現代文のいくつかの手引き③(文学的文章編)
こんにちは。福井です。今回は小説をはじめとした文学的文章(詩を除く)の読解の手引きを登校します。需要があるかははなはだ疑問ではありますが、根気強く続けたいと思います。
注意点は今までと同じです。過度にマニュアル化せず、一つ一つの文章にしっかりと向き合って、自分で読解力を育てていってください。
小説を苦手にする人が多いみたいです。入試では小説を出題しない大学もある(それゆえ授業でも小説をそれほど扱わない?)といったことも原因かもしれません。でも、私たちは映画やドラマ、アニメや漫画といった物語に普段から触れているし、そしてなにより一人一人個別の人生といった物語を紡ぎながら生きています。そしてその中で私たちはいろんなものを読んでいます。例えば、人間関係、空気、発言の裏側とかとか。決して内面を表す言葉だけを拾うなんてことはしてないはずです。そういったリアルな生に寄り添ったものが文学であるなら、文学もある種の実用だとおもいます。
本気で小説をきちんと読みこなせるようになりたければ、何でもいいですから小説を手に取って、読んでみてください。そしてそこでの人物や場面の変化・関係、人物の描かれ方、内面の描かれ方を丁寧に追ってみてください。小説を読むのさえ辛ければ、好きな映画でもドラマでもアニメでも構いません。なぜそれが感動するのか上のような観点から自分なりでいいですので分析してみてください。
この手引きがその一助となれば望外の喜びです。