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2024年4月東海道徒歩旅の記録(所要時間、費用、準備、必要なものなど)
2024年の4月13日から25日にかけて、東海道を歩いた。その過程は個人の小さなTwitterアカウントで雑に記録しただけで、このようにしっかり書き留めるつもりはなかった。
でも、意外と情報過多な現代社会でも歩き旅の記録は多くなくて、五街道でも東海道以外はグッと減る。それに情報が古かったり、旅のスタイルや条件が人それぞれだったりで、少しでも参考にできる記事は多い方が助かると、自分の身をもって知っていたから、今回はある程度体系的にまとめることにした。
ここでは、詳細な道中の写真や歴史については割愛し、完走を目的とした実用的な記録を残そうと思う。
自分のプロフィール
当時26歳、中学は運動部幽霊部員、高校は帰宅部、大学はオタサーなので、特に運動やアウトドアと縁はない。仕事はパソコンカタカタで椅子から動かない。コロナ禍ですぐリモートワークになり、この時点で丸4年在宅勤務。
旅行はだいすきで友人とよく行ってたけど、メインの趣味が映画/アニメ鑑賞だったから、仕事の日も含め1日100歩も歩かない日が結構あった。ただ、2022年末に登山に誘われたのをきっかけに覚醒し、それ以来はちょくちょく山に登ってた。楽しい。
とはいえ登山も月に1~3回程度で、数時間で下山できる山の日帰りなので、ハードなトレーニングや日常的に鍛えたりはしていない。
本番1.2カ月前からようやく長距離歩く練習を始めた。(詳細は後述)
旅のスタイル
・旅行というよりも旅。寄り道の観光や温泉で休憩などは基本的になし(宿場町はゆっくり見る)
・食事にこだわりがないため、提供の速いチェーン店や、朝夜はコンビニが多い。お腹空いたら食べるスタイルで、基本的に1日4.5食&歩きながらの補給食
・事前に細かく下調べし、宿はすべて取った状態で出発。安いビジネスホテルが5割、ネカフェ3割、その他(カプセルホテル、夜も滞在できるスパなど)2割。野宿はなし
・できる限り18時前後(暗くなる時間)には宿に到着し、翌日は6時前後に出発
・最低限の服(着ている分+1セット)、防寒着類、洗濯関連道具、非常用のアイテム、あと補給食や飲み物で、ザックは常に9kg前後
東海道完走にかかった費用と時間
所要日数は13日。一番歩いたのが1日目の日本橋-藤沢間で55km。一番短いのは箱根を越えた翌日の三島-吉原間で26km(箱根越えで疲労困憊になることを見込んで楽に設定したが、実際は余裕を持て余した)。
1日平均40kmちょっとなので、20、30代男性なら無理なくこなせる距離と日数じゃないかなと思う(観光をほぼ挟まない場合)。
東海道は毎日なにかしら大きな街を通るので、宿泊はそこまで困らない。自分は人見知りなので休まらない可能性を考え、ゲストハウスは避けたが、それでも選択肢はたくさんある。
ネカフェも某活クラブがそこそこあって、個室だと快適。シャワーはどこも無料だった(清潔度はまあまあだが)。
宿泊費は13泊分で54451円。1日あたり4188円。ゲストハウスを積極的に利用すれば、3000円前半に収まるのかもしれない。
帰りは夜行バスで帰った。自分は関西が地元だから、東海道完走後も追加で4日ほど歩き、友人や家族を訪ねたあとの話になるけども。
食費は13日分で41391円。1日あたり3183円。食事と補給食、おやつ等を含めた合計の金額だ。当然自炊はできないのである程度高くつく。
自分はお酒とタバコは嗜まず、それほど大食いでもない。牛丼チェーンや定食屋、ファミレス、コンビニがほとんどだった。しかしまあ、一日中歩いているとよくお腹が空く。
1日のスケジュール
05:00 起床。前日コンビニで買ったものなどを食べる。
05:30 出発。
10:00 この辺りでお腹が空くので、適当なチェーン店で朝食。2度目の食事。
15:00 またお腹が空く。適当に3度目の食事を取る。
18:00 宿に到着。すぐに服を脱いで洗い、乾かす。
19:00 4度目の食事。ネカフェの日はそのまま店内のメニューを頼むことも多かった。ビジホの日は牛丼をお持ち帰りなど。ここからの2時間が数少ない休憩タイム。
21:00 就寝。
事前に行ったトレーニング
まず先述の通り、2022年末からちょくちょく山に登っていた。標高差1000-1500m前後で、距離15km未満の山がほとんどだけど、基礎的な体力作りにはなっていた思う。もちろん、東海道を見越して登っていたわけではないけど。
2024年2月、自分のいた会社が突然閉鎖することになり、ここではじめて東海道を歩こうと思いついた。失業手当でしばらく生きていけるし、時間、体力、お金が揃うこと機会は少ないからね。
そこからすぐに徒歩のトレーニングをはじめた。数キロの荷物を背負って、10km、20km、30kmと徐々に距離を伸ばし、一日40km×13日間で東海道492kmいけそうだなあと思いはじめた。
とはいえ、毎日散歩してただ家に帰るだけじゃ、本番の練習にならないと思い、東海道出発の10日ほど前に、日光街道140kmを3日で歩き、無事ゴールした(これはまた別の記事でまとめようと思う)。
結果的には、その時膝や足首に蓄積したダメージが東海道1.2日目に響き、戸塚-小田原間あたりはなかなか苦しめられたが…。
筋トレ等は特に行っていない。
装備(4月想定)
【ウェア】
・モンベル クール ロングスリーブT
先に登山をやっていたのもあり、登山装備が多め。これは夏用の極限まで薄っぺらい長袖Tシャツ。自分はかなり暑がりなので、基本この一枚だった。
乾くのがとても早く優秀なので2着持参し、順番で洗濯しながら着てた。
・ミレー ドライナミック メッシュ
登山者の間で有名なアミアミ。一番下に着ることで、汗でびしょびしょになったTシャツが休憩時に肌に張り付いて冷えるのを防ぐ。これも2着持って順番で着てた。ちょっと高いけどとても優秀、運動全般で使える。
・モンベル リフレック ウインドジャケット
早朝や夜間で少し肌寒い時はこれを上に着てた。光を反射する素材でコーディングされていて、夜道もいくらか安心。
防風で暖かい、めちゃくちゃ軽い、すぐ乾く、撥水加工で多少の雨は耐えるため万能。
【パンツ】
・モンベル クールパンツ
軽くてベタつかないロングパンツ。乾くのも早い。ポケットが深く、チャックも着いてるので安心。これを2着持参して着回していた。
【靴下】
・モンベル WIC.トレッキング 5トゥソックス
あらゆるところで言われていると思うが、靴下は超大事!!1足に2000-3000円もかけるのは抵抗があるかもしれないが、歩き旅をする上で最重要アイテムなので、ここはお金をかけてほしい。
選ぶ基準はずばり5本指と分厚さ。足の指同士が擦れたり、蒸れによるダメージを最小限に抑えるため、5本指は必須だと思う。底も分厚ければ分厚いほど足を保護できて良い。
自分はこれを2足で回していたが、おかげで足に一切マメができなかった。歩き旅ブログによくある、加熱消毒した安全ピンでマメを潰す作業が発生しなくて本当に良かった。
【靴】
・ON Cloud5
靴下に引き続き、当然靴も超大事!!靴はさらに合う合わないの問題が大きいから、必ず早い段階で自分の足にフィットする靴を見つけること。最適な靴の選定が終わらないと、旅を始められないと言っても過言ではない。
靴擦れしないか、十分なクッション性があって40-50kmの徒歩に耐えられるか、事前に徹底的にテストすべきだと思う。そのためにも、できれば事前に1泊2日で歩き続けてみよう。あと、可能であれば防水のものを選ぼう。
自分はこのON Cloud 5がジャストフィットだった。軽量小型でほどよいクッション性があり、結ばなくてもフィットする独自のゴム紐により着脱がかなり早いし、それでいてちゃんと固定されているからランニングもこなせる。
靴裏に小石がたまに挟まること以外、かなりおすすめ。
【帽子】
・モンベル O.D.キャップ
前提として、帽子を被っていても相当焼ける。とはいえ大事。自分は特にこだわりなく、登山の時に被っている普通のキャップを持参した。
【リュック】
・モンベル キトラパック 35
モンベルの回し者ではないんだけど、個人的には登山メーカーのウエストベルトとチェストベルトが付いているザックをおすすめする。
ベルトを締めて、ザックが背中にピタリと固定されていると、肩だけじゃなく全身で重量を支えられて、かなり楽になる。特にこのキトラパックは、前の胸あたりにポケットが2つ、腰あたりにポケットが2つあり、かなり便利。
左胸ポケットはスマホ、右胸ポケットはペットボトルの飲み物、左腰ポケットはモバイルバッテリーや機器関連、右腰ポケットは行動食というフォーメーションで歩いてた。
一々うしろのポケットや、ましてリュックの中を漁らなくていいのはかなり助かる。疲労困憊になってくると、その行動一つ一つが億劫になってくるから。
ザックの容量は、自分の場合35Lで結構余裕があった。25Lならギリギリ、30Lでちょうど良かったと思われる。
ちなみにこのザックは防水だが、防水じゃない場合はザックカバーも必要。中身が濡れたらまあ大変。
【レインウェア&パンツ】
傘ではなく、いくらか高くてもウェア&パンツをおすすめする。一日中傘を差しながら歩くのは相当腕が疲労するうえ、強風の場合役に立たないし、狭い道では危ないし、車による水はねも防げない。
・モンベル サンダーパス ジャケット
登山の時も使っているものを使用。防水であるからにはそれなりに分厚く、防寒着としても使えるので、かなり重宝している。ちなみにレインウェアには透湿性という、ウェア内部の湿気をどれほど外に放出できるかという指標があるのだが、暑がりにとってこれはかなり大事。
自分はかなり暑がりな部類(真冬でもセーターやマフラーの類は着用しない。コートもめったに着ない。冬以外は常にペラペラの服一枚。いつでも歩いて10分経つと汗が止まらなくなり、ハンカチを忘れると終了する)なので、このウェアの透湿性15,000g/m²・24hrsだとかなり暑かった(この値が低すぎるわけではなく、自分の発汗量が異常なだけ)。
この時は4月だからなんとか耐えたけど、夏に着ると一瞬にして汗の川が上半身から流れ出るレベルなので、暑がりな方は透湿性がずば抜けて高いモデルが本当におすすめ。でも値段もずば抜けるので、そこは財布と要相談。
・モンベル サンダーパス フルジップパンツ
同じシリーズのレインパンツ。フルジップ(左右の側面が完全にジッパーになっていて、外から嵌めるようにして履ける)なので、歩いている最中に雨が降ってきても、恥ずかしげもなくその辺で履ける。意外と大事。同じく防寒用としても気に入っている。
【その他】
数が多くなるので、重要度合いとともに紹介する。
・ワセリン ★★★★★
多分人生ではじめて使ったけど、これがなかったら歩き続けられなかった。
主な使い方としては、ワセリンを足の指、股(お尻)の擦れる部分に塗りまくることで、摩擦によるダメージを減らす。自分の場合、足の指は全体に塗りまくり、あと股とお尻の重なり合っている部分にも塗りまくっていた。
歩き方は人それぞれクセがあるため、自分は長距離歩くとどこが擦れて痛くなるのか、事前に確かめることをおすすめする。(40.50kmを2日間連続で歩けば分かるはず)
あまり言及している人はいなかったが、自分の場合は股が擦れまくってとにかく痛かったので、日中はワセリンを塗り、寝る時はオロナインH軟膏を塗って耐えていた。1週間経ったあたりから耐性ができてずいぶん楽になった。
・常備薬 ★★★★★
普段飲んでいるものに加え、痛み止め、下痢止め、消炎鎮痛系の湿布などもいくらか持っておいた方がいい。とにかく自分が歩かないと前に進まないから、多少コンディションが悪くても、薬で耐えつつ進むシーンが出てくる。
東海道の場合は街が多いから、いくらでも途中で補充できるけど、徒歩移動しかできないとお店も近いようで遠い。
・エイドキット ★★★★★
自分は普通の絆創膏、大きめの傷や靴擦れに備えたキズパワーパッド、オロナインH軟膏などを持っていった。万一に備えて必携。
・日焼け止め ★★★★★
大前提として、どれだけ入念に塗っても黒焦げにはなる。日差しのもと毎日10時間とか歩いてるとね。それでも出発時と昼休憩時ぐらいは塗った方がいい。疲れた時に備えてスプレータイプもあると良い(自分はそれさえ面倒くさくなって結構サボったけど)。
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・歯磨きセット ★★★★★
もちろんいる。よくあるトラベルセットで問題ない。
・充電器とモバイルバッテリー ★★★★★
自分はGoogle mapに東海道の地図を組み込んで使っていたため、常時GPSを付けていた。現代の旅ならほとんどの人がGPSを付けっぱなしで歩くと思われるため、モバイルバッテリーは必須。スマホの電池持ちや活動時間にもよるが、個人的には容量が15000mAh以上あれば安心。
ちなみに歩行距離等はRunkeeperで記録していたが、色々アプリを立ち上げていると落ちることがある。記録が途切れてムカつく。
・イヤホンやヘッドホン ★★★★★
疲れ果てた時に、よく音楽やYoutube(お気に入りのゆる言語学ラジオ、オモコロなど)を聞いて耐えていた。炎天下、何もない国道を無音で歩き続けるのはあまりに修行だから、絶対に持参すべき。
・財布(最小構成)★★★★★
いらないレシートやポイントカードなどすべて抜いて、免許証、保険証、マイナンバーカード、現金にクレジットカードだけを残した財布。重量削減。
・しっかりした袋 ★★★★★
2.3枚あると良い。きれいな服と汚れた服以外にも、ちょっと着たけどまだ着れる服とか、なにかと分類するのに袋が欲しくなる。自分はモンベルのライトスタッフバッグを重宝していた。
また、基本的に服を手洗いしていたため、スタッフバッグに衣類と洗剤と水を入れてじゃぶじゃぶするのが洗いやすかった。(もちろん、禁止されている場所では洗わないようにしよう)
・洗濯紐と洗濯バサミのセット ★★★★
毎回乾燥機で完璧に乾かすなら不要だが、自分の場合は毎日欠かさず使用した。
宿泊スタイルによって洗濯事情は大きく変わると思うが、自分は某活クラブや安いビジネスホテルがメインだったため、100円で30分の小さい電気の乾燥機を主に利用していた。そして1日の衣類をすべて洗って、このタイプの乾燥機にかけると、大体1時間で7.8割ほど乾く。その状態で部屋に持ち込み、洗濯紐に挟んで朝まで干していた。
2時間ほど乾燥機を回して完璧に乾かしてもいいんだけど、大抵数の多くない乾燥機を2時間占拠することになるし、回し始めるのが遅いと最低2時間は眠れないし、過度に乾燥機に掛けるのも良くないかなという思いから、1時間で切り上げていた。
ちなみに超分厚いモンベルの靴下は翌朝になっても大抵乾ききっていないので、よくザックの外側に洗濯バサミで挟んで、歩きながら乾かしていた。なんだか旅人の気分で、これはこれで心地よかった。
・サポーター ★★★
サポーターの種類や相性、身体のコンディションは人によって千差万別だから難しいけど、自分は直前の日光徒歩旅で足首を軽く痛めていたから、最初の数日は足首のサポーター(モンベル サポーテックアンクルサポーター)を付けていた。
正しい使い方をすればかなり役立つから、やはり事前にたくさん歩いてみて、自分が痛めやすい箇所を知っておくことが大事だと思う。モノはドラッグストアでもスポーツ用品店でもすぐに手に入るから心配なし。
・ヘッドライト ★★★
山や誰もいない田舎道をそこそこ通るから、もし毎日長丁場が続く予定ならば、持っていた方が安心。小さくて軽いし。あと、歩道がない道やトンネル(東海道はほぼないけど)を通る時は、自分の存在をドライバーに教える意味でも大事。
・ツェルト ★
本来は山で遭難した時などに一時を耐え凌ぐ用の簡易テント。と言ってもほぼ一枚の薄い生地だけど。東海道を歩いていて遭難するとは思えないが、山道を通る時もあるので、あると安心程度。
自分はネカフェが寒すぎて一度使った。
・熊鈴 ★
鈴の音を鳴らして熊除けするやつ。箱根、薩埵峠、鈴鹿峠などしっかりした山道を通るので、あると安心ではある。わざわざ買うほどかというと、スマホで音楽をかけてるだけでも良い気はする。
個人的に不要な装備(削れる装備)
【パジャマ】
まず筆頭はこれ。自分はすべての衣類を2セットだけ持っていき、翌日着用する服を着て寝ていた。どれだけ薄かろうと衣類はかさばるものなので、できるだけ削ろう。
これを実現するために、できるだけ着心地や肌触りの良い普段着を選ぶのが良い。
【傘】
レインウェア&パンツがあるから不要。小雨の場合は無視して歩き続けた。
【タブレット&ノートパソコン】
重い。旅の記録は帰ってからまとめれば良いし、どのみち夜にはそんなエネルギー残っていないと思われる。自分はTwitterをメモ代わりにしていた。
【ガイドブック】
どういう目的で東海道を歩くか、そして旅のスタイルやスピード感によって、これはかなり賛否両論分かれると思う。個人的には事前に学習して、必ず行きたいスポットだけ前もってピンを立てたりメモしていれば十分じゃないかと思う。
『ちゃんと歩ける東海道五十三次』などが有名だが、それなりに分厚くて重いうえ、二冊に分かれているシリーズが多い。歩きながら本を細かくチェックする余裕はなかなかない。時間に余裕のある旅で、出発前に宿でゆっくり確認したり、途中で休憩を挟みつつ読むことができるなら、良いと思う。
自分は事前にネットの情報、同じく徒歩旅をした先人の記事を参考にスポットを決めた。あとスーツさんの東海道チャリ旅の動画もかなり有益だった。
正しいルートについては、「東海道 google map」などで検索すれば、先人が作成してくれたルートが見つかるから、それをgoogle mapに組み込んで歩けば問題ない。東海道は現地の標識や案内板も多いので、併せて確認できる。
雑感、写真など
・出発の最低でも1週間前(できれば2週間前)には、40.50km以上歩くなどのハードなトレーニングをやめるべき(あたりまえ体操)。自分は直前の日光徒歩旅のせいで、1.2日目は足を引きずりながら歩く羽目になった
・とにかく痩せる。普段よりはるかに食べているはずなのに、トータルで4kgほど痩せた。ウエストも一気に細くなって、家に帰り普段のズボンを履くと、瞬時にロリ化した時の演出みたいに滑り落ちた
・人生ではじめて服を手洗いしたけど、特に脱水の工程で洗濯機の偉大さを知った。相当力を込めて何度も絞らないと、まったく乾かないんだなあ。毎日ヘトヘトで宿にたどり着いてからこれをするのが肉体的にきつくて、一周回って面白かった
・雨の日は体力的にも精神的にも一番辛い。なにより風邪を引くとスケジュールが崩壊するので、晴れの多い時期でも防寒および雨対策は大事。自分は3日ほど雨に降られ、うち1日が大雨だったが、宿に着くなり即アツアツのシャワーや湯舟に浸かり、なんとか体調は崩さずに耐えた
・体力は当然のことながら、精神力もなかなか求められる。自分の場合、途中で辞めて帰ろうだとか、もう電車に乗ってしまおうと考えることはなかったが、ふとマップを見て、何もない道をあと何時間も歩くのか…と考えると、やはり気力を失いかける瞬間はあった
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以上。2025年は甲州街道や奥州街道を歩くぞ!