木が重なる部分の撥水の大事さを先日書いている。
撥水は手段である。
もっというと、水分が滞留して、腐朽菌の生育の温床にならないよう、この水分の滞留を出来るだけ防ぐことで、腐朽確率は減らせると思ったから、この接合部の撥水の重要性にかんがみ、シリコン塗布やら、内部の造作のように、継手を複雑化させない施工法を考えた。
沖縄県の八重山地方の石垣島の離島ターミナルに、ハードウッドでできたウッドデッキが出来ている。
笠木としての、90角のハードウッドに継手の加工をしておりここで、クロスフェンスの材などで重なる部分が出来ている。そこに腐朽菌の子実体(キノコ)が出て来ている。・・・腐朽中ということに
キノコは、乾燥していて、ハードウッドの木材と同系色になり見つけにくいが。こんな状況で、腐朽していく
石垣島から、船で40分ぐらいの西表島・上原港の待合のウッドデッキも観察
待合の横に一部、屋根掛かりのないウッドデッキの箇所がありどこに、黄色のでこぼこの剥がれてるシートがあった。
最初は接着していたと思うが、シートは乗っかているだけ。上げてみると、デッキ床板とシートとの重なり部分に、水が残っており、これが初期腐朽状態だった。
パーゴラの桟にも、見慣れた腐朽菌の茶色のキノコがびっしり柱と梁の接合にも注意が必要かつ、実際無理だが、考えとしてハードウッドの(腐朽菌に対する)栄養をなくすための施策、保存薬注入(ハードウッドは高密度で殆どはいらない)するとか、考えるべき。
本物の材木は、この材で出来上がった構築物の腐朽への高耐久化、構造耐力での高耐久化を、
①素材そのものを耐久化させる
②施工方法によって耐久化させる
③メンテナンスによって耐久化させる、と場合分けして場合分けして思考し、これを複合して施工する。が必要だというのが、自分の”現段階”である。
業者としては、素材の耐久化、施工方法による耐久化、メンテナンスを加えることによる耐久化を考えてきたで