ダイヤモンドを選ぶ時に参考になる5Cとは?
硬度の高さから、永遠の愛の象徴として婚約指輪に選ばれ続けてきたダイヤモンド。これからプロポーズを考えている方は、ダイヤモンドの指輪を贈ることを検討されていると思います。プロポーズは一生に一度きりですから、素敵な婚約指輪を選んで最高の記念日にしたいもの。
しかし、お二人の思い出に残る贈り物だからこそ、選び方に困られてはいませんか?そこで本記事では、ダイヤモンドの正しい選び方や注意点について解説します。また、話題のメモリアルダイヤモンドについてもご紹介。どうぞお役立てください。
ダイヤモンドを選ぶときに参考になる5Cとは?
プロポーズの定番のダイヤモンド。最愛の方に喜んでもらうためにも、選び方は慎重に行いたいものですね。
ダイヤモンドの選び方のコツはいくつかあります。その中でも、ダイヤモンドの選び方に有効なのは「5C」です。5Cとは、新たに設定された評価基準です。
5Cができる前は、GIAが定めた「4C」がダイヤモンド鑑定の世界的な評価基準でした。この4Cとは、Carat(カラット)、Cut(カット)、Color(カラー)、Clarity(クラリティ)の頭文字を指します。この4Cによりダイヤモンドの価値が決まるため、選び方の指標でもありました。
そして、4CにConfidence(コンフィデンス)を加えたのが5Cです。5Cのコンフィデンスには、信頼という意味合いがあります。ダイヤモンドの価値を決めるだけではなく、5Cは歴史を保証するものです。5Cの基準を満たしたダイヤモンドは、採掘後に誰の手にも渡っていないこと、紛争と関係のあるダイヤモンドではないことが証明されます。
最近では、5Cの評価基準を設けているブランドやメーカーが多くなってきました。そのため、5Cを選び方の基準にすると安心です。
検討している婚約指輪がある場合は、5Cをクリアしているのかを確認しましょう。最高の贈り物にするためにも、ダイヤモンドの選び方には気をつけてくださいね。
ダイヤモンドの5Cの優先順位
ダイヤモンドの選び方において、5C(カット、カラー、カラット、クラリティ、コンフィデンス)の優先順位を意識することも大切です。優先順位をつけるメリットは、スムーズな選び方ができること。さまざまなダイヤモンドが流通しているので、失敗しない選び方をするためにも、優先順位は重要です。
5Cの優先順位:カットが最重要
婚約指輪の選び方において、優先順位が高いのはカットです。なぜならカットの具合によって、ダイヤモンドの輝きが大きく変わるからです。カットは職人の技術で良し悪しが決まります。カットの角度などが悪ければ、光を正しく反射しないため、ダイヤモンド本来の輝きが発揮されません。
そしてカットの評価は、5段階に分けて行われます。Excellent(最上級)、VeryGood(理想的)、Good(良好)、Fair(やや劣る)、Poor(劣る)の5つがカットの評価基準です。
このようにダイヤモンドの輝きに影響するカット。選び方に迷ったときは、カットの評価を参考にするといいでしょう。結婚式やプロポーズで贈るのであれば、より輝きに満ちたものを選びたいですね。
5Cの優先順位:カラットも大切
カラットとは、重さのことです。重量が増えれば、比例して石も大きくなります。重ければ重いほど希少性も上がるため、カットと同じく優先順位が高い項目です。
カットによって石が小さくなることを考えると、大きめのカラット数にした方がいいでしょう。オススメのカラット数の選び方は、お二人の記念日やプロポーズをした日と同じ数字にする方法です。
5Cの優先順位:透明度重視ならクラリティ
透明度を表すクラリティも大切です。クラリティは11段階のグレードに分かれていて、ダイヤモンドの中に含まれる内包物の数を表します。最低ランクのクラリティのグレードは、I1、I2、I3(内包物が含まれる)です。このレベルのクラリティの場合、内包物が肉眼でも確認できます。そのため、クラリティが低いダイヤモンドは、プロポーズや記念日の贈り物にはふさわしくありません。
婚約指輪に向いているクラリティのグレードは、VS1、VS2(内包物が僅かに含まれる)以上です。クラリティのグレードとしては真ん中ですが、10倍に拡大しなければ内包物は確認できないので、婚約指輪には十分でしょう。
さらに透明度にこだわるなら、VVS1、VVS2(内包物がごくごく僅かに含まれる)のクラリティがぴったりです。このレベルのクラリティも、婚約指輪に最適。
ただ、カットやカラットの優先順位の方が高いので、クラリティの選び方を気にしすぎる必要はありません。VS以上のクラリティであれば、見た目に大きな差はないので、記念日のジュエリーにも適しています。
5Cの優先順位:カラーは優先度が低め
他の5Cの項目に比べると、カラーの優先順位は低めです。カラーのグレードは、D〜Zまでありますが、ある程度のグレードであれば無色透明に見えます。
素人にはグレードごとの違いは非常にわかりにくいので、カラーのグレードの優先順位は高くありません。一般的には、D〜Gのグレードが婚約指輪に向いていると言われています。
5Cの優先順位:信頼度にこだわるならコンフィデンス
信頼性に関わるコンフィデンス。ダイヤモンドの品質の高さだけではなく、信頼度にこだわる方はコンフィデンスを重視されるといいでしょう。
この世には、紛争などの悲しいストーリーが背景にあるダイヤモンドが多く存在します。プロポーズや記念日などに贈るものだからこそ、信頼のおける流通や宝石店から購入したいですね。
ダイヤモンドを選ぶときの注意点
失敗しないダイヤモンドの選び方において、注意したいポイントがあります。
選び方の注意点1:ダイヤモンドの鑑定書付きかどうかを確かめる
まずは、婚約指輪のダイヤモンドに鑑定書付きかどうかを確かめる必要があります。鑑定書の正式名称は「ダイヤモンドグレーディングレポート」です。これは、ダイヤモンドの品質評価(4C)が書かれたものであり、他の宝石には適用されません。
また、ダイヤモンドに似た類似品も多く出回っているため注意が必要です。本物かどうかを見極めるのは難しいため、鑑定書の有無を必ず確認しましょう。
ダイヤモンドの選び方2:価格が相場に基づいているかを確かめる
ダイヤモンドには国際的な取引相場があり、4Cの各グレードによって価格が決定されます。ただし取引後のダイヤモンドは、価格が大きく変動するのが実情です。
店舗ごとに独自の価格設定をしている場合が多く、実際の価格相場より高いこともあります。そのため、複数のショップに問い合わせ、同じグレードで価格設定を比較すると安心でしょう。
遺骨や遺灰から作る、世界で一つだけのメモリアルダイヤモンドも人気
最近では、プロポーズや記念日の贈り物としてだけではなく、手元供養のメモリアルダイヤモンドを作る方も増えています。
手元供養は、自宅供養とも呼ばれ、遺骨を自宅で保管する方法です。お墓離れが進む中、手元供養を選択する方が増えてきました。
手元供養の新しい形がメモリアルダイヤモンドです。このメモリアルダイヤモンドは、故人の遺骨や遺灰から炭素を抽出して作られます。
さらに手元供養のメモリアルダイヤモンドはジュエリー加工ができるので、いつでも大切な方との絆を感じることができます。
まとめ
今回は、プロポーズや大切な記念日などに贈るダイヤモンドの選び方についてお伝えしました。
後悔しないダイヤモンドの選び方において、5Cがとても大切。優先順位としては、輝きに関係するカットが最も重要です。その他のカラット、クラリティ、カラー、コンフィデンスについては、何を大切にするかによっても優先順位は変わります。
プロポーズや記念日に喜ぶ彼女の姿を想像しながら、ぜひ素敵なダイヤモンドを探してくださいね。