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泣いて わめいても 憎んで 罵声を飛ばしたって しかたない ぼくはどこからどうみても ぼ…
灰も遺影もない 路肩で眠る死者 車の往来はひっきりなし 生者は足元よりも 時間を気にする…
言葉は簡単だ 悪意も善意も 簡単に組み込める あとは投げつけてしまえば いいのだから 快…
好きだろうが 嫌いだろうが 感情の押し付けあい 妥協をするか否か 攻めるか引くか 拒む…
イライラする気持ちも ゆらゆらする昂りも ふむふむ思う問いかけも ん〜?って思う関係性も…
体感で伝わる風の冷たさ強さ 吹き飛ばされていく品々 誰かに向けた贈り物 ぼくじゃない誰か…
透明だった頃は まだ人間じゃなかった どこまでも泳いでいけたし どこまでも飛んで行けた 鳥にだってなれたり おたまじゃくしにもなれた 空の青さを妬ましく思うように なってきたら次第に不自由さが 増して手足が生えてきた 身動きがとれなくなってきて 助けを呼ぶ為に叫ぶようになった 理解がほしくて駄々をこねる頃には ぼくはもう一人の人間になっていて 取り返しがつかなくなっていた 憧れた色合いとは程遠い灰色の世界 アスファルトは人が人たらしめる為にある
喰って喰われて喰い飽きて 捨て置かれた肉片 群がるハイエナ 資源活用 見出す利益 回る社…
思考的大量生産 資本主義に準じた魂 削って生み出し流通販売 売名行為 利益循環やる気の源…
透明なのに 質感がある 目には見えないのに 冷たさを孕んでいる 薄い膜が破けて 溢れ出す…
タモ網と虫かご 交わす言葉の嗜好性 観察対象としての興味 触れ合う肉体は健康指標 仕事場…
テレビの音と窓を揺する 風の不協和音 携帯の青い光 網膜を焼く鈍い痛み 思考もとぎれとぎ…
光の屈折率 人の形を浮かべる大気中 仲良くなるために交わす透かした光の中 結べば三原色…
感情に当てられて疲れちゃう 身代わりを君に指定 吐き出せば楽になれる肢体 見る間に悪化 ぼくと君との関係 君もまた誰かを指定 言葉の吐き出し口 わだかまりの相乗効果 呪いの組み立て方式 終わりはない 濃度は高まるばかり いつか誰かが死ぬまで 積み重ねられる ぼく発端の伝言ゲーム