空港での手荷物検査のこと
シェトランド(スコットランド)へ行って参りました。今回の旅程では、フィルムをX線検査を通さずに全て手検査をして貰うようお願いしました。そのことを少し書き留めます。
今までは「ISO1600までは問題ない。」そのアナウンスを信じて、フィルムを手荷物検査で普通に通していました。ところが先日のウクライナでの撮影が終わり現像を受け取ると、現像を担当して頂いた方から「X線被りしてますよ…」と。唖然としました。実際、折角のPORTRA 800が本来の元気を全く失った仕上がりになっていました。
西側の国ではこれまで一度もこんなことは無かったのですが、やはり東側の国は事情が違うのでしょうか…とはいえ、これはいけないと今後は手検査を依頼することにしました。
シェトランドまでは経由地を含めて片道3回、往復で合計6回の検査があり、全てで手検査をお願いしました。以下その対応です。
(往路)
1. 成田空港
手検査を丁寧にお願いしました。持参フィルムは43本でしたが、全てキャップを開けて一つずつ確認してOKを頂きました。
2. ブリュッセル空港
手検査をお願いするもISO1600まで問題ない大丈夫だからと通すように言われました。頼み込む私。Supervisorを呼ぶから待てと言われ上席対応。どうしても通さなければならないとのこと。なおも頼み込む私。やむを得ないので、ISO 3200とISO 800のフィルムだけを「これだけは何とかお願いします。」とお願いして承諾してくれました。他のISO 400以下のフィルムはX線検査を通りました。Supervisor 曰く何百回通しても大丈夫な微弱X線だと言われましたが…。
3. エディンバラ空港
快く承諾してくれました。大好きですスコットランド。
(復路)
4. サンボロー空港(シェトランド)
お願いしたところ上席対応に。丁寧にお願いして、快く承諾してくれました。本当に大好きですシェトランド。
5. エディンバラ空港
最初の人は通すよう言われましたが、お願いして上席対応。大変快く承諾してくれました。全てキャップを一つずつ開けて丁寧に検査してくれました。
6. フランクフルト空港
最初の人からは通すよう言われましたが、お願いして上席対応。快く承諾してくれました。全てキャップを一つずつ開けて丁寧に検査してくれました。
以上、行きのブラッセル空港でのみISO400以下のフィルムたちをX線通過せざるを得ませんでしたが、何とか最小限で納められました。ただ、これは空港ごとに違いますし対応する人によっても異なるので、丁寧にお願いし対応して貰う以外に方法はなく思います。私の友人はドバイで引き下がらなかったために別室に拘束されそうになったという話もありますので、あまり頑なに貫こうとすると不審者として扱われる可能性もあります。どちらにせよ通常と異なるオペレーションをお願いすることになるので、あまりに迷惑をかける訳にも行きません。一通りお願いしてどうしても駄目なら諦めなければなりません。またもちろんですが、時間に余裕を持って検査に入らないといけませんね。
以上、何かのお役に立てれば幸いです。ご精読ありがとうございました。