これは主にライザ・フォン・ガルファンゼール16世のシチュエーションボイスを褒める記事
最近なんでもnoteで書けばいいと思っているナガイです。
ここのところ羽子田チカさんのオリジナル曲についての記事が続いていましたが、今回は音楽一切関係ないです。タイトルのとおりです。個人的なレビューです。紹介記事としての役目はありません。いつもどおり二次創作気味です。
Vtuber の声とキャラ
Vtuber を始める時におそらく全員が「声の選択」を行うことになると思います。これは魂の性別に由来する声にするかボイチェンを使うかという選択以外にも、自分の声色からどの声をデフォルトで使うかという選択があります。これは活動内容、頻度、ターゲット層にもよりますが長くしゃべる必要があればあるほど自然体の声を選択することになります。
少し脱線しますが、デフォルトのボイスの選択の幅は女性の方が豊富です。女性の声のほうが男性の声のほうが聞き取りやいと感じることは一度は感じたことがあると思います。これは色々理由がありますが、感覚的には電話口ではワントーン上げたほうが聞き取りやすい、というのがしっくり来ると思います。男性の低い声は特に環境に依存してしまうところもあります。実際の可聴性の1番大きい要因は口を大きくあけずにモゴモゴ喋る人が多いとかもう音の高さ以前の問題があるんですが、まぁそれは置いといて……
とにかく女性Vが配信に載せている声というのはいくつもある声から選ばれた声である、というのがまず私の中で前提としてありました。この前提からボイスというのは『選ばれた声以外の声色も使って自分のキャラ、シチュエーションを表現をする』というものになります。
声色を変えるというのは簡単そうに見えて実は相当奥が深いです。Vにとって声とキャラというのは密接な関係があります。極端な例で言えばアニメキャラの声真似をするとアニメキャラの性格の方が当然強いので自分のキャラの方が負けてしまいます。やりすぎると飲まれます。よって『自分のキャラの幅の中でいかに声色を変えて表現を行うか』が肝になってきます。結局はこの幅が普段の声とのギャップとして生きてきます。しかし、それにはボイスを出す以前に『自分のキャラと声との紐付けを強くしておく』『自分の声とキャラを視聴者に認識させておく』という下準備が必要です。これはVに関わらずにそうだと思っていますし、ライザ陛下のボイスを聴く前から考えていたことでした。長々書きましたが、次からこの前提に立ってボイスを聴いたときのレビューです。
『二度も言わせるでない』って言ってるのに100回くらい聴いちゃった
このライザ陛下のボイスを初めて聴いたときの衝撃は凄まじいものでした。普段の声色から絶対零度の低い声、この切替のキレといい、魔王というキャラとの一致といい、羽子田さんに手を出すとブチ切れるという『へーか』という羽子田チカの友人という立ち位置も表現しきったこのボイス。まじで一生聴けます。細かいところですが、冒頭の雑踏の中に突然現れているというのを表現するためのガヤの音声の調整なんかも素晴らしいと思います。切り替えのシームレスさで特筆すべきは最後の『では、二度と同じことを繰り返さぬよう、手足の一本でも折っておくか』。通常は一文の中で声色を変えるのは意識しなければいけないので大変なのですが、『では、二度と同じことを繰り返さぬよう』まではブチギレ激おこぷんぷん魔王なのですが、次の句読点から思いついたように人間を蹂躙する魔王に豹変しているのです。これより前に、魔王と普段のキャラの切り替えもあるのですが、最後の変化はなんとなく聴いていると普段のキャラと変わりなく聞こえるトーンなので、この微妙なキャラの変化を声色で表現するのはとても難度が高いです。ライザ陛下すごい……
王としてのライザ陛下まじ最高
うわああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!
このボイスのすごいところは『魔王』という属性をなりきりではなく、『普段は見せない仕事中のライザ陛下』を見せていることに成功していることです。構成としては「理想の上司」というボイスのお題としてはよくあるものなのですが、ライザ陛下のTwitterとのマッチングにより質感がものすごい事になっています。というのも、ライザ陛下は人間界にバカンスをしに来ているのですが、部下が魔界からやってきて王城にひきずられていき、渋々仕事をしているという旨の発言をしています。
このTwitterの発言を踏まえて「臣下がヘマをした時」のボイス。慰めボイスでありがちな全肯定ではないし、『浮かない顔をしておるの?』という発言のおかげで、聴く側もなんとなくボイスを聴いている視聴者ではなく「失敗して自分の至らなさを悔いている臣下』になってボイスを聴いてしまいます。細かいポイントはなんとなくお城の中で流れてそうなBGMのチョイスとページのめくりSEの絶妙さでしょう。執務中の魔王、というシチュエーションの質感が伝わってきます。ライザ陛下すごい……
ハロウィンの衝撃
最初のほうは「お、今回は割とテンプレに沿ってるな」と思って油断していました。が、しかし。『台所』で死にました。いや、ここはほんとに妄想なんですけどね? 魔王城に台所ってあると思います? 無いと思うんですよ。「厨房」だとおもうんですよ。ってことは、ここは『台所』と言うにふさわしいこじんまりとした調理場が存在する空間ということになる……すごく……パーソナルです……。
しかも、ライザ陛下の方から訪ねてきているんですよね…… あ、よく聞くといつもは『臣下諸君』だけどしっかり、『臣下』になってる…… それに時期的にもこの『レッツトライクッキングじゃ』って『M▲T▼C』意識してのチョイスですよね……
高慢な魔王ムーブからの部下の命大事魔王ムーブの切り替えしんどい…… お菓子を楽しみにお腹好かせてる魔王かわいい…… うぅ…… すごい……ライザ陛下……
コスプレして待ってる魔王とかマンボウよりびっくりするわ!!!!!!!!!!
まず、ライザ陛下が待っているというシチュエーションがすごい。これまでにバカンスとは言え魔王という立場で振る舞ってきたどちらかというと待たせる側の立場のライザ陛下が『待っておったのじゃ』ですって!!大丈夫?私の首飛ばない????? デュラハンのコスプレですとかシャレにならないからね?????
平静を取り戻して、続きを聴くと、魔王というよりいじらしい女性的な口上の中にしっかり魔族で人間の文化に疎いということを踏まえています。また、お菓子の後に『しかも、いたずらしてもいい』と言っていることから、いたずらするほうに期待を寄せていることがわかるセリフまわしと声色の使い分け。そして、ハロウィンボイス1とは反対に逆に最後にトリック・オア・トリートの選択肢を投げかけてきます。しかも!!!!!!!選ばせてくれる!!!!!!!!!臣下には有無を言わせずお菓子だったのに!!!!!!!!魔王が選択肢を人間に委ねる!!!!!!!!!!同棲おそるべし!!!!!!!!!!!!!!!ライザ・フォン・ガルファンゼール16世すごい!!!!!!!!!!
おわりに
もう最後の方はあられもない限界オタクでしたね。いや、最初からでしたね。不敬な臣下で本当に申し訳ない。以上でライザ陛下のシチュエーションボイスのレビューとさせていただきます。
なにやら続きますが以下はお得意の蛇足です。レビューとは一切関係ありませんので、読む方は自己責任で。割と厄介オタクっぽい記事です。苦手な方は逃げて!!
このくらい下げとけばいいですよね。
いや、折角ライザ陛下の記事だしもっとライザ陛下のこと書きたいなと思ってですね、はい。
ライザ陛下の第一印象
ライザ陛下を知ったのはどのタイミングだったか考えてみたんですが、羽子田チカさんの方が先にフォローしていたので羽子田さんのRTで知ったんだと思います。お声をしっかり聴いたのはおそらく羽子田チカさんとの俳句オンラインコラボだと思います。はっきり記憶はないです。節操なくフォローしているので……
あ、でも羽子田さんが『ライザ陛下』と呼ぶくらいの時からお名前は知ってましたね。2018年の12月ですね。というか12月30日デビューなんですね、へーか。初リプは4月の生誕の時でした。
まだその頃はよくいる、というかとりわけここが好き、ということもなく羽子田さんと仲の良い魔王系のVtuber さんなんだなぁと思っていました。
王の背中
もちろん全員に当てはまるわけではありませんが魔王Vの方の特徴として、数字よりも王として振る舞う方に力が入っている方が多いと思います。アイドルとファンという構造ではなく、王と臣下という構造になるので追う側も夢に向かって一緒に走る、というよりかは王の言葉に耳を傾け、王の市政の元で健やかに暮らす、という雰囲気が多いと思います。もちろん、上昇思考の魔王もいますが。
魔王と言っても普段はこんな感じでとても可憐なのですが。
ですが、ときおり見せる魔王ムーブが最高に心酔させる力を持っています。
正直このボイスのぴったり具合がツボってハマリました。羽子田チカさんもおなじなのですが、光や希望を信じさせてくれる存在はとても尊いものです。でも、そういう言葉って上辺だけになりがちで、そこかしこで薄っぺらに謳われるからすっかり疑心暗鬼になっています。私だけじゃなく色んな人が疑うのがデフォルトになっています。インターネットでは特に自分の心を守るのために、疑ってかかるというのはある意味あたりまえの姿勢です。そんな中で道の先を歩き、顔を上げさせてくれるライザ陛下は本当に素敵です。
また、たまに行われる慰め褒めるマシュマロ消化配信でも陛下の人柄がでます。1件1件親身になって慰めにかかります。陛下も鼻水と涙でろでろです。Vtuber のなかでは相談回は珍しくありません。でもですね。踏み込み過ぎないんですね。理不尽に対しては怒ってくれるし、悲劇には一緒に涙を流しでくれるんですけど、性悪説を唱えてるんですよね。すごいですよ。魔王じゃないですか。
人に相談する時ってもう本人は決断しててあとは背中を押してほしかっただけみたいなのが多いんですよね。終わった事に大して「あーそうだよねー」くらいのリアクションがほしかっただけ、みたいな。
でも、本人が踏ん切りがついてもう諦めたことについて本人が考えないようにしてたことを泣いてくれる陛下は本当に素敵だと思いました。ぶっちゃけると私も送ったんですよ。数の足しになればいいなくらいで送ったのに読みながら泣かれて私もびっくりして、泣いちゃいました。本人はもうマシュマロで送れるくらいには落ち着いた話だったのに。あの時泣けなかった分泣いた気がします。ありがとうございました。お礼が言えなくてこんな文末に書いて申し訳ないんですが。いつか陛下にも直接言うぞ。ファンとして書いといて本当にずるいんですが。ファンのみなさんごめんなさい。
言いたいこと終わったので終わります!!!!!!
noteだからといって一方的に好き勝手言ってごめんなさい!!!!!
私は特にVtuber としてなにかを頑張っているわけではないので、一人の臣下以上にお近づきになったら後ろから刺されると思いますが!!!!私として応援していますと叫びたかったのでここまで書きました!!ほんとのほんとにおわり!!!!!!!!!!