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小さな食堂、ご活躍中の日系アメリカ人の刺激で生まれた私の矜持①

ハワイローカルの料理の一つ、「フリフリチキン」を提供する小さな食堂を開いて、やっと落ち着き始めた2年ほどたったころ。以前にも書きましたがハワイから続々とハワイの方々が訪れてくださったことは、予想もしておらず、本当に驚きました。

この写真をご覧になられたら、これはハワイの人ではなく「日本人では?」と思われるかもしれません。この方々は「ハワイ生れ、ハワイ育ち」生粋のハワイ出身の方(日本にルーツをもつアメリカ人)いわゆる「日系」です。

歴史を紐解かなければなりませんが、「ハワイにおける」日系とは、一般的には、明治元年ころから、移民が始まり、それぞれの方々の渡ハ理由はいろいろのようで、(騙されて行った人もいたみたいだし)ひとくくりにこういう事情でとは言えないのですが、海を渡って、ハワイで暮らしを立てようと決め、実行した人たちとその子孫。

ちなみに、日本が高度経済成長し、世界から注目を浴びる日本になってから、おしゃれでリッチな方々がハワイに住み、そこで生活し、子供も産み育て永住の地とされたりもしていますが、その方々は日系とは基本言わないのです。(わかっていないと思われる方がネットで「日系」とまとめ始めて、最近はひとくくりになりつつあるようには思います。が本来は違う。)


ご紹介します、写真の方は、左から、ローズマリー先生、ミント先生、シーズランド先生、ホヌ先生(仮名)です。お上品で穏やかで知的で優しいんです。

「こんにちは。私たちハワイからやって来ました」
と、ローズマリー先生がミント先生とお二人で、初めていらしたとき、わたしは日系について全く知識がなく、日本語がお得意でない日本人(??)にどう接していいのか、正直困惑しました。


ローズマリー先生とミント先生はご夫婦。ハワイにも住まいがあるが、それぞれが日本のとある大学で授業をされていて、日本とハワイを行き来する生活をされているということでした。「チキンキング(小さなわたしの食堂の名前)」近所にお住まいだということで、その後フリフリチキン(ハワイ料理)を頻繁に食べに来ていただきました。

とてもお上品なローズマリー先生と温厚でお優しい紳士のミント先生。もちろん、わたしは大好きになってしまいました。だから、

ずっと仲良くさせていただいて、小さな食堂でも「英会話教室」をしていただいたり、「神戸牛を食す会」や「ハワイアンナイト」などのイベントもさせていただきました。コロナ騒動がなければ、きっと今もしていたと思います。残念でならない!

食堂があれば、人が集まれるのですが。皆様に自然にお会いして楽しむ機会や場所はどうやったら作れるか、考えていますがいいアイデアは今のところないのです。

神戸牛すき焼きパーティ

ローズマリー先生のご両親は日本人で、ハワイにて日本人同士で知り合い結婚され、3人のお子様に恵まれたそうです。おそらく、ほぼ、からだ一つだけで、ハワイに渡った方々が一から生活を立てていくという日系1世、2世のご苦労は、のほほんと生きる私たちからは、想像を絶するものかと思われます。

もしかご興味あればこれなど、以下をご参考にしていただければと思います。



ハワイのウクレレ奏者で世界的に活躍されているジェイク・シマブクロさんは1976年生まれで日系5世ですが、ローズマリー先生はおそらく1940年代生まれ?なのですが、日系2世ということで様々、人それぞれ、人生いろいろ、ではありますが、

戦争があり、日本でもつらい体験を強いられましたが、ハワイでは日本人による真珠湾攻撃があって、日本人が知らない苦しみが日系の方々に雪崩のごとく押し寄せたのですね。もう小さな喧嘩でさえいやですね、わたし。


日系についても、調べたことや直接聞いた話は、たくさんあるので、少しづつこれから書き残したいと思っています。

実体験で一つエピソードがあります。例えば、

ローズマリー先生がいらしたとき、きっとウクレレをお見せしたら喜んでいただけると思い、「一緒にウクレレ演奏しましょう」とお声がけしましたら、なんと、ウクレレは弾けないし、フラも知らない、とのことでした。※今から考えると当たり前ちゃ当たり前。わたし、お琴弾くから、舞ってください、言われても💦💦無理です。お着物着て見せてと言われてもわたし、できまてん!!日本人ならできる💦💦わけではないですね。

ローズマリー先生のお話しでは、ローズマリー先生のお母様がハワイに渡って大変な苦労をされたので、自分の子供たちには苦労をさせないため、生活の全てを子供の教育のためだけに集中されたということで、一切のお稽古事はさせてもらえなかったそうです。なのでハワイ在住だけど、ハワイアンミュージックも知らないしウクレレもフラもできないんだと。

しかーし。その結果、ローズマリー先生のお兄様は医師に、お姉さまは弁護士に、ローズマリー先生は大学教授になられました。ご主人のミント先生はハワイ大学の理系の教授で、ホヌ先生はハワイの医師で奥様シーズランド先生はハワイで日本文化を伝えるボランティア活動をされています。翻って、私は、子供時代に戦争で苦しみ辛すぎる経験のある両親に育てられ、子供に苦労をさせたくないという点は同じですが、私はゆるゆる教育でびろんびろんに行き当たりばったりに育ちました💦💦※女は嫁に行くのが一番!!という考えの親元で育ち、勉強するように言われたことはなかったです。


「ゆとり教育」の是非がいま問われている日本ですが、やっぱり、勉強する!教養を身に着ける!そして、ぼーっと生きていないで、アイデンティティを意識すること、とっても大事だと、ローズマリー先生はじめ、日系の方から教えられたのでした。



②へつづく

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