【report】自分の”やってみたい”と出会う「マイプロミートアップ!in白河」を開催!
2024年10月6日(日)に「マイプロミートアップ!in白河」を開催しました。
マイプロとは、自分のやってみたいことをプロジェクトや探究活動として実践すること。でも、自分の「やってみたいこと」ってなんだろう…?なかなか、1人では探すことは難しいですよね。
ということで、地域の大人たちに相談したり、大学生と一緒にワークショップをする今回のイベントを企画しました!
当日は、高校生4名、大学生5名、地域の大人4名の総勢13名が参加しました。所属も、年代も、立場もバラバラな参加者同士ではありましたが、だからこそ、新たな発見がありそうと期待に満ちたスタートとなりました。
マイプロってなに?
どんな人たちがこの会場にいるのか、全体で自己紹介を行ったあと、一般社団法人Bridge for Fukushimaに所属する佐藤勇樹さんに、自身のマイプロについて発表をしてもらいました。
佐藤さんは福島県富岡町出身で、小学生のころに東日本大震災を経験しました。高校時代には、「地元・地域のためになにかできないか」という思いから、「総合的な探究の時間」の授業にて地域の方から畑を借り、育てた野菜をマーケットで売るという活動を行っていました。大学卒業後は県内の公立高校にて学校と地域をつなぐコーディネーターという仕事しています。
今後は、富岡町に茶畑をつくれないかという新たな挑戦をしようとしているそうです。
佐藤さんの発表から、「マイプロとは特定の誰かが/特定の期間で実施するものではなく、誰でもいつでもできるもの。高校生だから、大人だからといってするものではない」と感じました。自分がチャレンジしたいと思うものを実践すること自体が、そのままマイプロになるのです。
最初はマイプロにピンときていなかった参加者も、佐藤さんのマイプロを聞くことで「自分がやりたいことをすることがマイプロなのかな」と少しずつイメージができていた様子でした。
佐藤さんの発表が終わったあとは、参加者は以下の2つのプログラムに分かれました!
大学生と一緒に、シラカワクエストというカードゲームを使いながら、マイプロを探してみる【マイプロミートアップ】
マイプロミートアップのプログラムは、「自分だけのマイプロを見つけたい。将来や進路に悩んでいる。」という高校生を対象に実施しました。
コミュニティ・カフェEMANONには、シラカワクエストというカフェと白河の街を舞台にしたゲーム形式のアクティビティがあります。このシラカワクエストは100個のクエストがあり、自分について知ったり、実際に白河の街に飛び出したり、調べてたり、インタビューしたりする中で、最終的にマイプロを実践することができるようになっています。
(気になる方はぜひ、EMANONにお立ち寄りください!)
福島大学、宇都宮大学、関西外国語大学の大学生も一緒に混ざり、一緒に「自分のやってみたい」=マイプロを探していきます。
まずは、高校生のときにコミュニティ・カフェEMANONに通っていた大学生2名から、高校から大学にかけての自身のマイプロの紹介をしてもらいつつ、「自分はなにがしたいかな」と考え始めます。
次に、いよいよシラカワクエストに挑戦です!
本当は100個あるクエストですが、今回は時間の関係上「10分の1シラカワクエスト」と題して、2グループ対抗で10個のクエストにチャレンジしました!
両グループとも、無事時間内に10個のクエストをクリアしました👏
帰ってきたら、マイプロジェクトシートを使って、振り返りを行いました。
参加した高校生からは、
🗣️「街中を歩いていて、営業していないお店が目立っていた。いつでもおいしいラーメンが食べることができて、欲しいものが手に入る街にするために、市内活性化に取り組んでみたい。」
🗣️「今年度、初めて提灯祭りに参加して、担い手不足であることを知った。白河の文化をどう守っていけるかを考えたい」
とマイプロジェクトの種が見つかったようでした。今後、どんな活動につながっていくのかが楽しみです!
地域の大人からさまざまな視点からアドバイスをもらいながら、マイプロのブラッシュアップする【マイプロブラッシュアップ】
マイプロブラッシュアップのプログラムは「自分のマイプロをもっと良くしたい。いろんな方からのアドバイスがほしい。」という高校生を対象に実施しました。
すでに自身のマイプロや探究活動、進路活動を行っている高校生が、3名の地域の大人と1on1面談を行いました。
最初は、緊張している様子でしたが、話しているうちにどんどん打ち解けていきました。自分の活動に対して、親や先生とは違う第三者の大人から「いいね!」「素敵だね!」と言ってもらうことで、自分の活動に自信が持つことができたのではないでしょうか。
参加した高校生からは、
🗣️「地域の大人の方からアドバイスをもらうことによって、今までになかった発想も広がり、自分の視野が広がった。」
🗣️「大学に入ったらやってみたいことも見つかり、モチベーションが上がった」
という感想がありました。
地域の大人の方々にとっても、「真剣にマイプロを行う高校生たちの姿を間近でみて、身が引き締まる思いだった」と、高校生・大人それぞれに刺激のあるプログラムになったようです。
「自分でなにかする」方が、人生が豊かになり楽しくなる!
マイプロは決して強制されて実践するものではなく、自分からやってみたいと思うことがスタートです。実践をする中で大変なことも、嫌になることも、責任が伴うこともあると思います。でも、「自分でなにかする」方が、絶対に人生が豊かになり楽しくなるのでは!と、考えています。
社会がものすごいスピードで変わり、選択できる範囲が広がったからこそ、「やってみたい」と思ったことを行動に移しやすくなったと思います。その一方で、インターネットやSNSなどのツールが発展して、「自分からなにかをする」こと自体を怖いと感じる時代でもあります。
そのもやもやする気持ちを共有しながら、誰かと協力しながら、最初の一歩を踏み出せばいい、そのためにコミュニティ・カフェEMANONという場があります。
イベント中に、やってみたいことを見つけて活き活きする高校生、自分の活動について自信を持って話す高校生を見て、マイプロは自分や自分の周りの人たちが幸せになるためのひとつの手段になるのかもと思うことができました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!