静岡県知事選挙ーリニアはどうなるのか
川勝知事の突然の辞任により注目が集まっている静岡県知事選挙ですが、15年ぶりの新人同士の争い、いよいよ最終盤に差し掛かかり、明日の5月26日が投開票日となります。
静岡県知事選挙に立候補したのは6人。届け出順で以下のとおり。
・諸派で政治団体代表の横山正文氏(56)
・共産党公認で党県委員会委員長の森大介氏(55)。
・無所属で立憲民主党と国民民主党が推薦する元浜松市長の鈴木康友氏(66)。
・無所属で自民党が推薦する元副知事の大村慎一氏(60)
・無所属で自営業の村上猛氏(73)
・無所属でコンサルティング会社社長の濱中都己氏(62)
リニアと川勝県政の評価が注目されていますが、構図はスズキ自動車の会長が推す前浜松市長の鈴木康友氏(立憲・国民推薦)と前副知事で総務官僚の大村慎一氏(自民推薦)の一騎打ちの様相となっており、鈴木氏が一歩リード、大村氏が猛追しているという状況であると言われています。
今回公明党は自主投票となりました。また、鈴木氏が前浜松市長ということや静岡県政が東部と西部で政治状況が違うという特色から、地域ごとの支持率の状況も注目されています。特に浜松市は従前から地元企業のスズキ自動車の鈴木修会長の意向が強く出る地域であり、政党同士の戦いというだけでなく、鈴木修会長が静岡県政に大きく影響を与えていることも明らかになりました。
リニアについて否定的であった川勝県政を引き継いでいるのは鈴木康友候補と言われ、副知事であった大村慎一候補はリニアには賛成、そして寧ろ県政の一新を訴えています。
今回はこれまでの静岡県政の継続か一新かをめぐる選択選挙ともいえるでしょう。
大村慎一候補は、総務省の先輩であり、特に自治大学校、札幌市の企画課長関係で二重に繋がりがありますが、人柄も堅実で仕事にも手堅く、行政のプロ。そして、副知事で仕えていたとはいえ、何でもイエスマンではなく、川勝知事にも直言する方でもあります。
寧ろ、相手方候補が勝てば、鈴木自動車の鈴木修会長の意向を受けることになる、北海道でもニトリが非常に政治に影響を与えていますが、一企業が多大な影響を与える政治が健全な民主主義といえるのか。
静岡県民の良識が問われます。
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