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JISQ9100のお話(19回)

7.1.6 組織の知識
ちょっと聞きなれない言葉だと思います。組織の知識って何なのでしょう。
製品を作るときに作業標準があったり、製品検査規格があったりしますよね。そういうものがあるからこそ、誰もが一定以上の品質を保って製品を製造できる状態になっていると思います。
このような知的財産を明確にし、共有し、時には更新し、改定し使っていくことになります。組織の人が誰でも見られる必要はなく、場合によっては秘匿しておかなければならないノウハウがあるかもしれません。そういう重要な情報にアクセスできる人を制限しないと、ノウハウが漏れてしまうので注意が必要です。
明文化するのは文字とは限りません。熟練工の作業をビデオに残しておくこともあるかもしれません。
大切なことは、”この仕事はあの人しかできない”という状態を無くすことです。属人化した仕事はその人が辞めた時、病気の時などを考えるとリスクが高くなります。組織の知識として次の世代に向けて残しておくべき資産んです。
情報の明確化、蓄積、更新、アクセス権の設定等、多岐に渡りますが、しっかり仕組みを構築して、あとで困らないようにしましょう。

次回は7.2力量、7.3認識の説明をしたいと思います。


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