ストロングゼロ文学

後ろで大きな爆発音がしたような気がする。

気がする。というのは、今の俺は強めの缶酎ハイを数本(数本である。何本かまでは覚えていない。)開けた後で、それが現実なのか夢なのかハッキリしなかったからだ。

酒気で頬が紅潮し、眼球に熱が籠もっているのがわかる。あとはなにもわかならい。

俺が悪いんじゃない、社会が悪いんだ。独り言ちながら残りの酒をあおる。

あお…る?なんだ、カラじゃないか。

「おい!しゃけえ・・・さーけもってこい!」

呂律の回らない舌を回しながら、俺は白濁とした意識を背後に振り向けた。

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