幸せの長さ
いったい生きていくうちで幸せだと感じていられるのはどれほどの回数で、どれほどの長さなのだろう?と思う。
スプリンターの2.7時間
例えば有名なスポーツ選手などは、観客の前で素晴らしいパフォーマンスを発揮して、輝かしい場面を経験する裏では、信じられないほどの時間を練習に費やしているはず。
100mのスプリンターが100mを走りきるのに10秒かかったとして、予選から決勝まで選手である間に1,000回の試合に参加したとした場合、10秒×1000回で本番はトータル10,000秒だ。
10,000秒は約2.7時間。
とってもおおざっぱな計算だけれども、そのスプリンターとして試合に臨む3時間弱のきっと、何百倍もの時間を練習に費やしているに違いない。
10枚のアルバム
あるミュージシャンが生涯に10枚のアルバムを発表したとする。
10枚のアルバム。おそらく1日あれば全て聞くことができるはず。
そして彼らミュージシャンは膨大な時間を楽器の練習、作詞、作曲、アレンジに至るまで1日では足りるはずもない時間を費やしている。
私たちが幸せに感じ、輝いている時はきっと人生の中で、スポーツ選手やミュージシャンのようにわずかな時間に違いない。
そんな風に思う。
ただ、きっと目標に向けてひたすら何かの練習に熱中したり、あるいは無我夢中で準備をすること、それ自体が幸せとなることだってありうる。
そういえば昔、旅行をする時、旅行そのものもだけれど、計画する事の方が楽しかった。
そう考えると幸せもそう短いものじゃないような気もして来る。
またいつかそんな風な自分が戻ってくるだろうか?
低空飛行という言葉の再来を恐れることなく...