JISQ9100のお話(10回)
5.2 方針
5.2.1 品質方針の確立
4.1、4.2章で経営環境を明確にしてきました。その内容を基に組織の中長期に渡るあるべき姿、そのための戦略を描くのが経営者が示す品質方針です。品質方針には品質目標に落とし込めるような内容と、適用される要求事項、すなわち法令・規制要求事項、規格の要求事項、顧客要求事項等の順守、それと継続的改善のコミットメント(約束)が含まれることを要求しています。
当然、組織のあるべき姿はユニークであり、従って方針も他組織とは違った独特のものになるはずです。
5.2.2 品質方針の伝達
品質方針は文書化することが求められています。それは品質方針を社内外の利害関係者と共有する為です。文書化というと紙を思い浮かべることが多いと思いますが、HP上に公開することでも文書化になります。
大切なのは組織の誰もが理解し、ベクトルを合わせて活動に参加すること。社外の利害関係者にも「この会社は素晴らしい会社だ」と広く理解してもらうことです。
次回は 5.3組織の役割,責任及び権限 から始めます。
その次の回で5章のマニュアルサンプルを紹介したいと思います。
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