もっと具体的に教えてください
このタイトルは、私が質問に対して答えた時に言い返されたくない言葉です。
この言葉について少し整理してみます。
発する側から考えてみる
おそらくですが、言われたことが本当にわからないから「もっと具体的に教えてください」と言うのだと思います。
質問した時に「これくらいの具体性がある回答がほしいな」と潜在的に期待しているから、期待よりも抽象度の高い回答が来たときに、つい言ってしまうのだと思います。
この返答に攻撃性を含んでいるかと言うと、必ずしもそうではないと思います。
これは状況によると思っていて、例えば後輩に対して「この質問に対して回答を考えてみて」とお題を与え、後輩から抽象度の少し高い回答案が来た時は「もっと具体的に教えてください」みたいな言葉が出ると思います。
ただ、この状況ではあくまでも後輩を育成するという目的があり場合が多いので、同じ表現ではなく「内容を少し具体的にしましょうか。」と言う気がします。
なんとなく「もっと具体的に教えてください」が教育する場面では使われない気がしました。
この返答は目上の人にも使わない気がするので、おそらく交流が少なくかつ自分よりも位置(なにかは敢えて言いません)が低い人に対して使うものかと思いました。
「自分はこの言葉を使ってもよい」と思える人に対して言っているのでしょう。
例えば、自分がサービスを受ける側にいる時は、サービスを提供する側に対してこのような態度になってしまうかもしれません。
あるサービスを受けていて、何か問題が発生しその説明責任が果たされていないと感じたとき「もっと具体的に教えてください」が出てくるのだと思いました。
個人的にはこういう言葉は使わないので推測ですが、説明責任が果たされていないときに「もっと具体的に教えてください」と言う時は、多少なりとも攻撃性を含む気がします。
サービスを受ける側として自分が損しないように(自分を守るように)するため、攻撃性を含めるのかなと思いました。
なんとなく「も具教」がわかってきました。
この言葉は、本当にわからないとき、かつ攻撃性を少し含めたいとき(自己を守るためでもある)に使うのかなと思いました。
受け取る側からも考えてみる
「も具教」と言われたときに「待ってました!実は〜」と意気揚々と喋れる人はいない気がします(私は無理なことが多い)
おそらく「うっ!」と思うのは、自分の回答に具体性がなかったことに気付かされたから、もっと言うと自分の至らない点に気づいてしまったから、だと思います。
内心「まずい、わからん」となったときに思わず反応してしまうんでしょうね。
一概に「うっ!」と思うだけではなく「は?」と思うこともあると思います。
それは自分の回答に自信を持っているときですね。
そのときは「何が知りたいんですか?」と聞き返したくなります(もっと柔らかい表現にしますが)。
ただ、受け取る側はこの返答をもらう前にできることがあった気がします。
会話していく中でその人の性格を推測して「これくらいの回答をした方がいいな」と、準備を丁寧にするとか。
あと、質問には回答への期待値が必ずあると思うので、その期待値がどこにあるかを仮置きして回答を作っていくとか。
なんか結局相手に合わせた準備が大事って結論になりそうです。
発する側としては「自分の理解が合っているかを確かめたいテイで聞き返す」ができることかなと思いました。
「この回答、もっと具体的に知りたいな…こういうことか?どうなんだ?」と回答を受けた際に思った時は、自分の思考過程を相手に明かさずに「も具教」と言うのではなく、「具体的に言うとこう言うことですか?違かったら教えてください。」みたいに返せるのが、相手に歩み寄ってあげてる感が出そうです。
あ、結局こっちも相手に歩み寄る、相手に合わせることが大事みたいですね。
まとめっぽいもの
「も具教」は、自分の求めているものをダイレクトに伝えやすいが、多少の攻撃性があるかもしれない。
少なくとも相手には自分に歩み寄ってもらおうとしているが、自分は歩み寄ろうとしていない。
質問する側と回答する側は、結局会話しているに過ぎないのだから、お互いに歩み寄った形で発する言葉、内容を選べるとよい。
結局、当たり障りない結論になってしまった!
まあ明日も最高の一日にしましょう!笑
最後に本音を残しますが、
私は自分がサービスを受ける側であっても強い言葉は使いません。
それは自分が必要とするサービスであればなおさら、なくなってしまうと困るからです。
もし強い言葉を使うのであれば、話を早めに切り上げてそのサービスを解約します。
強い言葉をぶつけて憂さ晴らししても、意味がない時間だからです。
強い言葉を使う人を見かけたら「本当に大丈夫?このサービスがなくなっても困らない?」と思うようにします。
あくまでもそのサービスを使わせてもらっていることを忘れずにいたいです。
ただサービスを提供する側が、これを逆手にとって杜撰なものを提供しながら横柄な態度を取るのも嫌です。
そういうのに遭遇したら「いつか潰れてほしいな」と思いながらそっ閉じするでしょう。