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酒が飲めない私が会社の飲み会について思うこと

私が客室乗務員になってから後に良かったなぁと思うことの一つに「飲み会がない」というのがあります。

というのも私はほろ酔い一缶も飲み干せない下戸です。

今回はお酒が飲めない人の気持ちについて書いてみようと思います!


なぜお酒が飲めない人がいるのか??

私を含めいわゆる「下戸」と呼ばれる体質的に酒に弱い人は中国南部と日本に多いらしく世界的にも珍しいらしいです。

我々はアルコールから生成されるアセトアルデヒドを分解するALDH2という酵素が少ない、もしくはそもそも身体に備わっていないのです。

このアセトアルデヒドを分解する酵素がうまく分解できずに体内に残ると、頭痛・めまい・吐き気などの症状に悩まされるのだそうです。

このようなタイプの人々が一度にアルコールを摂取すると急性アルコール中毒のリスクも上がります。

日本の飲み会

日本の会社は特に無駄な飲み会が多いですね。

もちろん会社にもよるとは思いますが、毎週のように飲み会をしている会社もあったり、中には強制参加なんてとこもありますよね。

飲み会そのものが好きでお酒も大好きでって人は飲み会を大いに楽しんでいただければいいと思います。

ただ嫌いな人にとっては飲み会の時間と費用ほど無駄遣いなものってないですよね。

親しい友人との飲み会は楽しいかもしれませんが、会社の行きたくもない人たちとの半ば強制の飲み会は時間の無駄だし地獄だなと思っています。

会社の飲み会では上司の自慢話や無駄話にうんうんと首がつるまで頷き、お酌をしたり、グラスが空いてるかどうか常に確認し、高い飲み会代を払ったりと無駄のことばっかりです。

自分が飲む酒くらい自分で注げよって思うのですが、残念ながらこれも日本文化の一つですし上司に嫌われたら今後の職場生活が苦しくなるので断るのは難しいですよね。「俺も若いころはやってたんだよ。」とか言われて終わりです。

上記に加え飲めない人からしたらお酒の強要に耐えたり、飲まないにしろ周りの皆の酔っぱらっている雰囲気に無理に合わせたりとタスクが倍に増えます。

飲めないなら雰囲気だけでも合わせろとか言う人がいますが、飲めないだけでそこまで言われる筋合いはありません。

あと酒が飲めない勢は酔っぱらい勢の介抱もしなければなりません。

若手にとってここまで負担が多くプライベートの時間まで削って頑張らないといけないイベントなのに残業代すら出ません。

なぜお酒を強要してくるのか?

だいたいアルコールの有無に何故そこまで固執するのかが謎です。

上司が部下にシュールストレミング(世界一臭い缶詰)を強要することはありません。

なのになぜ酒になると飲めるのが偉いとばかりに強要するのでしょうか。

アルコールが含まれていることがそんなに重要でしょうか。

私はお酒は飲めませんがアヒルの雛の孵化しかけの卵も食べられますし猫だって食べられますし、まだ食べたことはありませんがその気になればネズミだって食べられます。

これらを食べろと強要したら明らかにパワハラですが、お酒は強要してもある程度までは許されるのが理不尽な酒文化なのです。

*「Trứng Vịt Lộn(孵化しかけのアヒルの卵)」とってもおいしいですよ!

酔ってたらから仕方ない

酔っぱらうと急に暴力的になったり暴言を吐いたりするパワハラな人がいます。

そういう場合は普段だったらパワハラになるようなことを言われたりぶん殴られたりしても「酔ってたからしょうがない」で片づけられて泣き寝入りするしかないのです。

周りの人まで酔っぱらってた人の味方したりするので理不尽極まりない。

とりあえずビールで

みんなとりあえずビールでいいよね?」って全く理解不能。

各々が飲みたいもの注文すればいいだろが笑

ただでさえ酒が嫌いなのに酒の種類まで限定されるとは鬼畜の所業に他なりません。

私は酒の中でもビールに関しては味も本当に苦手で、酒が飲めないなりにカシスオレンジで頑張ろうと思ってたところに味まで苦手なビールを「とりあえず」なんて軽い言葉で強要されるのはストレス以外の何物でもないのです。

私は飲み会で酒を勧められた時、飲めないということを伝えてできる限り飲まないようにしています。

それでも「最初の1杯だけ飲んだらその後はジュースでもいい」とその1杯に限って強要してくる質の悪い輩もいます。

そんな状況に「とりあえずビール」のコンボが来たら、私はビールが特に苦手なので飲み会が終わるまでに1杯すら飲み終わらずウーロン茶までたどり着けません。

また飲めないと毎回のように「飲めないなら少しずつ飲んで練習したら?」→「体質的に飲めないですし以前練習しましたが結局飲めるようになりませんでした」→「でも練習してればそのうち量も少しづつ増えていくもんだよ」とか不毛なやり取りを何度もしなければならないのです。

番外編:ベトナムや韓国の飲み会

ここベトナムでは会社の飲み会は1年に2~3回くらいしかありません。

ただその飲み会は基本参加が必須で、しかも男性は大きな病気がない限り絶対に酒を飲まなければならず、しかも乾杯したら一気飲みが原則です。(女性は飲んでも飲まなくても全く問題ありません。)

また日本と違って飲むたびに乾杯するので、飲み会中に何度も一気飲みします。

自家製の何からできてるのか分からないような酒まで一気飲みします。

ベトナムでは酒を飲んで酔っ払ったままバイクで帰る人が多く、飲酒運転による死亡事故が多発しています。

ただベトナムには私のように体質的に全く飲めない人は少ないらしく、飲めない人は頑張って飲めるように練習するそうです。

韓国も飲み会では소주(ソジュ/焼酎)の一気飲みが基本です。

私は前職で1か月に3回くらい韓国に出張して、その際に飲み会や会食に何度も参加しました。

韓国人にとって私は外国人なので強要してきたりはしないのですが、韓国人同士なら絶対に飲まなければならない空気があります。

しかも3次会や4次会なんてざらで、次の日9時出社だとしても朝の5時くらいまで飲んでたりします。

そのためお酒に弱い韓国人は学生時代から必死に飲めるよう練習します。

飲んでは吐いて飲んでは吐いて飲める量をだんだんと増やしていくのです。

お酒を飲めないと韓国のコミュニティではやっていけないそうなので頑張っていますね。

そんな韓国でやっていけずに海外に出ていく人も多いですよね。(他にも理由はたくさんありますが)

まとめ

会社の飲み会には参加したい人だけ行って、同じ席でビールを飲む人、焼酎を飲む人、カルピスを飲む人などが共存できる未来がやってきたらいいですね!

上司も部下に飲みに誘う際、「忙しかったらまた今度でもいいよ」とか断りやすい雰囲気を作ってほしいものです。

ただ最近の若い人はお酒を飲まない人が増えてきましたし、20年後くらいには日本の飲み会文化も改善していることでしょう。

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