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まさかの日本完敗?ベトナムで韓国が日本以上に人気な国となった理由

現在ベトナムでは韓国が大人気です。

ベトナムに行かれたことのある方や住まれたことのある方はご存じかもしれませんが、ベトナムの特に若者は韓流ドラマ、アイドル、食文化などなど様々な文化的側面から韓国に対して好印象を抱いています。

街を歩いていても韓国人女性のような服装やメイクをした若い女性が多いです。

その反面、ベトナムでの日本人気は昔の全盛期に比べ下がりつつあるのが現状です。

今回はベトナムで韓国が日本より人気な国となった理由について解説します。


ベトナムで韓国が人気となった理由

・ファッション、アイドル、ドラマなどの韓流ブーム
・第一外国語に韓国語が指定
・韓国企業の積極的なベトナム進出

ファッション、アイドル、ドラマなどの韓流ブーム

現在ベトナムでは空前の韓流ブームが巻き起こっています。

街中を歩いていると韓国風メイクやファッションの女性が非常に多いことが分かります。

ベトナムでのNetflexの今週のトップ10を見ても韓国ドラマや映画が数多くランクインしています。

韓流人気はベトナムに限ったことではないですが特にベトナムでは顕著に見えます。

そのためか人気の海外旅行先ランキングでは日本よりも韓国が上位にランクインしています。

一方日本のドラマで知っているものはあるかと聞くと「おしん」と返ってきます。

ベトナム人の中でも特別日本が好きな人はおしん以外にも色々な日本ドラマを知っているかと思いますが、韓国の映画やドラマに関しては韓国に興味がなくても知っている場合が多いです。

第一外国語に韓国語が指定

ベトナムでは英語、中国語、ロシア語、フランス語を始め、日本語も2016年から第一外国語として学ばれてきました。

そして今年2021年には韓国語とドイツ語が試験的に第一外国語に格上げされました。

それほど韓国語の需要が伸びていると言えます。

ベトナムでは多くの韓国企業が進出しており韓国語が話せるとそういった韓国企業への就職へ非常に有利になります。

そのため韓国へ留学するベトナム人も近年かなり増えました。

私が留学した韓国の大学でも中国人の次にベトナム人学生が多かったです。

韓国企業の積極的なベトナム進出

2010年以降、韓国のベトナムへの巨額投資が続いています。

製造業を始めとして不動産業、建設業など幅広い分野の業界がベトナムに進出しています。

映画業界も韓国がベトナムに積極的に進出しており、ベトナムの映画館は韓国資本のものが非常に多く、韓国で公開したばかりの映画もベトナムでは日本よりもかなり早く劇場で見ることができます。

またホーチミン7区のフーミーフン、ハノイのミーディンなどの韓国人街は日本人街よりもかなり規模が大きいです。

ベトナムの韓国人街では本格的な韓国料理が楽しめる韓国料理店も多いです。

日本人街にも美味しい日本食店は多くありますが、街の規模はあまり大きいとは言えません。

個人的にこのこじんまりした感じも割と好きですが。

日本人気が落ちてきた理由

昔は日本もベトナムでは非常に人気があり憧れの国の一つで、日本に出稼ぎに行けば高い給料を貰って家族に仕送りができると考えるベトナム人が多かったです。

また、電化製品や車など日本ブランドが非常に人気でした。

しかし近年、日本におけるベトナム人実習生への不当な待遇、劣悪な労働環境などによる日本不信が広がり、日本を目指す人が依然と比べて減ってきました。

日本以外にもUAE、ドイツ、台湾など実習先には様々な国の選択肢があるので、わざわざ安月給で休みも少ない日本を選ぶ人が減少してきたのです。

実習生問題以外にも留学生等のバイト先でのいじめなど他にも問題は山積みです。

最近では以前まではなかった日本を悪く言うスラングを使う人が出てきました。

このように韓国人気が出てきただけでなくベトナム人の日本への評価を日本自らが下げてしまったのも日本人気急落の理由の一つです。

まとめ

一部日本人がベトナム人は歴史問題から韓国を憎んでいると主張していますが、それはあまり一般的ではありません。

むしろ韓流コンテンツや韓国によるベトナムへの巨額投資などによりベトナム人の韓国への認識は一般的に良好なのが事実です。

また日本の先人たちが築き上げた日本への信頼を現代の日本人が崩してしまうのは非常に残念ですね。

韓国と競う必要は全くありませんが、日本もベトナム人の失われた信頼を少しずつ取り戻せることを祈っています。

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