下戸は要注意!酒のイッキ飲み強要は当たり前!ベトナムの飲み会文化
シンチャオ!
最近日本では酒が飲めない人への理解がようやく広まりつつあって、会社やグループによっては飲み会でも飲めない人は飲まなくてもいいなんてことがまかり通るようになってきました。
ただベトナムで特に男性の場合、飲めないは一切通用しないので今後ベトナムに仕事で行かれる予定の方は注意してください!
今回はそんなベトナムの飲み会文化について紹介しようと思います!
飲めないとやってけねーぞ! ベトナムの飲み会文化
ベトナム人の男性は飲めない人に対しても構わず酒を強要してきます。
下戸が飲みまくったら死ぬかもしれないなんてことは彼らにとってどうだっていいのです。
彼らは酒が飲めないということに全く理解を示そうとしません。
「自分たちが飲めるから飲めないやつも全員飲むべきだ」こんな理不尽な理屈で酒を飲ませてきます。
そういった人が一人、二人なら問題ないですが、多くのベトナム人男性がこういった考えを持っているためあなたが体質的に飲めなくても誰も助けてくれません。
本当に飲めないなら飲まなくても大丈夫ですが、場の雰囲気が悪くなることもありますし溶け込めなくなります。
また自分から誰かに話しかける際もまずはお酒を飲んでから話を始めるのがマナーなので、酒が飲めないアンタには一言も話す権利などないのだ!
ちなみにこれは男性に限った話で女性には強要してこないので女性の皆さんはご安心ください!
飲み会ではイッキ飲みが基本!
Một hai ba zô! Hai ba zô! Hai ba uống!
これはベトナムの飲み会の代表的なかけ声です。
カタカナ読みすると「モッ ハイ バー ゾー! ハイ バー ゾー! ハイ バー ウォーン!」
日本語訳すると「123 乾杯! 23 乾杯!23飲め! 」的なことを言っております。
このかけ声が始まったら、小さいグラスのお酒は全部イッキ飲み、ビールなどの大きなジョッキの場合は最低でも半分を一回で飲まなければなりません。
残すと場の雰囲気が勝手に悪くなっていくのでご注意ください。
他にも色々な飲み会のコール的な歌があるので覚えてみたら楽しいかもしれません。
ちなみにホーチミンなど南部では「モッ ハイ バー ヨー」と言い、北部の「ゾー」に対し南部では「ヨー」になります。
無限に訪れる乾杯地獄
先ほどご紹介したかけ声をしない場合でもイッキ飲みから逃れることはできないのです。
なぜならベトナム人は3分に1回のペースで乾杯を繰り返すからです。
グラスが空いたらどんどん酒を注がれます。
乾杯したらグラスを飲み干すのがルールだ!
体調が悪くなっても休憩の時間など与えてくれません。
残すとこれまた場の雰囲気が勝手に壊れていくので、みんなのテンションをぶち下げたい強者でもない限りこのイッキ飲み地獄から免れることはできないのだ。
酒をたしなむなんぞ時間の無駄!酔わなきゃ意味ねーぞ!
美味しいお酒をたしなむといったこ洒落た文化はベトナムには存在しません。
酒とは酔っぱらうための道具でしかなく、味などどうでもいいのです。
そのためアルコール度数の低いカクテルなどを飲むことはなく、ほとんどが自家製のアルコール度数40度を超えるアルコールランプのような酒を好んで飲むのです。(ビールも飲む)
ベトナムにおける酒の消費量の70%以上が自家製酒だそうです。
こりゃ酒が苦手とか言ってる人にはたまったもんじゃないですね。
日本では酒が飲めなくてほろ酔い一缶を頑張って三時間かけて飲んでいた努力も水の泡。
ここベトナムでは男たるもの下戸でもこの40度を超えるアルコールランプを何回もイッキ飲みして生死をさまよい続けることが義務付けられているのです。
まとめ:ベトナムの飲み会は気をつけて!
ベトナムに限ったことではないですが、ベトナムでは「男はこうあるべき」「女はこうあるべき」的な考え方が非常に強く、かなり保守的な考え方を持っている人が多いです。
この考え方が酒文化にも強く影響しているため飲み会でも酒の強要が横行しているのだと考えられます。
日本人の方の中には断るのが苦手!という方も多いと思いますが、命が一番大切です!
しょうもない上司、同僚、友人なんぞに安全性もよく分からんアルコールランプを無理やり飲まされ危険な目に合うなんて馬鹿げているとしか言いようがありません。
日本でもベトナムでもお酒に自信がない方は遠慮なく断ってください!
若者の40%がアルコール中毒の兆候があると言われているベトナム社会主義共和国。
多様性を認め合うリベラルな時代になるまでには何十年かかるのでしょう…