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イベントクエスト at カフェ その2

そして迎えたいつかのリベンジの日
ス〇バ近くの公園。

B「覚悟はできたか?」
A「もちろんだ。毎日朝林檎を食べ、おやつにバナナを食い知恵を身に着けた。a〇p〇eアレルギーは克服してきた。そっちこそ準備はしてきたのか?」
B「あぁ、どうやら抹茶×抹茶でダブル抹茶と読むらしい。グランデでお願いしますと言えばいいらしい」
A「ぐらんで?なんだそれは」
B「どうやらLサイズのことらしい」
A「ほほう?」
B「ちなみにSがショート、Mがトール、Lがグランデ、LLがベンティというらしい」
A「なーぜ?」
B「ちなみにグランデとベンティはイタリア語だ」
A「ショートとトールは、英語か?」
B「イタリア語がはいってるのはイタリア式エスプレッソが人気商品だったので敬意を表して取り入れたらしい」
A「グランデってどういう意味だ」
B「大きい、とか偉大とかいうらしい」
A「まぁLだからな。ん?じゃあベンティってなんだ」
B「20だ」
A「え?数字?」
B「20だ」
A「なんで?」
B「それがなんとな、ベンティって20ozだからなんだよ」
A「オンスってどれくらいだ」
B「300mlが約12ozだそうだ」
A「じゃあべんてぃは500ml以上あるな」
B「そうだな」
A「なんかさ、」
B「おもしろいよな」
A「めんどっ」
B「おい、おれの労力を否定するのか」
A「いや、お前言いたくてたまらなかったんだろ。なんならスタバの話してる女子にその豆知識で会話に入るつもりだったろう」
B「...」
A「図星じゃねえか。ほんとはずっと言いたくてうずうずしてたんだろ」
B「うるせぇえええ。言いたくなるだろ。へえええってなるじゃん」
A「でも言えなかったんだろ」
B「うん」
A「まぁ知らないサイズにうろたえることはなくなったんだ。礼を言おう」
B「なんで上からなんだ」
A「ちなみにおれはこの日のために例のブツを手に入れ」
B「まさか」
A「られなかった」
B「え」
A「いやai〇po〇s高いわ...そんなすぐ用意できん」
B「まぁ高いよな」
A「なのでここはあえての有線イヤホンを身に着けて行く」
B「ほう」
A「ワイヤレス全盛の今あえて有線をつかうことでこだわりがあるんです感、世間には流されません感を出していこうと思う。」
B「金がなかった言い訳でしかない」
A「うるせぇえええ!!それにほら、無線だとあれできないだろ!」
B「あれとは?」
A「あれはあれだよ」
B「あれ?あーあれか...夢だよな」
A「有線じゃないとくっつけないだよ...」
B「これ聞く?みたいなな。あぁあ片耳イヤホンでな、彼女とな」
A「一度ワイヤレスを買った後で彼女できた後に有線つかってたらそれ目当てと思われるだろ」
B「なんでみんなワイヤレスなんだろな。有線の良さもあるのにな!」
A「そうだ!」
B「でも彼女作るには、まず女子に話しかける必要がある」
A「うむ」
B「そのために共通の話題作り、そして度胸をつけるために俺たちはス〇バに来ているわけだが」
A「そうだな」
B「そんなカウンターの美男美女とa〇p〇e蔓延るオサレ空間に怖気づき、イヤホンごときに悩む俺らに彼女はそもそもできるのだろうか」
A「ッスゥ」
B「未来に幻想を抱きそこにたどり着くための今を間違えていないだろうか」
A「っその通りです」
B「まず入る。考えるのはそこからなのではないだろうか」
A「そうだな。まずはいって注文しよう。カウンターで注文するのはしってるぞ」
B「そうだ。ところで、ネクタイは緩めたほうがいいとおもうか?」
A「よし覚悟決め...はい?」
B「ネクタイ緩めてたほうがこなれてる感でるかな。それは調子乗りすぎかな」
A「俺と同レベルじゃねえか」
B「いやさ、えどうなの。JKは余裕でス〇バに入れるんだからさ。あれ?クラスの女子どうしてたっけ?」
A「うちは、女子リボンだぞ」
B「はっネクタイをリボンぽく結べば。いやここは蝶ネクタイか」
A「蝶ネクタイはださくないか」
B「やっぱダサいか。そうだ!お前女子と顔まともに見れなくて視線下にいくんだからリボンいつも見てるだろ。どう思う」
A「うるせえぇえええ!そして知らねええぇえ!好きでそこに視線いってるわけじゃねえんだ」
B「いや会社員も利用する。10代ならではの何かだ。足?足か」
A「足?制服スカートは間違いだってこないだたどり着いただろ」
B「そうだ。スカート、ではない。注目すべきはスカートをどうしているか、だ」
A「あっ短く」
B「それだ。噂によると女子はスカートをねじってまいて短くしていると聞く」
A「なるほど。つまりズボンをたくしあげればイケイケ放課後JKに近づく。つまりスタバにはいるのなんて余裕ということか」
B「やってみるか」
A「そうだな。これでなにも怖気づくことはない」

阿呆二人の実践タイム

B「大事なことを見落としていたな」
A「あぁ」
B「これは、股間がいたいな」
A「あぁすごく食い込む」
B「そしてダサいな。かわいくもない」
A「ただただタマが痛いな」
B「スカートとズボンの構造の違いまで気が回らなかった」
A「そうだな。ひどい見た目だ」
B「ところでニーハイっていいよな。女子の」
A「あぁ生足っていいよな。 女子の」
B「あぁ絶対領域?ていいよな。 女子の」
A「男の中途半端にでた生足ってなんでこんな、あれなんだろうな」
B「なんでだろうな。ところで鍛え上げられたふくらはぎだな」
A「あぁどうも...」
B「ふむ。そもそも会話して止まってしまうからダメなのでは?」
A「ぁあ最初から店に入り並んでしまえば逃げれないもんな」
B「そう。列に並んでおいて途中でやっぱ辞めますはできない。なぜなら注目を浴びるから」
A「だな。次は無言だ。並ぶまで」
B「あぁ今日はもう帰ることにするがなんか引き締まった気分だ」
A「あぁ物理的にな。だが次はぜったいいける。明日、放課後四時またここで会おう」
B「あぁ。怖気づくなよ」
A「ふっお前がな」

この阿呆二人はいつになったらス〇バに入れるのだろうか。

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