物事を本質の槍で突き刺す
・事実ほど都合の悪いものはない、ってどこかの誰かが言ってたような気がする。気がするだけで誰も言ってないかもしれない。いや、言ってるか。
・ここでいう事実とは、物事の本質のこと。
・悪い点数のテストとか浮気の現場とか、確たる証拠とか、そんなもんじゃない。
・ここでいう事実とは、物事の本質であり、ここでいう物事の本質とは、「広く共有されていながらも、誰もそれを取り立てて指摘はせず、暗黙の了解となってしまったもの」であり、「一部の人間には非常にバツの悪い、不都合なもの」だ。
・たとえば、ビジネスメールで礼節を重んじるのはいいけど、その決まりきった型や堅苦しい言い回しの影響で、肝心の内容がわかりにくくなってしまってるんじゃないか。
・タクシーでの上座下座とか、偉い人の順が座る席によって振り分けられてる。これって、そんな気にしてるのか。3番目に偉い人が1・2番目に偉い人の席に座ったとして、1・2番目に偉い人はそんな小さいことで怒ったり、評価を落としたりするのか。
・就職活動では、自己をアピールするのに、なんでスーツじゃなきゃダメなのか。服装も個性や性格が大きく反映されるものじゃないのか。
・声優など華々しい世界で活躍することを目指す人がすごく多いのに、キャスト欄で目にするのは人気のあるほぼ同じメンツの人達。じゃあ、目指したままの大半の人はどこにいるのか。
・「みんな話聞いてくれて同調してくれる人がいいっていうけど、あたしはちゃんと自分の意見言ってくれる人がいい〜」って、その意見に同調がほしいんじゃないのか。
・広く共有されていながら誰もそれを指摘することはない。言ったところで何か変わるわけでもないんだから。偏屈なやつだなと思われるだけなんだから。
・でも、広く共有されてるってことは、その分、誰かが口にした時の共感も大きい。
・考えを放棄せずに、なんとなくそこらを漂ってる物事の本質を捕まえて、よく考えて、言語化することで一部の人間に不都合な事実が浮かび上がる。
・ただ、そればっかりやってると、めちゃめちゃ性格の悪い怖いやつだと思われるから気をつけないといけない。
・クリティカルシンキングとかそういう真面目なことではなく、“考えることをサボらない”ということ。