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2024 12/02-13「VCRGTA3」を観て
初めに
ストリーマーたちの熱い祭典、一足早い忘年会が今年もやってきた。毎度視点に悩むが、なんといっても今回はあのだるまさんが帰還。最後の配信は丁度丸一年前、VCRGTA2以来。観るしかない!
無事開催期間も終え、そのついで振り返る次第。
以下、箇条書きにて。スピード重視のため色々と漏れあり、かつ同不順。内容に触れる、というよりは、ただの雑感に近しい。熱いうちに鉄を打つのと、多くはあとで自分が読み返すための。乱文散文すみません。
なおネタバレしかないので、年末年始これからゆっくり誰かのアーカイブを掘ろうとしている人はご注意を。
整えられた赤い絨毯の上を
GTAといえば警察とギャングの対立がメインだが、そのエンタメを成立させるにはどうしても人数のバランス調整は必須となる。最初期こそ自由だったが、のち運営の根回しによって突然警察署に呼ばれる活動者も少なからずいた。
そんな過去も踏まえてか、今回は開始前から警察はおろか、ギャングも配役がある程度決定した状況での開始。今まで以上にロールの事前準備がしっかりと周知されていた。
要するに、ある程度エンタメ台本が運営から配られていたということ。これに関しては正直、賛否両論はあると思う。私個人としては、これはこれでまったくもって楽しかった。
ただ、GTAに限らずいつも思うのは、遊び場だけ与えてあとは自由でもおもろそうじゃない? ということ。
とはいえ整えられた環境下ならではの面白さもある。参加する側にしてもそのほうが色々とやりやすいのかもしれない。
直近最後のVCRは「マイクラ」。お試しのベータ版だったとはいえ、正直盛り上がりの欠ける内容だったことは否めない。運営にしても、思い描く画があまり観られなかった。そう捉えていてもおかしくない。
その反動あっての、今回なのかもしれない。運営側も巨額のサーバー代等、文字通りタダの娯楽で気まぐれに開催しているわけではないだろうし。
運営にとってのチャレンジ
初めからゲーム本編とは違うステータス(やたら頑丈)や、各武器の調整、今までにない犯罪ステージの導入、値段調整、etc…それに加えての、日夜バランス調整。
今までと同じ、といえばそれまでだが、しかし今回はその調整量の多さが比ではない。リアルタイムの運営サポートもいつも以上に手厚く、事前準備と合わせて、今までで最もチャレンジングなVCRだったように思う。
だるまさん視点でいえば「しのり」さんを筆頭に、もはや運営もほとんど参加者同然。配信に映らない日はただの一度もなかったのでは。
最初の衝撃を超えるコンテンツを次々に用意するのは難しく、同じゲームをこすればこするほど味は薄まる。盛者必衰に抗い、リスナーは当然、何よりもまず参加者を楽しませること。
開催と合わせ、いつも無理難題に飛び込んでいく運営さんには本当に頭が上がりません。ありがとうございます。今回も楽しかったです。
新犯罪
という言い方が正しいのかどうかは怪しいのだが、それはともかく、進行するにつれ新たに導入された新犯罪が少しずつ明らかになっていくのにはわくわくした。
どの犯罪も細かなギミックが違うだけで、基本的な流れに大きな差異はない。それでも潜水艦や貨物列車なんかは、まるでハリウッド映画のワンシーンのように派手に画が動く。オンラインでこんなことできるんだ、感心もした。
犯罪が増えると面白い。ギャングが増えても面白い。でも犯罪の取り合いは面白くない。複数の犯罪が同時発生するとサーバー負荷増大。単純に警察の手も足りない。あえてその隙をついて犯罪しようものならコメントが荒れたり・・・
時に代償はつきもの。各ギャングに予約制度等、日夜調整にひた走る運営サポートの皆様には、やっぱり頭が上がらない。参加者に対するヘイトさえ請け負っている節もある。心の底から、ありがとうございました。
ドライブバイ
カーチェイスではなく、車VS車による銃撃戦が多かったのも今回の特徴の一つ。BBBでいえば、ストグラ勢でもあるなるせさん、バニラさん、ローレンさんによるヘリドライブ×だるまさんエイムによる空中戦も熱かった。空は兎たちのもの。
結局ナーフに次ぐナーフにてダメージは減少しまくるのだが、しかしアーマーのない今回(警察はあった?)では生身だと秒で倒れるので、結局ドライブバイ戦法は最後まで続いたように思う。
用意された犯罪も屋外戦が多く、それも拍車をかけたのかもしれない。もっともそれは役割にもよるし、同じギャングでも別視点ではその限りじゃなかったのだろうけど。
勿論、これも楽しかったです。相手が誰なのかわからない点はあるものの、画に迫力があった。シンプルエンタメ。長物が異常に弱いのもこれが狙いだったり?
いつもありがとポリス
警察視点を観たのは結局、初期関さん視点の限られた時間のみ。だから内情はよくわかってはいない、正直なところ。
とはいえ連日連夜の警察サイドバフやら、ストグラ勢であるごっちゃんマイキーことごマキが途中警察へ転職したり(運営による提案?)、運営サポートにからギャング側に「(警察の人数的に)今大型犯罪はできない」といった制止、等々とかく大変そうな印象はいつもあった。
結果だけでいうなら、どの犯罪も概ね利確はできるため、たとえ仲間の多くが収容されても成功となるケースは多かった。
しかし得たお金から新たな犯罪準備→実行と、経済のみならずエンタメを回したり、何よりも警察がいなければ犯罪の画も映えない。お決まりの逮捕→刑務所送りまでの、警察とギャングの絡みもVCRGTAの見所の一つ。
ギャングが気持ちよく全力で犯罪を実行できるのも、ぶつかる先が強者であってこそ。性質上ほぼ常に出勤していなければならないというブラック(いや面白いのでホワイト?)企業的シフト時間も含む、これもまた毎度感謝でしかないです。いつもありがとうポリス。
ゆえに白市民が面白い?
事前準備からルール面でも何かと拘束されがちな警察、ギャングに対し、比較的自由だった白市民たちは、相対的にやれることも多かったのでは、と考えたり。ファーム一点集中な人もちらほら見かけたけど・・・。
映画上映がその例に顕著だが、今回は着信音変更によるボイス販売もあったりして、正直RUSTの被りではあるものの、これもまた新たなVCRGTA名物になりつつあるのでは。
本当は誰かのチル視点も追いかけたかったのだが、さすがにそこまでの余裕はなく。警察視点も観たかったなぁ。
芝が青くない時ってあんの?
回が重なるにつれ運営側の創意工夫も増えていく。勿論それはそれで嬉しい。舞台を提供してくれるだけでもありがたいもの。いちゃもんなんてもってのほか。
でもわがままはいつでも溢れちゃう。隣の芝青すぎわろた。やっぱり個人的に思うのは、場だけ与えて「ルールなし! 自分らで好きにやっちゃってください!」、な初期VCRがまた観てみたい。
ほら、だるまさん最終日なんてギャング同士でまさかの遊園地デートヘイストなんかが実行されたりして、ラストながらVCR期間中過去一レベルの面白さ。この人たち、工夫次第でなんでもエンタメにしちゃう。
これだけ面白い活動者が一堂に会すのだから、ただ自由にやらせるだけでも相当おもろくなる。そんな気がします。
まぁでも、それで変に燃えたりすると今後の開催も危ぶまれるか・・・いつしか学校の先生が言っていた、「自由は自由じゃない」「責任が伴う」、という教育、大人になればなるほど染み入ります。
ストグラ勢
今やどこのグループにも一人はいるストグラ勢による洗練された技術と深い知識が、このVCRGTAでも遺憾なく発揮されているように思う。バランス調整もかえってやりやすい? いや難しい?
BBBでいうならバニラさん、ローレンさんの活躍目覚ましいが、個人的にはなるせさんの八面六臂の活躍著しい。犯罪準備や人員配置、ネタバレは極力せず、しかしおもろくなるならそっち優先・・・随所にエンタメ配慮が感じられた。それでいて本人も楽しそうなのがまた最高。
単純に、ストグラ勢が鼻息荒くこちらの世界へ帰ってきていること、その事実もまた嬉しかったり。これはほんと個人的な感想がすぎるし、ストグラ勢もいつだって向こうばっかりってわけではないと思いますが。
だるまさん
冒頭でも触れたが、ただ彼が帰ってきただけでも胸がはちきれんばかりのトピックスだというに、まさかの復帰一発目が大舞台も大舞台。しかも初代VCRGTAに同じ、ロール「ギャング」。そんなのアゲるしかないって言ってんの!
絡みに積極的で誰が相手でも楽しいし、配慮があるし、だからこそ同業者にも人気者。自らゲームを楽しみながら、観られていることに対する意識だって常に高い。これぞ人間交差点、エンタメ製造機。打率100%ってわけでもない人間臭さもまた良い。
配信者なら当たり前? んなわけない。頭一つ抜けた数字がそれをよく表している。もうね、本当にストリーマーとしての能力が振り切れてる。これで声も良いしゲームもうまくて、でも元は動画勢? 一体何ができないんだ。
彼の良いところを言葉にし始めたら本当にきりがなく、同時にうまく言葉にすることも難しい。あんまこんなところでてきとーに口にするのも、彼自身好かない気もする。すみません。
今は一旦これで。だるまさんはいつだっていい。ともかく言いたいことは、だるまさん、お帰りなさい。ありがとう。
VCR参加者総アイドル説
ただでさえ荒れやすいコメント欄から、リスナーからすれば複数窓の機会も多いこの舞台。自身のみならず、相手方との絡みも鑑みれば、うまく呼吸を合わせなければエンタメは成立しない。
常に笑顔のために動くのだから、参加者はみなアイドルと表現してもいいように私は思う。
個人的、初代VCRGTAはギャング同士の会合にて、お互いにプロレス具合を調整しあうメタ話をする瞬間が今でも好きだったり。これは殴りすぎ? これぐらいならおもろい? で、決まった瞬間、急に強い口調で煽り合いを再開したり。
たまに加減を忘れて殴りすぎたり、あまりに純粋で殴れなかったり。それもまた味。時に自分のやりたいことを押し殺してまで役に徹底する瞬間だってあるはず。そもそも参加者がいなければ何も始まらない。
VCRという大舞台でなくとも、リスナーを笑わせてなんぼなこの業界。連日連夜のエンタメをいつもありがとうございます。
結局のところ
これは至極個人的な感性の話ではあるが・・・
思わぬ白市民との遭遇や、日夜の犯罪→連行でオートマティックに蜜月な関係となる警察とのやり取り、及びネタ発生からの天丼も当然面白いのだが、結局のところ、ギャング同士の絡みが観ていて一番面白い。
勿論その時の状況や誰と誰が絡むか等、根本的な相性はいつだって考慮されるものだが、やっぱりギャングって基本的にコメントが荒れやすい。それをセンサーにして、常に「どうエンタメを展開するか」が思考にある。(ない人もいる。それはそれで良い)
要するに、プロレス前提で動いていて、かつプロレスの加減をよく知っている。ギャング同士ならお互いに暗黙の了解で、「どこまで殴るか、どこを殴るか」等、加減をよく理解している。だから自然と上質なエンタメが発生しやすい。そんな気がしている。
GTAでなくとも、VCRでいつも注目するのはコンテンツではなく、思わぬ活動者同士の邂逅、その瞬間。たった一言、二言だけでもいい。そこから始まるストーリーだってある。何なら、VCR後にだって。うん、やっぱり誰とでもいいな。
その他
「葛葉さん」
二窓することもあったが、常に多くの声が飛び交うVCRの性質上、まともに鑑賞できたのはだるまさん視点だけ。三窓目なんてほぼミュートの垂れ流し。VCRでなくとも、音量は極限まで絞ることに。(パン振りは前提として)
中・大型全制覇もさることながら、やはりとおこさんとの絡みはいつも気になってました。珍しいよね、葛葉さんのこういうリアクションは。なんだかんだ最後まで乗っかてくれたのもまたさすがです、ボス。
「音楽勢」
前回RUSTやマイクラでもあったが、ここ最近は音楽勢の台頭も注目ポイント。きっかけは多分「ズズギャグ」。その前からもVCR上で生演奏や歌を奏でる参加者はいたが、あれで一気に「思ったよりいけるやん」、という認知が広まったように思う。
この先のVCRでもどう絡んでくるのかは気になるところ。vaultroomなんてそのうちレーベル業務にまで手を出したり・・・さすがに考えすぎか。
「他ゲームの話」
今までもあったが、共通言語として成立するのはAPEX、ヴァロが主。今回はそこにスト6、あのLoLまでもが。ほんとK4senさんの功績たるや。LoLの歴史書に永劫刻まれるレベル。
何でも話せるだるまさんもさすがだけど、VCR上で別ゲーの話で盛り上がる瞬間は個人的好きポイントでした。ゲームの話する時間って、ええよね。自分でするのも、誰かのを聞くのも。
総括
今回も楽しかった。土井さん運営さんみんなありがとう。いつも通り、ただただそれに尽きます。
とか言いながらね、もう結局全部だるまさんよ、だるまさん。ぜーんぶかっさらってった。本当に戻ってきてくれてどうもありがとう。
今回は運営さんと二人三脚で物語を紡いだVCR、次回は一体どうなるのだろう。RUSTでもいいし、ARKだっていい。リベンジマイクラでも、新しいゲームだって。楽しみにしております。あ、でもワイルズのために3、4月は一旦大型イベント全部なしで・・・あかん?