宇多田ヒカル「キレイな人 (Find Love)」を勇気ちひろ推しnoteで紹介してみた
名曲であることを紹介してみたくなったので。
まず、前提としてこの事実を丸々引用しておきたい。
こと直近二枚のアルバム「初恋」「BADモード」は、この事実を通して聴くとより解像度が上昇するだろう。
終わって欲しいところで
人生終わらない
という、HOUSE調の躍らせてくるビートとはまるで正反対な、あたかも離婚直後の心境を表現するかのようなネガティブワードでこの曲はスタートする。
他、「自分の幸せ自分以外の誰にも委ねない」等、ダンスビートに合わせて一人でも力強く生きていくことを高らかに宣言するかのような歌詞がつらづらと続いていく。
つらさを跳ねのけていくポジティブなナンバーかと思われた矢先、後半「Slow down」というセンテンス通り曲は突如ビートを失い、ハーフテンポとなる。それに合わせ、歌詞も弱々しくなっていく。
最高のパートナーなら一人
いるじゃない、ここに
全編において母音「い」を主軸に韻踏みする中、個人的にとても好きなセンテンスがここだ。パートナーとは離婚してしまった元夫のことではなく、身近な友達や、ましてや息子のことでもない。自分自身のことだろう。私はそう考えている。
そう思わせておいて息子さんや他、様々な人物の可能性を想起させる余白があるのもまた憎い。答えは貴方の胸の中に。
そして終盤、日本語ではないためストレートには耳に響かない英語詞にて、彼女はこっそりと本音をこぼす。
But I don't wanna be alone
でも一人は嫌だ
Every day of my life
いつの日でも
自身のプライベートな想いを吐露しつつ、しかし万人に共感する歌詞も構築する・・・まさしくポップスターかくあるべし。本当に素晴らしい人だと痛感する。
つまりこの楽曲とは、前半はダンスビートな曲調に合わせ、(離婚しても)「なんてことないわ」と力強く歌うが、
後半曲調がスロウダウンした途端、その弱々しい音とともに思わず「でも一人は嫌だ」と本音がこぼれてしまうというもの。
曲調とともに歌詞、及び心情もぴったりと合わさっているのが本当に素晴らしいお仕事。アルバムとしては全編英語詞にて「Find Love」というタイトルで収録されているが、わざわざ日本語詞Verを収録したことも頷ける納得のクオリティだ。
意訳も含め、全ては個人的な感想。真意は定かではない。しかし、真意なんてどうでもいい。良い音楽とは常に、聴き手に答えを委ねる空白があるというもの。聴き手に常に語りかけることこそ、ポップミュージックの役割だと私は思う。
あたかも自分のために歌われているかのような歌詞に心酔しつつ、曲最後のセンテンスを乗せてこの記事を締めくくりたい。著作権とかあれなら・・・すみません、土下座しながら私も愛を探しに参ります。キレイな人には到底なれないよ。ごめんね、肉親。
Gonna find out if the hard work was worth it
これまでの苦労も報われる
I know It's somewhere in me
私自身の中にきっとある
I'm just tryna find love
私はただ愛を探す
閑話休題。そう、ここからが本題。なぜこのような記事をこんなブログにしたためたのかと言うと・・・
いくらこっち方面の音に疎いとはいえ、音楽好きとして避けては通れないでしょ、一ファンとしても。
やります、ガチレビュー。諸事情でにぃにねぇねTLは一切遮断、CM動画すら一秒たりとも観ず聴かず。完全「初拝聴のみ」で、まずは書いてみます。マジで下手なこと書けねぇぞ・・・GLHF、俺。