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超古代パンクはサイバーパンクとスチームパンクを超えられるか?【第二回:世界情勢】
もしもナチスが超古代のテクノロジーを手に入れていたら?
第二次世界大戦で日独伊の三国同盟は連合国に勝利し、世界は三分割されているだろう。
ナチスの第三帝国は欧米を、大日本帝国は大東亜共栄圏のアジアを、イタリアは新ローマ帝国を名乗りラテン諸国を支配しているかもしれない。
じつはこれ、すでに小説ですでに描かれている。
『高い城の男』
書いたのは、なんと、フィリップ・K・ディック。ブレードランナーの原作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』の作者である。
しかも、この『高い城の男』はブレードランナーの監督リドリー・スコットがTVドラマ化しているのだ。
ブレードランナーはサイバーパンクを広めた映画として有名である。
新宿のネオンにインスパイアされた近未来都市の風景が印象的だったが、『高い城の男』に出てくる日本領土となった北米の風景も新宿化していた。
東洋化するのは西洋人からしてみると、デストピアなのだろうか。
しかも、なぜか易経が流行ってるという。
リドスコはブレランもそうだったが、中国と日本の区別が微妙かもしれない。
ある意味、易経が古のサイエンスなのかもしれないが、超古代パンクの世界はそんな程度ではない。
失われたアークの破壊力や、聖杯の不老不死の力などを考えれば、超古代パンクの世界が神話の世界にも匹敵しかねない。
超古代パンクの世界では陰陽道が復活し、ドルイド僧やカバリストとハルマゲドンを争う。
絶対こっちの方が呪術廻戦より面白い。
ナチスはカバラをはじめとする超古代科学を独り占めしようと世界中のゴッドサイダーをエルサレムのスーパーゲットーに集め処刑していく。
それに立ち向かうのが、古武術やカンフーで、マントラやサイコキネシスに並んで大活躍する。
ちなみに日本兵は竹槍でB29を撃墜させることができる。
超古代パンクが現行世界と大きな違いを見せるのは中東情勢だ。
現行世界では、ドイツも日本も内燃機関の技術が優れているので自動車産業が発展したが、その原料となる石油は中東に依存してきた。だが、別の推進技術が発見された超古代パンクの中東はオイルマネーで成金になることはない。
代わりに、超古代の天文学が復活し、占星術成金が続出。ネオバビロニアでオリンピック開催。ネオ空中庭園とネオバベルの塔が建造される。
カルディアン・マギのスペース・テクノロジーは宇宙工学を促進させる。
そのため、ベンツもトヨタも自動車ではなくUFOを製造販売するメーカーになっている。