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アメリカ・カンザイ・シロアリ

日本国内でシロアリというと、繁殖数では、ヤマトシロアリとイエシロアリが有名。

一度研究仲間の方に、帰化昆虫であるアメリカ・カンザイシロアリの駆除を見に行きませんか?とお誘いがあったので、私も興味津々で伺った。


一時期、日本では困難なアメリカ・カンザイシロアリの蟻害についてテレビで特集が組まれたのを見たのだけれど。

シロアリは普通、湿気のある木材を好むのだけれど、カンザイ・シロアリと言われるように、文字通り、乾材を好んで食すと聞いていた。


蟻道を作るわけでもないので、パット見では、住んでるのかよくわからない。

この現場では、畳の下に糞が転がっており(2番目写真)、居ることがわかる。この写真では、穴を掘っている。


生存を確認できて、それから駆除にうつったのですが。

アメリカ西海岸では、駆除するのに、家をすっぽり覆い、その中で気体を充満させて、駆除するので、日本のような密集地では困難でもあり、

予防的処理が必要ということでした。

予防的処理としては、建築当初からホウ酸注入の木材を使うことが進められているようで。繁殖してからでも、駆除にホウ酸を使うと有効だと聞きました。

特集されることが減ってきましたが、こういったニュースの減少や、完全駆除の難しさから考えると、特別に散見できるというより、
散在していている、このカンザイシロアリの生息域は拡大しているのでしょう。


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