優秀な経営者・管理職かそうじゃないか見極めるたった一つの方法
コンサルとして大企業、ユニコーン、スタートアップ企業とあらゆるクライアントと接してきたが、最近は勢いのあるユニコーン企業がメインクライアント。
日本で勢いのあるユニコーン企業は、海外勢に比べると、社会人になっていきなり企業というより、大手企業で修行してから企業、、、と言うパターンが多い。
そして、薄々気づいてはいたが、、、
優秀な経営者・マネジメントかそうでないかは以下のシンプルな1要素で決まると思っている。
◉経営者の場合は「自分より優秀な人を雇い、信任できているか」
◉企業の管理職の場合は「自分より優秀な人に権限を委譲できているか」
である。
人間、誰でも完璧ではない。ファイナンスには長けているがセールスは苦手。アナリシスは得意だがマーケティングは苦手、など、たとえ経営者・管理職になっても得意不得意はあるものだ。
中途半端な経営者は、自分が全て最終決定する。あるいは、「私は優秀な部下に任せている」と勘違いしている多くの経営者は、自分が興味のない分野だけ部下に任せているだけだ。
自分が得意(だと思っている)分野においては、仮に部下の方が経験、知見があっても絶対に譲らない。
昨今、デジタルマーケティング、CRM、リモートワークなど、あらゆることが日進月歩で進んでいるので、経営者が得意だったこと、経験ももう使えなくなっていることも多くなっている。
ここで優秀な経営者は「自分の経験は現状では通用しないから部下の意見を聞いて考えよう」と思えるのだが、中途半端な経営者・マネジメントは自己の過去の栄光が捨てきれず、「私の経験ではそうではない、皆は考えが浅い」と言ってバッサリ切ってしまう。
コロナ感染者が再び増えるいま、ビジネス環境が大きく変わり続けている。経営者として「過去の経験だけに頼り、優秀な部下の意見は(自分があまり経験のないことだけ)聞く」のか、「自分が経験してきた分野でも、現状それでいいのかと自問し、部下からも学んで決断する」のかで、事業成長大きく異なると思う。