【暫定】ゴセキカク#2 「#ヘスティア」

※公演中のため、あっさり目に書きます。公演終了後、更新します。
<公演期間・観劇回>
 2024/10/31~11/4 全9公演
  うち4公演(11/1マチネ、11/3マチソワ,11/4マチネ)観劇

<一言感想>
 気遣い方の違いがすれ違いを生む。家族も他人だから違うかもしれないけど、近すぎると違いに気づかなかったり、気づいても口に出せなかったりするけど、勇気を出せば言える状況なら、言った方が良いかもしれない。

<ストーリー概要>
 実家暮らしの出雲悠太はフリーターで、職を転々とする。
 悠太の妹・出雲環奈は、実家と音信不通であり、浅倉くりすの家で、VTuber・丙栖てぃあとして配信をしている。父・出雲博之のがん発症と、配信での炎上を機に、環奈は実家を訪れ、母・絢子、悠太と3人で久しぶりの再会するが。。悠太の元同僚である平井・田中、行きつけの居酒屋の店長・上島も絡みながら、父の闘病と炎上事件をきっかけに、出雲兄妹はどうなっていくのか、というお話。

<感想・考察>
(1)家庭環境が、対人関係に関するその人の「常識」に影響する
 くりすは親に捨てられた経験を受けて、異性と関係を持つことに抵抗があり、絵恋は両親の離婚を受け、家族に関心がないように見える悠太に怒ってしまう。一方で、父の実子ではないと思って実家を離れた環奈は、くりすの家に居させてもらうなら、当然関係を求められるものだと思っている。実家暮らしを続ける悠太は、父や妹のことを「よくわからない」し、あまり知ろうともしない。自身と家族との関係が、人は通常こう思うだろう、という「常識」に影響しているように思えた。

(2)「常識」の違いが気遣いの仕方の違いに
 対人関係に関する「常識」の違いは、気遣いの仕方に違いを生む。気を遣われた方が異なる「常識」を持っている場合、「何でそんなこと言われなきゃいけないんだ」となり、すれ違いにつながる。

(3)似ているが、発信の仕方が違う
 環奈がくりすの家にやってきた頃のシーンで、お互いに「似てるね」というシーンがある。「父の子ではないだろう」という環奈と、親に捨てられたというくりす、と家庭環境は近いと思える状況なのだが、環奈が、「同居するなら、関係を求められるものだろう」と思って、自然とその前提で会話していたのに対し、くりすは関係を持とうという意図など毛頭なかった。環奈は、そんなくりすを「変わってる」と思ったが、そこに信頼を寄せたように思う。置かれた状況は「似ている」が、「気遣って」関係持つこと前提に考えてしまっていた環奈に対し、本音を投げるくりす。この自分にはない真っ直ぐな部分に、環奈は惹かれていったのではないか。

(4)寂しさにも色々な種類があり、寂しさの種類が気遣い方に影響する

(5)食事の場は人との距離を表す

(6)元「推し」と家族の共通点






いいなと思ったら応援しよう!