推しが元気でもデバイスは壊れる ~その後~
せっかくなので後日談も記録として残しておく。猿が新たなバナナを手にしたのなら。
1.どこで何を買ったか
結論から述べると下記である。
「Qualit」なる販売業者は調べた時点で初耳。「Qualit 評判」で検索しエビデンスを集めつつ、しかしあまりあてにはせずほぼ直感で購入決定。
一応決定した材料を集めてみると、
・安い
・送料無料
・一年間無料保証
・企業向けレンタルアップ品
・経過年月が大体わかる
以下、一つずつ説明。
「安い」
繋ぎでよいと初めから考えていたので、まず値段を最優先に検索した。ヤフオクやらメルカリやらは所在元があまりにも怪しすぎて、どんなに安くても手を出す気にはなれず。
正直スペック的に言えば他所と五十歩百歩だろうが、ご新規さんには10%オフクーポンもあり、おまけに1万以上は送料無料。何より、タイムイズマネーと考えるなら探す時間ももったいない。買い物は常に優柔不断だが、自分にしては早期に決定した。
「送料無料」
どうしても条件に入れたくなる。実は最初、他PCを購入一歩手前までカートを進めていたのだが、最後に送料が加算された途端、購入意欲はとんと失せてしまった。Amazon筆頭、「送料無料」に毒された悲しき現代人。当たり前だと思わないほうがいいし、これに釣られるような真似も回避すべきなのだろうが。
「一年間無料保証」
中古、さらにはPCとあらば、これほど心強いセンテンスもない。とはいえ到着一番ケースぱっかーん!、からパーツ増設な私には無関係。それよりも、「一年間無料で保証します」という企業の余裕と親切心を買って、ということになる。
気持ちよく買えるよね、利用する・しないはともかくとしても。もっとも、こういった一文も客を釣るための謳い文句であり、実際は言葉巧みに回避され、「それだと保証にならないです^^」、といった可能性も十二分にありうる。買わせたら勝ちだもんね、売る側からすれば。
「企業向けレンタルアップ品」
何よりもここが一番大きな購入理由。個人で扱っていたPCより2434倍安心できる。レンタルということは、利用前から「返却しなければならない」ということを、利用する側も知らされているということ。我が子のように、とまではいかぬものの、しかしぞんざいには扱わないはず。
さらに、企業であれば余計なパーツ増設も、意味不明なソフト導入から無茶苦茶な運用も(これに関しては貸し出し相手の業種から疑問は大いにあるが)、少なくとも個人よりかは考えづらい。レンタルサービスそのものも他所からではなく同じ会社から。貸出元が不明なものよりかは、やはり安心である。
とはいえ中古家電とはすべからくガチャ。お年寄り等がほとんど触らずに売られたものと、企業でもばりばりに毎日運用していたものでも、見た目には同じ。見分けはつかない。「いくらか安心できるだろう」と決めた、己の直感を頼りにして。
「経過年月が大体わかる」
他所ではまず見られない項目。同じ会社がレンタルサービスもしているからこそ、ここまで明確に情報も記載できるのだろう。少なくとも、購入→利用から十年と経過した化石ではない、という情報にはなる。
まぁ私の購入したものはすでに約四年経過していて、十年単位で捉えれば、ほとんど折り返しのようなものだが。でも、普段使いのみならPCスペックも頭打ちは近いと楽観視しております。5、6年後でも普通に使えてそう。
「購入した決め手」
安かった。それ以外にない。
繋ぎで動けばいいし、故障(破壊)前のPCは化石。何を買ってもスペック爆発は確約されたようなもの。強いて言うなら、「USBポート(3.0)が多め、Core i5にて第八世代」だということ。
Win11は第八世代からでなければインストールできないらしい。買ってすぐ「今すぐWin11にしてください」、なんてこともありうるかもしれない、という後顧の憂いを断つために。あわよくば、末永く使う未来も考慮して。
2.買ってみて
正解だった。これも箇条書き。
・きれい
・問題ない
・スリムタワー
・静音
・パーツ増設
「きれい」
これは特筆すべき点だろう。中古PC購入は今回が初のため他所と比較はできないのだが、それはもうべらぼうにきれい。ほこりどころか、マジで塵一つない。
私が購入したのは、「Qualit」会社基準でいうS、A、B、C、バリュー品の五段階評価のうち、「C」のほぼ最低ランク基準のもの。それでこれ? まるで推しAPEXにて「私は下手糞」、いやいやその謙遜のほうが下手糞でしょ、レベルのご謙遜。
おまけに臭いもまったくない。これも大きな特徴の一つ。例えば、H×Hキメラアント編でもあったように、消臭剤なら消臭剤特融の臭いが発生してしまうというもの。それすらない。本当に、なんの臭いもしない。パーツ増設のためにケースも一時開放したが、その際ですら無臭。
目立った傷といえば下記画像の箇所ぐらい。誰が使っていてもこれぐらいは発生するだろう、って程度のもの。
おそるべきクリーニング技術である。大きすぎない会社だからこその、奥底まで行き届くサービスなのだろう。私が「Qualit」を信頼できる大きなポイントだ。「HDD等、目に見えないだけで大きな摩耗は随所にあるかもしれない。だからこそ、せめて目に届く範囲のものだけでも最大限のおもてなしを」といった心粋のようなものを感じられる。ありがとう、Qualit。中古PCが必要なら、次もまずここで探します。
「問題ない」
使用して一週間は経過したが、現時点で特に問題なし。当然と言えば当然なのだが、大事なポイントでもある。吝嗇家の隣にて、いつまでも元気でいてくれるとありがたい。まぁあの・・・前PCは壊れたんじゃなく壊したんですが。えへへ。
「スリムタワー」
本格的なパーツ増設を考えるなら、この小ささは弊害でしかない。新品購入から末永く愛用するつもりでいるなら、「デカいのにしときゃよかった・・・」と、後悔する未来がないとも言い切れない。大は小を兼ねる。
しかしメモリ程度ならまったく問題なく、場所もとらない。中古からの繋ぎ運用であるなら必要十分。後述するが、おまけに静音。あまり意識せずこのサイズを選択したのだが、いざ届いてみると思いのほか小さくてかわいい。この小さな on 炬燵テーブルでもモニタ下に配置できる点もグッド。
大抵の人がそう思うのだろうが、少なくとも私は、物はコンパクトなほうが好みのようである。所狭しなケース内にて、考え抜かれた無駄のないパーツ配置。自分の手の届く範囲にものがあることも含む、機能的で美しい。やっぱミニPCも気になるなぁ。
ちなみに、この真夏でもクーラーなし扇風機の半裸族ではあるが、HDD温度は大体45℃周辺、執筆している午前二時にて41℃表示を観測。さすがに安心とまではいかぬものの、化石同然だった前PCも大体同じ温度、環境下から5年以上耐えた経験にて、大丈夫だろうと楽観視しております。まぁでも、バックアップはしっかりと。
「静音」
思わぬ副産物といったところ。現行PCはみなこんな感じなのかもしれないが、少なくとも前PCでは、例えば真夜中、音量を控え目にした際の音楽鑑賞、曲と曲とのわずかなサイレンスにて、PCの働く音がノイズとして耳に入ることはしばしばあった。
今ではそれもまったくない。「お前本当に動いてんのか?」と、逆に気になるレベル。夏の暑い時間帯にてファンが勢いよく回転する音は確認したので、動いていることは確かである。当たり前だが。
この点から、炬燵机上、モニタ下に配置してもまったく気にならないことが判明。温度上昇ピークの真夏下でありながら、音はおろか机を通しての振動すらない。USBの抜き差しも目の前で行える。副産物としては大きすぎる恩恵。これはまぁ、今まで遠い位置にデスクトップを置いていた自分がおかしいのもあるのだろうが。
「パーツ増設」
私が試みたのはメモリのみだが、問題なく増設、認識まで至った。前PCとは違い、該当箇所にアクセスするまで多少手間はあったものの、中古の強みともいえるのか、ググればいくらでも先達者たちによる解説ページがヒットしたため、やはり問題はなかった。
ちなみに、前PCに利用検討し、元から購入してあったグラボに関しては後述。
3.よくなかったこと
推しは神様ではない。つまりは、世に「完璧」の二文字なし。どこか歪だからこそ愛おしい。悪いところも言葉にしてこそ。
・HPという企業
・DisplayPort
・グラボが読み込まない?
ぶっちゃけ、ほとんど個人的な問題点。わざわざ粗を探した結果。
「HPという企業」
購入した機種も明かしている手前、躊躇なく明記してしまうが、正直に言って、「もう次はないだろう」と感じたほど、プリインストールされている謎ソフトが多かった。
ぶっちゃけそのままでも問題はないし、邪魔ならアンインストールしてしまえばいいだけ。なのだが、もし記事にするなら「これだけは言葉にしとこう!」と強く思うぐらいに不快感があったことだけは覚えている。
振り返ってみると大したことはないのに、一瞬のストレスで企業ごと否定されてしまうのだから、「やっぱファーストインプレッションって大事だよな」、ということを逆説的に痛感した出来事。そういった意味では、けっして悪いことでもない、のかもしれない。
「DisplayPort」
完全に化石PCから移行した弊害なのだろうが、にしてもこのポート、マイナーじゃない? 普通HDMIとかじゃない? 棲み分ける必要ある?
とか言い出す時点で、いかに己が時代に取り残されているかがよくわかる。こういった小言を積み重ね、肥大化したものが、所謂「老害」へと化けるのだろう。どうせ身に着けるなら、思い出よりも新たな知見にしておきたい。
軽く調べたところ、HDMIは利用にライセンス料が課せられるらしい。それを業界通念にて「少しでも安くできないか」と苦慮した結果が、ライセンスフリー、コスト安のDisplayPort、だということ。
全てではないにしても、世のありとあらゆるものは時間とともに刷新されてゆく。変わるものと、変わらぬもの。その両方を常に楽しめる人でありたい、とか考えたり。年をとってもはしゃげるじじいでいたいです。
見知らぬ端子に追いつけない老人の図
いらないケーブルは繋げて縄跳びでもします
「グラボが読み込まない?」
購入していたものは下記となる。
半端な性能ではあるが、ファンレスで静音だということと、ある程度の性能もないとグラボのある・なしの違いが体感できないことを不安に思って。
ポートには挿さるし、実際増設に成功した記事も見た。ともすれば、初期不良に他ならない。けっして猿が乱暴に扱ったからではない。ウキー!、ならぬ、ムキー!、である。バナナをムく時の掛け声でもない。
しかし、結果的に720p二窓、ツイッチにいたっては1080pでもオンボードにて鑑賞+作業で全く困らないスペックがあるとわかり、あわや無用の長物となってしまった。よって、中途半端な該当グラボは返品処理をすることにした。うーん、この害悪客め。いや初期不良だって。きっと。
その分費用は浮くわけだが、無意味にグラボを増設してみたい気持ちもある。しかし、後述もするがスリムタワーではサイズ上、結局使えるグラボは半端なものに限られる。電源変更の知識もない。
相対的に、オンボードも進化していることを体感できた。マジで前PCは480pで限界だったぞ。CPUはなぜか余裕があったのに。ほかに一切なにもしなくてやっとこさ720pで鑑賞できたレベル。本当に、壊れるべくして壊れた化石PCだったんだろう。R.I.P.
4.総括
良い買い物をした
これに尽きる。
マジでもっと早くに買い替えるべきだった。のろのろPCで頑張って二窓からアーカイブを文字起こししたのもまた悪くない思い出ではあるが、さりとてこんな中古PCでも早期に買い替えていたのなら、もっと楽しんでアーカイブを起こせただろう。なんだか推しにも申し訳ない。
グラボの必要性がなく、オンボでも十二分に動けるのは本当に発見であった。メモリ増設から24GBにしたのも大きな影響はあるのだろうが、それでも超さくさく。本当にありがたい。
中古とは思えぬほどきれいだし、あとはこれで三年でもてば、まったくもって良い買い物だったと言い切れる。そうでなくとも、繋ぎとしては十分だろう。
移行は大変だし、道中自らHDDをぶっ壊すトラブルもあった。
もはや猿にも馬にも鹿にも失礼
生き物に謝れ
約一月半分とはいえ、正直に言って今からアーカイブ二週目はむちゃくちゃに腰が重い。モほすずなんてスペシャル二時間枠×2をやっとこさ起こしたというに・・・全編雑談が一番しんどいのよ。一分の起こしのためにどれだけ巻き戻すか。
とはいえ、新たな環境にて心機一転進められたのならこれ幸い。現行最先端スペックからすれば、これもまたおんぼろの部類に入るのだろうが、テクノロジー的に言えば、もう十二分にPCスペックは進化したように思う。中古でもここまで動けるんだから。世のお年寄りさんとか、無駄にハイスペックなもの買わされてないか心配になってきた・・・。
5.終わりに
お金も時間もデータすらも吹っ飛んだというに、それでも環境が変わっていく今に、私は「楽しさ」を見出している。どう考えてもマイナス結果だというのに、不思議なものである。
というわけで、デバイス含む、普段から使う道具に何かしら不満があるのなら、躊躇わず投資すべきだと、改めて当たり前のことをここで主張しておきたい。
新しいスニーカーを履いて初めての一歩を踏み出す玄関先のごとく、大したことはないが、しかしこれが「楽しい」ということを思い出させてくれる。そういうものってきっと、この先世界がどうなろうと、人間がどうなろうと、ずっと変わらないんだろう。
デバイス、延いては持ち物を変えることと、生きるうえで変わらない感情。両方とも大事なこと。次はやむなく道具を変えるんじゃなく、能動的に変化を楽しんでいきたい。
道具は大切に扱うけど、いずれ壊れるもの。ケチもほどほどに。ミニPCはずっと気になるし、タブレットやスマホも買い替えたい。快眠を得るベッドもいいし、じゃあいっそ引っ越しでお部屋ごと?
さぁ、次はなにを変えようか。
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