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夏の風物詩、甲子園

9月に入っても日中の暑さは穏やかになる気配はまだないが、朝晩はいくらか過ごしやすい気温になってきたと感じ始めた。
もう夏の暑さは十分満喫したのでもう少し涼しくなってくれと毎日のように願っている。

そして日本の夏、8月といえば皆さんはなにを思い浮かべるでしょうか?
海やプール、お盆休み、花火など日本には多くの夏の風物詩があるが、元野球少年の私にとっては甲子園もまたその1つである。
今年も熱い戦いが繰り広げられた甲子園も私の故郷・広島県代表の広陵高校の試合を中心に数試合は観戦した。
甲子園が終わってから私はたまたま興味深いネットニュースの記事を見かけた。


私は仕事上、多くの高齢者の方とお話しする機会がある。
8月の話題は暑さとお盆と高校野球が中心となることが多い。
不思議なもので、普段は野球を全く見ないという人ですらも夏の高校野球だけは見るという人も少なくない。
私の職場は埼玉県で、今年の夏は花咲徳栄高校が出場したが大会3日目に早々と敗退してしまってもその後も見続ける方が多い。

この記事の中にも書かれているが、野球というスポーツは我が国において最も人気のあるスポーツの1つといってもいいだろう。
近年では野球人口の減少は言われているが、それでも国民的な人気には異論がないだろう。
しかし人気だからといって、全試合を全て生中継するというのはあまりにも他の競技との扱いの差が大きすぎる。

私も学生時代からなぜ高校野球だけがこんなにも人気で注目されているのか疑問に思ったことがあった。
当時は歴史が長いからなのかとも思ったが、サッカーなどの高校スポーツも歴史でいえばほとんど変わらない。
さらに高校野球の全試合中継だけに限ればそれほど長くないとあってなぜなのだろうかと思った。

そしてこの記事を読み、面白い考察だと感じた。
高校野球は帰属意識によって支えられているのだと考えると合点がいく。
実際に、私も地元の広島県代表を中心に追っていることがわかった。

そしてもうひとつ、公平性の問題も興味深い。
日本の都道府県制度では度々公平性の問題が議論されることがある。
そして高校野球もまた、時折問題となっている。
春のセンバツ高校野球では地域ごとの選出によって是正されているところもあるが、夏の高校野球では甲子園出場までの勝利数が4勝と8勝で2倍も違うケースがある。

個人的にはそれほど気にはならないが、不公平と感じる人がいることは否定できない。
しかしやはり、すべての都道府県に1つは出場しているという状態は高校野球にとっては特に重要なのだと改めて感じた。

高校野球は日本人の心に響くものであることはこれまでの歴史が証明している。
そのロジックに今回はいろいろと気付かされた思いだ。
高校球児たちは早くも来年の夏に向けて始動している。
来年の夏もまた日本人の私は楽しみに見ているのだろう。

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