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【2025年1月】おすすめ GoogleのAIツール
noteとGoogleが提携するそうなので、話題に便乗して、今日は普段使っているGoogleのサービスについて書いてみようと思います。Google検索、Googleマップ、Gmail、YouTube、Androidフォン…言い出したらきりがないくらい、日々の生活に入り込んでますね。今回は特に2つのAIサービスを紹介したいと思います。
そもそもAI分野において、Googleは長年研究と開発を続けてきました。2011年にはディープラーニング技術を活用した「Google Brain」プロジェクトを発足し、2014年にはAI研究企業DeepMindを買収。これにより、AlphaGoが囲碁の世界チャンピオンに勝利するなど、AIの可能性を示しました。タンパク質の立体構造を高精度で予測するAIモデル「AlphaFold」の開発に貢献したことが評価され、他の研究者と共にノーベル賞を取った、デミス・ハサビスがGoogle DeepMindのCEOです。さらに、2017年には自然言語処理を飛躍的に向上させる「Transformer」を発表。ChatGPTの"T"のところですね。Transformerの有り難みを感じる毎日です。
現在ではGoogleのあらゆるサービスにAIが組み込まれてます。ChatGPTの登場以来、影が薄かったと言われかねないGoogleですが、ここ数ヶ月での注目度は高いと思います。去年12月のOpenAIの「12 Days of OpenAI」イベント期間中も負けていない発表をしてました。そんなGoogleのAI技術を活用したサービスの中でも、私が特によく使っているのが「Google AI Studio」と「NotebookLM」です。
Google AI Studio
課金無しでLLMを使いたいという人向けに、現在何か一つオススメするならこれです。一応、開発者向けのAIツールとなっていますが、一般ユーザーでも簡単に使えるチャット形式のAIとして活用できます。
GPT-4クラスのモデルも利用可能
Google AI Studioでは、GPT-4レベルのモデルが使用可能です。さらに、性能は異なるものの、o1のような思考モデルにも対応しており、用途に応じたAIの活用ができます。
開発者向けの設定が可能
開発者向けらしく、「Temperature(生成のランダム性を調整)」や「Top P(出力の確率分布を制御)」といったパラメータの調整ができたり、選んだモデルによっては「Grounding」という機能をオンにして、ネット検索をすることもできます。
このような設定を駆使すれば、自分好みの応答を得ることができます。
「Stream Realtime」機能
「Stream Realtime」という機能があって以下のようなことが可能になります。
音声でのやりとり
カメラ映像の共有
PC画面の共有
つまり、PCやアプリの設定が分からない時、AIに見てもらいながら、音声でのやりとりで操作を教えてもらったりできるのです。不明瞭なところを解説してもらいながらネット記事を読んだりもできます。全く使い物にならなかったですが、いっしょにネット麻雀だってできます。
スマートフォンで使えば、カメラを共有して、洗濯表示の意味を聞いたり、外国語のメニューを説明してもらったりと便利に使えます。
ChatGPTと比べた音声会話
「ChatGPTで英会話」みたいな話題がよくありますが、Google AI Studioなら文字が表示されるため、より使いやすい場面もあります。ただし、聞こえたままを理解するので、発音が曖昧だと会話がおかしくなることも多いです。
チャット履歴を自分のGoogleドライブに保存する仕様など、少し分かりにくい部分もあるものの、これだけのことが出来てなぜかタダです。
「Stream Realtime」使用時は、日本語音声のクオリティが低いのと、サーバーとの接続が切れやすいのが現在の落ち度ですね。
NotebookLM
NotebookLMは、AIを活用したリサーチおよびノート作成ツールです。ユーザーがアップロードした資料やウェブサイトの内容をもとに、自動で要約を作成したり、チャットで質問ができます。「とりあえず記事を集めたけど、読む時間がない…」「論文の核心だけサクッと知りたい…」 そんな時に使えます。
アップロードできるもの
ファイルを選択してアップロード (PDF, .txt, Markdown, 音声)
Google ドライブ(Google ドキュメント, Google スライド)
リンク(ウェブサイト, YouTube)
コピーしたテキスト
使用用途
論文や記事を読み込ませると、その内容を簡潔にまとめたり、理解の手間を削減できます。チャットでお願いすれば、欲しい情報をアップロードした資料の中から抽出してくれるので便利です。
検索AIで論文や記事を集め、URLをNotebookLMに渡せば、大量の情報を手軽に集めて、簡潔に理解できます。全てに目を通して理解するのが理想でしょうが、大量の論文を前にして「これ全部読むの無理…」ということはあるでしょうから。
ポッドキャスト化
よく話題になるNotebookLMのウリの機能がこれです。アップロードした資料を元に、AIがポッドキャストを作ってくれるのです。ペラペラ喋ります。今は英語限定ですが。
人間に近い感じで話すので、最初の頃は「すげ~」って感じでしたが、AIの進化が速すぎて嫌でも慣れます。現在は2種類の音声(2人のホストと言うべきか)のみなので、バリエーションを増やしてほしいですね。
さらに、最近のアップデートでポッドキャストに割り込むことができるようになりました。まだこの機能はお遊び程度にしか使っていませんが。
Tips
資料をアップロードしたものの、何から手を付けたらいいか分からないことも多いです。そんな時のためにNotebookLMでは「あなたこんな事が聞きたいでしょ?」的な質問のリストがあります。助かることが多いです。
チャット画面では、マウスオーバーで引用元に書かれていることを確認することができます。
残しておきたいチャットは「メモに保存」をしてください。一般的なチャットAIと違って、NotebooLMは閉じるとチャットは消えてしまいます。
「お客様の個人データがAIのトレーニングや改善に使用されない」ということですが、「何かあって問い合わせた時などは人間が確認することがある」といった文言が別のところで出るとYouTubeで言ってるのを見ました。NotebookLMだけの話ではありませんが、個人データは注意して扱ってください。
おわりに
NotebookLMには最近有料プランが追加されたものの、上記の2つのサービスは無料範囲でとても便利に使えます(将来的には有料になるかもしれません)。
すでに使っている人も多いかもしれませんが、まだの人で興味があれば試してみてください。Googleアカウントがあれば使えるので。