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JISQ9100のお話(21回)

7.4 コミュニケーション
内部コミュニケーション
コミュニケーションに対する要求事項です。コミュニケーションは双方向の情報伝達を言います。上司と部下の縦方向、部門間の横方向、組織内の縦横のコミュニケーションが整うことで、通常はもとより、緊急事態発生時に速やかに問題解決を行うことが出来ます。
例えば、上長がいないときに重大な品質トラブルが発生しました。誰が何をどうするのか、ルールが決まっていないと慌てることになります。
どの様な状態でどのようなレベル(組織ピラミッドの中で)の会議体が必要なのか、どのような時に実施するのか、参加者は誰にするのか(代行者も含めて)、どのように実施するのか、召集はどのようにするのか等々、あらかじめ詳細を決めておくことが大切です。これは対外的にも必要です。対外的なコミュニケーションは8.2章、8.4章で詳細を記述することが可能です。
重ねて記述しますが、コミュニケーションは一方通行ではなく、フィードバックが含まれます。双方向の情報交換が組織内、あるいは顧客など利害関係者間で重要な要素となります。

太文字で記述しているのはJISQ9100に関連する部分です。
良い経営を実現している組織の多くはコミュニケーションがうまくいっている組織であるように思います。悪い情報はできるだけ早く組織内で共有され、解決に導く仕組みを構築してください。但し、越権行為は慎むべきです。越権行為は責任の所在をあやふやにしてしまいます。
次回は 7.5章 文書化した情報 になります。


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