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7/23「楽天カップ」~8/20「プレアラ4」

去る7/23、こんなAPEX大会が開催された。

楽天主催による初の
ゲームコミュニティイベント!


記念すべき第一回は「APEX」が選出され、そこに我が推し勇気ちひろLEON代表しろまんた先生と共に「なきむしヒーロー」というチーム名で参加していた。

未だ勇気ちひろ=APEXという印象は強く、ともすれば「ただ大会に出ただけでは」と思われて然り。では、何故わざわざ記事にするのか。以下に紐解いていきたい。個人的、これからの彼女を追う上でも重要な転換点であると感じている。




「V最協S4」での挫折を経て


まず、2022の推しを語る上で避けては通れないV最協S4の結果について触れておきたい。心苦しいが。

今から約三か月前の4/17に開催された上記APEX大会にて、推しは同じにじさんじ内からラトナ・プティ甲斐田晴と組んだ「かぷちーの」というチーム名にて参戦していた。

下記にその試合結果を掲載する。

内容等は割愛するが、総合結果は全20チーム中18位と、ほとんど底に近い戦績となっている。

にぃにねぇねならお馴染みだが、勇気ちひろとは「負けず嫌い」がトレードマークの一つ。APEXに限らず、最初期の配信の一つにある「どうぶつタワーバトル」ですら本気で悔しがる推しを観測することができる。

「楽しめたのなら誰でもチャンピオン」

とは推しアーカイブにて発掘した過去のリスナーからの金言なのだが、しかし彼女には適応されない。多少の我慢はあれど、彼女は表舞台である配信上でも悔し涙を流すことに躊躇いはない。「勝てなければつまらない」とは、やはりバトルロワイヤルの、ある種呪いのような宿命なのだろう。

そんな推しが、あろうことか上記V最協を経て出した答えが「もっと練習する」でもなく、「次は勝つ」という意思表示でもなく、

「しばらくは大会にでない」

だった。

当時、この発言に私はもっと驚いておくべきだったのだろう。一リスナーとしても上記の結果に、「そう考えてしまうのも当然のこと。致し方なし」と、至極シンプルに推しの言葉を流してしまっていたように思う。

あの負けず嫌いの勇気ちひろが勝負事でストレートに心が折れた瞬間。どれほどの挫折を味わったのかは想像に難くない。

さらに当時、運が良いか悪いかAPEXそのものも頻繁にクラッシュしたりと、まずゲームそのものがまともに遊べない環境が蔓延していて、それはカスタムも同様だった。読者諸君としては「CRカップ」での騒動がわかりやすく、また今も脳裏に刻まれている出来事だと推察する。


(延期の末、結局問題解決の目処が立たず、
やむなく別ゲームにて開催することを宣言するCRオーナーおじじ)

そのため、まずAPEXカスタムそのものが鳴りを潜め、カジュアルな大会ですらも目に見えて減っていたように思う。そんな環境もまた、少なからず推しのモチベーションを下げる要因を加速させていたように思う。

とはいえ、原因の根本は「実力不足」であることは本人の口からも配信中にて言及はあった。かといって自らカスタム復帰のための特訓をするわけでもなく、APEX配信こそ継続するもモチベーションは低いまま。

あわやもう勇気ちひろは大会には出ないのか

そう考えていたところに、その壁を軽々とぶち壊してみせた存在がいる。それがRUSTにて偶然の邂逅を果たしたLEON代表だ。




LEON代表との邂逅


と、意気揚々と記事を書き進めていたのだが、確認のためにアーカイブをチェックすると私の記憶と齟齬があることが判明した。

推しRUST感想記事にも自信満々に「LEON代表が推しを再びAPEXカスタムの戦場へと連れ出した」といったことを綴ったのだが、上記場面を見返すと、ただ推しがLEON代表を誘っただけに止まっている。

申し訳御座いません!

おそらくこの頃、筆者自身のメンタルが非常に不安定な時期だったため、記憶も同時にどこか朧気だったのだと予想する。あるいは、ただの耄碌か。推しと称して追いかけていながらこの体たらく。小指だけで推すのやめろ

とはいえLEON代表の存在もまた、カスタム復帰への一つのきっかけとなったことに違いはないはず。おそらくめいびー。

差し当たり自ら配信中に文字起こししたメモ帳を遡ってみると、こんな項目を発見した。

■5/20「:|」23時ごろ
・何するか悩んだ
・飯食べながらCRカップカスタム観てた→カスタムやりたくなった

推し歴史 2022 5月

あくまで私の自筆であり、また上記該当のアーカイブ(ツイッチ)はダイジェスト化されておらず、現在では確認できない。確かなソースをご用意できなくて申し訳ないが、この5/20の配信にて推し自ら「カスタムやりたくなった」と発言、のちの6/30に繋がる「カスタム再出場フラグ」が建てられたことが確認できる。

カスタムへのモチベ上昇から再出場までに約40日と結構な間が空いているが、この頃推しは明らかにいつもとは違う、実に様々な配信に手を出していた。

まずAPEXランク配信をしつつもGTAに始まり、48時間ぶっ通しで行われたAPEX全キャラ20キル耐久配信、「にじカスタム」からリオンにコーチング→教える楽しさに目覚め「ちひろ塾」開校、合間に案件ヴァロマインクラフトも挟んではツイッチにて深夜突発的に雑談逆凸配信、そのままストラスS2配信に流れ込むという、いつになく意欲的に新しい試みにチャレンジしていた。

そのストラスS2の合間を縫い、推しがLEON代表、しろまんた先生を引き連れて久々に出場したAPEX大会が「渋ハルカスタム」である。

最後に出場したV最協S4の4/17から約二か月半、6/30の出来事だ。

総合順位は忘れてしまったが三位まで昇りつめたマッチもあり、ブランクあれど推しIGLは健在。久々のカスタムでもしっかりと爪痕を残す結果となった。

しかし一リスナーとしては結果なぞどうでもよくて、あわや二度とない可能性もあった「推しがカスタムに再エントリーした」という事実そのものが何よりも嬉しかったことをよく覚えている。

さて、前置きが長くなってしまったが、ここで本題である7/23に開催された「Rakuten esports cup」が一つ推しの転換点となったのではないか、ということについて触れていきたい。




「切り替え力」という武器


配信を鑑賞した人ならわかると思うが、試合前に試合と関係なくポイントを獲得できる茶番イベントがあったり、楽天主催らしく様々なCMも挟み込まれた試合ごとのインターバルはなんと約30~40分と、まるでカスタムとは思えない緩い空気が始終流れる大会となった。

しかし、そんな空気とは関係なく勝負は勝負。やるからには勝つが推しの信条。また、推しはゲーム内IGLを担うため、敗北の重圧と同時に責任も背負うこととなる。

何よりも負けず嫌い。ついでに、LEON代表も推しに、それこそ負けじと負けず嫌いだ。自ら出場を決めたわけでなく誘われて出場を決めた手前もあり、「無様な姿は見せられない」と、この時推しは人一倍気負っていたのだと予想する。

しかし、そんな推しを嘲笑うかのように、数字とはいつも無慈悲にただ現実だけを映す。全四試合中、第一試合「16位-0キル」、第二試合「9位-1キル」と、お世辞にも良いとは言い難い前半戦を消化する運びとなった。

二試合目終了後、二人にはミュートだったが、リスナーには思わず零れてしまった推しの心情が下記動画先となる。


今までも大会にて、試合のインターバルに推しのメンタルが弱る場面は幾度となくあった。その度、推しは試合中に再度立ちあがったり、挫けたままだったりもした。全ての試合を鑑賞したわけではなく、また、その時々の心境とは当然、推し自身にしかわからない。

しかし、この大会にて推しは明確に、ある一つの武器を手にするのである。それこそが、私が勝手に今まで散々に言及している「切り替えの速さ」である。

推しの感情表現の豊かさは今までの記事で幾度となく言葉にしてきた。元来ネガティブでありながら、他人の精神性にまで強く影響を受けやすいとは推し自身の弁。要するに、勇気ちひろとはとかく「揺らぎやすいメンタルの持ち主」である。

しかし、だからこそなのか。ネガに変わりやすいということは、ポジにも変わりやすいということ。この大会にて第一、第二試合とはまるで別人のように、続く後半戦第三試合、第四試合で勇気ちひろは突如覚醒する


第三試合「5位-4キル」


第四試合「3位-8キル」


当然、物資や安置など運も絡むし、仲間であるLEON代表、しろまんた先生のおかげでもある。推しIGLとは関係のない部分も多量に作用していることは否めない。

しかし、どうだろう。第一試合「16位-0キル」、第二試合「9位-1キル」から、得意のワールズエッジへと戦場が移動したとはいえ、第三試合「5位-4キル」、第四試合「3位-8キル」という結果は、いささか十分すぎるものではなかろうか。

第二試合までとはまるで同じチームとは思えない変貌っぷり。チーム内ムードも前半、後半で明らかに違う。一つの大会内、しかも猛者揃いのカスタムにて、ここまで素早く、かつ大きく変化、逆転をもたらせるなんて常人ではそう簡単にできることではない。まさにゲームチェンジャーだ。

これこそが推しの真骨頂「切り替えの速さ」、もとい「切り替え力」だと何度でも定説したい。

実際に、推し本人も上記動画先にて「試合後にコメント欄に慰めてもらっていた」と言及している。自己完結とはいかぬものの、応援の声もまた、推しの人徳の成せる一つの武器だと言えるだろう。

どんな人間も人生に一度は「切り替えねば」と、自らを半ば強引にシフトチェンジする瞬間があるものだと推測する。しかし、果たして勇気ちひろのようにそう簡単に、しかもその場で瞬時に切り替えられる人間がそういるだろうか。その上、確かな結果までも残してまで。

物事とは全て表裏一体。推しの感情表現の揺らぎやすさとは弱点であり、同時に武器でもある。そのことが立証された瞬間。それがこの大会なのだ。

これを感動と言わずしてなんと表現すればいいのか。我々もまた、それぞれに課題や弱点をもって生きている。しかし、その一切が逆転して持ち味となり、また武器となるのならば。そんな希望を、推し勇気ちひろはAPEXを通して我々に伝えてくれたのだ。あたかも「貴方に駄目なところなんて何一つない」、と言葉にしたかのように。

身震いすら覚えるこの「切り替え力」に、これからも私は期待せざるをえない。これがより速く、かつ強力に作用する未来がこの先にあるのなら、もはや推しが落ち込むなんてことはただの一秒もなくなるのかもしれない。推しが始終笑顔だなんて、そんなの嬉しいに決まってる。

あるいは、ただの偶然だったのかもしれない。しかし、そんな杞憂すら吹き飛ばすように、この覚醒はそのまま続いてゆく。



これから



上記「楽天カップ」から約一か月後、8/20に推しが参加したAPEX大会が「PLAY ALIVE:Apex Legends Vol.4」、通称「プレアラ4」という大会だ。

この大会はAlphaAzurさんが推し、LEON代表を誘って参加したものとなり、推し自身が参加を決定したわけではない。

故に、リーダーはアルファさんとなり、IGLもそのまま彼が担当している。その結果、見事総合一位の座を獲得している。


チームメンバーであるLEON代表がアップした
ダイジェスト動画もここに


推し自身が「神IGL」とリスペクトし、影響も確かにあるアルファさんからのお誘いで参加した大会だ。普段から悪意ある切り抜きによる拡散被害もあってか、やはり「無様な姿は晒せない」と、彼女なりにプレッシャーは感じていたことだろうと推測する。
また、LEON代表もやはり負けず嫌いから、非常にナーバスな状態でマッチに挑んでいた。

そんな二人を引き連れ、アルファさんはおよそ完璧に近いオーダーを繰り出し、見事二人を頂きの景色へと連れ出したのである。メンタル面も含め、素晴らしいリーダー、IGLだ。

しかし、では全ては「アルファさんの実力のおかげ」と言えるだろうか。

答えは当然、NOだ。APEXとは三人一組で遊ぶゲーム。けっして一人だけの実力だけでは猛者揃いのカスタム、それも全五試合のマッチ結果から総合一位を掴みとるなんて真似はできやしないだろう。


全ては動画最後、アルファさん本人による推しへの言葉によって証明されている。LEON代表も含め、この二人がいたからこその総合一位であることに疑いの余地はない。

また、「サブIGLとして優秀」という評価はけっしてメインIGLは務まらないという意味合いではない。むしろランクやカスタムにて幾度となくメインIGLを担った経験があるからこそ、瞬時にIGLの「やりたいこと」を汲み取り、意向に沿え、動けるというもの。

にぃにねぇねならお馴染みだが、勇気ちひろとは常に配慮の人である。プレマス帯でもカスタムでも味方をうまくカバーできるのはきっと、APEXの腕前だけでない彼女本来の性格由来でもあるだろう。

もうわかるだろう。勇気ちひろは勇気ちひろだったからこそ、ここまで昇りつめることができたのだ。

今現在プレマス帯でランクを回し続ける推しの背中もまた、事実を裏付けるかのようにそれを証明している。驚くべきことに、8/09開幕スタートダッシュから8/23に至る約14日間、ただの一度もポイントがマイナスで終了した日はない(ソロアカウントは除く)。

https://note.com/loobragrin/n/n17e4f5036163

自分の記事をリファレンスするのは手前味噌だが、今でも気持ちに変わりはない。

誰になんと言われようとも、勇気ちひろは強い


上記はランクマッチに焦点を当てたものだが、それだけでなく、またAPEXでなくともそう断言できる。伸びしろはそのままに、配信という表舞台に立ち続けながら、今なお彼女は歩みを止めない。彼女と同じ立場になったとして、それでもAPEXを続けられる人が一体この世に何人いるだろうか。

その強さをリアルタイムで追体験できていることに、改めて感謝したい。ありがとう。



この先も推しはAPEXカスタム大会へ出場し、時に誰かに引っ張られ、時に自らIGLを担い、勝利に喜びをかみしめ、また敗北に苦汁を飲まされたりもするのだろう。あるいは、また「カスタムには出ない」と宣言する日が訪れるのかもしれない。

それでも、幾重にも積み重なった経験や努力が急に消えたりはしない。それは紛れもなく、勇気ちひろの実力となって、今も彼女の中で燃え続けている。その青い炎はなによりも美しく、燻ぶることはあれど、燃え尽きるようなことはけっしてない。彼女が銃を握り続ける限り。

新たな力を携えた勇気ちひろが歩む「これから」に、私はどこまでもついてゆきたい。もう後ろは振り向かなくていい。つまらないノイズに耳を傾ける必要もない。前だけを向いて、ただひたすらに駆けてほしい。なにも間違えていない。もし後ろを振り返る時があるのなら、どうかその時は笑顔で。





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