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ぬいぐるみ

道の真ん中にぬいぐるみが落ちていると思い、車を停めた。

でもそれは、ぬいぐるみではなかった。

私は丁寧に拾い上げ、もうこれ以上轢かれないよう道の端にそっと置いた。

その体は、まるで羽毛のように軽かった。

きっと、すでに遥か遠くへ行ってしまって、もうここにはいないからなのかも知れない。