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ハロウィンの定番キャラ!吸血鬼ドラキュラゆかりの地・ウィットビー廃墟へ
そろそろ今年も、ハロウィンが近付いてきましたね。
元々はアイルランドの一部で伝承された風習が移民とともに海を渡り、アメリカで広まったハロウィン。今ではイギリスにも逆輸入され、ここ20年ほどは大きな季節イベントとなっています。
さてハロウィンと言えば、幽霊や魔法使いや化け物に扮した仮装がお約束。ドラキュラやフランケンシュタインなど、イギリス生まれの定番キャラも人気ですよね。
そこで今回は、ドラキュラゆかりの廃墟をご案内します!
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場所はイングランド北東にある、北ヨークシャーの海辺街ウィットビー(Whitby)。
ブラム・ストーカーの小説「ドラキュラ」では、新たな獲物を求めるドラキュラ伯爵が大きな犬のような姿になってウィットビー海岸からイギリスに上陸。そこから199段の階段を駆け上ったドラキュラは、聖メリー教会の墓地に隣接したこの廃墟を背景にして、イギリスでの暗躍という新たなページを開くのです。
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聖メリー教会の墓地からも遠くに見えるのですが、こうして近付くためには所有してる史跡保存団体イングリッシュ・ヘリテージに入場料金を払います。
料金はオンライン事前購入のほうが少し安く大人10ポンド、子供6ポンド、3歳までは無料(2022年10月現在)。なお入場料には英語のオーディオガイドも含まれています。
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このウィットビー寺院、創設はなんと657年。その後どんどん発展して改築増築したものの、例によって例のごとく(笑)ヘンリー8世の修道院解散令で1538年に終焉を迎えました。
でもそれから約500年後の今もかなり残っているんだから、当時はさぞかし堅牢で立派な建物だったことでしょうね!
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昼間でもこんな迫力あるビジュアル・・・。ブラム・ストーカーが怪奇小説の構想を練っていた時、ウィットビー滞在時に見たこの廃墟が大いにインスピレーションとなったのも頷けます。
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寺院跡を見て歩いた後は、敷地内に併設された小さな博物館にも入ってみましょう。
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ここは直接ドラキュラ関連ではなく、修道院やウィットビーの郷土史といった内容。約900年間も続いた修道院なので、失われた建物部分からのガーゴイルや装飾などが展示されてたりします。
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青銅器時代の遺品があるかと思えば、7世紀~9世紀に使用されていた織機が復元されていたり。
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この織機は復元とはいえ、石の重りはオリジナルだそうですよ。
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壁に描かれた大きなイラストは、ウィットビーの文化を牽引してきた人々。青銅器時代の男性、ローマ時代の女性、聖人ヒルダや詩人ケイドモンと時代を追って・・・。
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ラストを飾ったのは、ドラキュラの作者ブラム・ストーカーさんでした!その足元にある年号1890年は、彼がウィットビーを訪れた年。
アイルランドのダブリン出身で、後にロンドンを拠点にした彼。ウィットビーでの滞在は短かったものの、ここで彼は温めていた小説に重要な舞台と出会ったのです!
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さてビジター・センター&博物館を出ると、ショップにつながっています。
買物したくない人はそこから出口に直行できますが、ついでにショップ奥にあるトイレを使うと便利。なおショップとカフェは入場料を払わなくとも入れます。
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ショップでは、やっぱり吸血鬼ドラキュラ関連が売れ筋アイテムとお見受けしました。
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ウィットビー産のジンや、ヨークシャー人気ブランド「カートライト&バトラー」のビスケットなども並びます。
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敷地内にはカフェもあるので、ひと息ついてから帰るのもいいですね♪
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このウィットビー寺院跡は丘の上にあるため、徒歩ならば行きも帰りもこの「199ステップス」と呼ばれる階段を昇降します。(もし階段を避けたい場合はウィットビーツアーという観光バス有り)
そしてこの199段の階段こそが、ドラキュラ伯爵が海岸からイギリス上陸後に犬のような姿に化けて駆け上がった所!
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何度も映画やドラマ化されただけでなく、今やハロウィンの人気キャラでもある「吸血鬼ドラキュラ」。そんな彼の面影を追って、ウィットビー寺院跡へ行ってみませんか?!