<京都のコンサル社長の徒然草> : こんな奴おるおる。強い妻に屈服したB君の話し
社会人XXX年目を迎える私のつたない経験を徒然なるままに話してみる。
妻は強いものである。ニュースなどで暴力夫と言うものも時折見かけるが原則、家では妻が強い。と言うか妻が怖いと言う夫が大半ではないだろうか?
友人のB君の話だ。
彼は結婚して20年。長く連れ添った妻のことを愛してやまない。
”この前さ、妻と二人でディズニーランドに行ってさ、昔の付き合ってた頃思い出したよ”
”うちの妻さ、料理が苦手でさ。あまり家で食べたくないんだよ” とほざきながらいそいそと晩御飯に間に合うように、酔っぱらった仲間をバーに置き去りにして平然と家路につく。
そんなB君が先日
”京都のコンサル社長さん。女は怖いよね”
”へっ、そうなの”
”そんなんだよね。復讐するって映画の中だけだと思ってたけど”
”何?何か復讐されたの?”
お酒も入って少し座った目をしたままB君は続ける
”ほら、俺ってバイク乗るじゃん”
”うん。イタリア製のバイクだっけ?”
”そう。もう長く乗ってるんだけどね”
お替りをバーテンダーさんにお願いしながら私は耳を傾ける。少し、と言うか大いにこの先の展開が気になってきたので、たばこに火をつけた。じっくり聞くモードになったわけだ。
”長く乗ってると当然雨も降るからカッパを着る機会もあるわけ。乗らない人は想像つかないだろうけど、バイクって熱いのね。ほら、マフラーがさ。少し触るだけで大やけどするぐらい熱いのーーーーよね”
何だか少しお姉言葉になってきた。酔ったB君のくせだ。
”でさ、カッパのズボンが溶けるわけさ。溶けると穴が開くのね” ”穴が開いたから妻に直しといてと、お願いするわけ” ”当然だろ?だって俺お裁縫なんかできないしさ” ”まー妻のことだから、なんくるないさー って軽く直してくれると思ったわけ”
沖縄の方言が混ざってきた。B君は青森出身のはずだが。
気が付けばバーテンダーH君もグラスを磨くのを止めて聞き入っている。
”妻言うわけ ””穴塞ぐのに、同じ色のパッチがいるわよ。あなた買ってきて”” って。 買って来てっていわれてもさ、俺の人生で穴塞ぐパッチを買う機会なんてなかったじゃん” ”そんなの何屋で売ってんだってわけ。魚屋か? 文房具屋か? 郵便局か?”
それはしらねーと言いかけたバーテンダーのH君を目で止めて、先を促した。
”で言ったわけ。 そんなのいらねーよ。縫えばいいじゃん。って”
”そんなわけにいかないのよ”
”いいから何でも”
”何でもって訳には行かないって言ってるのよ”
”いいってんだろ!”と、ここでB君は切れ気味に言ったらしい。
すると奥さんが
”あっ、そう。そなのね。 何でも、どうでもいいのね。”
”ニコチャンマークのパッチを縫い付けてもいいのね! アンパンマンでもいいのね!”
ここでB君は”なんでもいいって言ってんだろ!” ”あほか。。。”は言えなかったらしいが
まーそれほどB君もイラついたらしい。でそう言い捨てて風呂に入ったそうだ。
”でさ、京都のコンサル社長さん。さっきラインでこれが送られてきた。”
と言って、カウンターの上に置いたスマホの写真を見せてくれた。
誠に大きな、見事な ニコチャンマークのパッチが2枚張られたカッパのズボンを手にイタリア製のバイクの前でニコニコ笑う奥さんがこちらを見ていた。
もう1枚の写真は何とか屋のレシートである。
”わざわざ、ニコチャンのパッチを買いに行ってんだよね。。。俺の妻”
私と、バーテンダーのH君は深くため息をつきながら
”B君よ。それはお前が悪いわ”
と言いながら、ウイスキーのソーダ割を一口ごくんと飲むのであった。そして気を付けようと固く心に誓うのであった。
女は復讐する。。。
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