金融機関も大変
上場会社は会計士の監査を受ける。
上場会社は内部監査も必須。現場にとってどれくらい負担になるかは会社によりけりだけど。
上場会社は監査役監査も一応ある。これもどの程度真剣にやるか(したがって現場にとって鬱陶しいか)は監査役によりけり。
この三つを三様監査と呼んだりする。それぞれ立場・観点が違うので、似たようなことだけど、まとめてしまうわけにはいかない。
最近は…というには導入されてから時間が経ったけど、内部統制評価(いわゆるJ-SOX)もあるので、それだけでも現場はそこそこ大変。
だけど、金融機関は上場していなくても上記の三つ、四つが漏れなくついてくるし、それ以外にも金融庁検査と日銀検査がある。これがまた大変。シャブ漬けならぬ監査・検査漬け。
入れ代わり立ち代わり、いろんな人たちがやって来てはモノ申していく。指摘されたことには対応しないといけないし、場合によっては指摘された時点で社内的に責任を問われてしまうこともよくある。まぁ、そうなれば指摘への対応は後釜の人にお任せってことも…喜べない。
私の知る限りでは、一番プレッシャーになるのは何と言っても金融庁検査。会計士監査と内容的に重複する自己査定(与信先を査定して最終的には貸倒引当金を計上するプロセス。詳しくはまたいずれ…)では、会計士を検査官に見立てて説明の予行演習をする金融機関もよくある。
おかげで(?)本音かどうかはわからないけど、金融機関の人たちは会計士に対して結構フレンドリーな気がする。金融庁への対応を手ほどきしてくれる講師みたいなもん、と思われているのかも。金融庁に指摘されると立場的に辛くなるのは会計士も同じだし、ある意味、味方というか、同じ側に立ってる者同士には違いない。
だから、自己査定で鋭い指摘をしても、むしろ喜んでくれるんです✨
監査で喜んでもらえるってなかなかないから、私は自己査定の監査、好きでした(笑)