ブロッコリーを贈呈されて色々作った
先日、私が4年間在籍した大学の演劇部にて追い出し会がありました。もうすぐ卒業する四年生(私も)とのお別れ会です。そこでは、卒業する先輩に向けて後輩達がバラエティ番組さながらの企画を考え、出し物をするのが毎年恒例の行事です。
歌や踊り、ビンゴ大会などの素晴らしい出し物の数々を楽しみました。ここまでもてなされることが今までなかったので、内心「浦島太郎って絶対に宴の途中でなんか申し訳なくなってただろ」と昔話に変な現実味のあるケチをつけていました。
私はそこで、あるモノを贈呈されました。卒業を記念する品として贈られたモノです。
寄せ書きの色紙?感動的なアルバム?みんなからの手紙?社会人生活で役立つグッズ?いいえ、違います。
卒業を記念する品として贈呈されたもの……
それは……
ブロッコリーに決まってますよね。
ブロッコリーを贈呈されてしまいました。
人から記念品として生鮮野菜をもらうのは人生初なので、動揺と驚きを隠せません。
あと、見た目も「スーパーに売ってあるブロッコリー」で普通なのですが、生産者農家から販売店へ流れて、そこからもう一人と、完全に不必要なクッションを挟んで渡される野菜は一抹の危うさを帯びているように見えました。
とはいえ、野菜である以前に贈り物です。捨てたり、腐らせたりするわけにはいきません。
ということで、私は決めました。
もらったブロッコリーで色々作ろう!
ちなみに、追い出し会の最中にそのまま受け取ったため持ちながら、後輩の踊りなどの出し物を見ていたのですが、サイリウムとしての役割も果たせました。
ブロッコリーをずっと持っていると木の巨人になったような気分になります。
その日は文字通り、どう料理してやろうか悩みながら帰路について、お風呂に入って、歯を磨いて寝ました。めちゃめちゃ楽しかった分、めちゃめちゃ疲れた。クイズ企画で大喜利でウケを狙って知力と体力とカロリーを大幅消費したのかも。
翌日の朝、記念写真をパシャリ。
「あれ…?これって、もしかして…」
撮った写真を見た私は微かな記憶を手繰り寄せ、とあるロゴマークを思い浮かべていました。
これってもしかして、
キューピーマヨネーズの広告じゃん!!!
料理以外の使い道との偶然の出会い。ブロッコリーには無限の可能性が秘められているのかもしれません。持っているのは私の手なのですが、心なしか「もしかして福山雅治がブロッコリー握ってるん?」という錯覚も起こります。
また、地平線の写真を白黒にして、そこにブロッコリーを合成すると……
歴史の教科書の最後らへんに載ってる昔の核実験の写真のやつ!!!
ブロッコリーで人類の負の歴史まで生み出せるんですね。もはや、生命(いのち)の根源であり、「ブロッコリー=世界樹」といえるのではないでしょうか。
一野菜としての役割を担いに担ってもらったところで、そろそろ食材の役割に戻っていただきましょう。
これを、
こうして、
こうじゃっしゃおらぁぁぁぉぁ!!!!!!!!!!!!!
肝心の料理パートを随分と端折った気もしなくはないですが、ひとつの世界樹によって3品出来上がりました。“茹でてから何かする”しか調理方法を思いつかなかったので、どことなく「トッピングとしてのブロッコリー感」がありますね。
・ブロッコリーのペペロンチーノ
・卵黄のフロマージュソースをブロッコリーと
・茹でたブロッコリーと特製マヨネーズ
以上。梅とわさびと、マヨネーズを混ぜて、醤油とみりんを少し加えたソースはめちゃうまでした。
あと、普段の倍は慎重に洗って、普段より長めに茹で上げました。
忘れている頃かと思いますが、これは私の大学卒業を記念して贈呈された品なので、無論責任を持っておいしくいただきました。
最近は真面目なことばかり書き留めていたので、本来自分がそうありたいスタイルで書きました。
みなさんもぜひ記念品や贈答品でブロッコリーをもらった際は、色々な使い道を模索してみてはいかがでしょうか。それでは!