に申し訳ないと思うことばかり)、年中問わず滝のような汗が流れます。
約20年近く、何度も経験しても、変わりません。自分でも時々、「なんで、この仕事をしているんだろう?」、むしろ相手にも申し訳なく「していてもいいのだろうか?」と思うこともあります。
それでも続けているのは、ご依頼くださる方がいることが一番ですが、私自身としては書くことを通して心救われた経験があるからかなと思っています。
出会う人の想いや考え、経験などを受け止めて、まずはその人といい時間を過ごすこと。そこから、自分が「いいなあ」「大切だな」と思ったことを、さまざまなコミュニケーションツールの中でまだましな「書くこと」によって誰かと共有し、少し、また少しと、自分の目の前から世界がよりよくなっていったらいいなぁと願っているから。
書くことを仕事として続けています。
わたしが、書き綴っていきたいこと
この数年のうちに、ライター講座の講師のご依頼もいただくようになりました。
正直、「人前で話す」「知識や技術を求めている方々に教える」なども、苦手なことです。でも、こんな私にお声がけくださったのだからと頑張り・・・そのおかげでライターとして仕事をする中で、「これは大切だなぁ」「大切にしていきたいなぁ」ということに、改めて気づけました。
そんな「書く」上での気づきや、「私はこんなことを大切にしています」ということを、ここで書き綴っていきたいと思っています。
これから、よろしくお願いいたします!
<文章の書き方> お手紙de“書く”練習編 一覧