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タロットから得られる最大公約数的な利益

見たまえ、太陽に照らされたこの景色を、

世界のすべてが輝いているようだ!

我々も、太陽の下で輝ける様に自らを磨かなけらばならない

太陽万歳!!(あいさつ


さて、世の中には様々な目的でタロットを学んだ人がいるだろう。


幸福、恋愛、金運、霊感を得たい、

絵柄になんとなく惹かれた、世界の真理を知りたい、

超越的な能力を開花させたいとか、それこそ枚挙に暇がないが

真剣にタロットと向き合っているのであれば

各々の目的に沿った様にすればいいと思う。


いま、「真剣にタロットと向き合っているのであれば」と強調したが、

タロットを学ぶ者共通の、タロットの最大公約数的な利益について話そう。

それは、「自我の強化・意識の発達」だ



タロットをどの様に定義しようが、どの様な目的があろうが同じ事だが、

タロットと真剣に向き合えば向き合うほど、

どうしても納得できない事や矛盾している様に感じる部分が出てくる。

下手をすれば、嫌いなカードまで出てくる始末だ。

そんなカードは見たくもないし、出来れば占いの場で出てきて欲しくない。

しかし、その様なカードに対して、

真剣にタロットと向き合っている人物はどうするだろうか?

苦手をそのままにはしないだろう。

そのカードについて思索をめぐらせ、問いかけ、理解を深め

いずれは友好的な関係を持ち、

カードに描かれた存在を我が物とする。



これが、苦手、あるいは嫌いな人物であれば、見たくない、話したくない、

どうしても接触があるようなら、極力短くしたい。そう思うだろう。

関係を良くしようと思っても相手はそう思わないかもしれないし、

そもそも自らの苦手意識・嫌悪感を無くす事が出来ないかもしれない。

相手が人間でなくカードだったから和解出来たのだ。



ここまで上げて来た2点、

真剣にタロットと向き合う人物は、例え苦手なカードであろうとも、

いずれはカードに描かれた存在を我が物とする。

そして、相手が人間でなくカードだったから和解出来たのだ。

そして、これから上げるタロットの特徴を加えると、

冒頭にあげたタロットの最大公約数的な利益

「自我の強化・意識の発達」につながる訳だが、

そのタロットの特徴とは

1つの人生に遭遇するあらゆる事象が

包括的かつ網羅的に表現されている事だ


所説あるので仮に1例として私の解釈をあげるが

大アルカナでは、自我の萌芽から、思春期を経て、

精神的に自立し、個性に深みを増していく過程が表現され。

小アルカナでは、大アルカナに表現された過程の

それぞれの場面で対峙すべき現実・人物を表している。



説明のために例えで話すが、あなたの苦手な人物が、

泥臭いが効率的で目標達成への情熱が明らかな人物であったとして、

あなたは安全性や冗長性のために一見効率の悪い事も用いるし、

熱意は内に秘め、不言実行を良きとする人物だったとしよう。

そして、その人物の何事も1分1秒を削る仕事ぶりが理解できないし、

その熱意に周りを巻き込もうとする性質が嫌いだったとする。

きっとあなたは、その人物の思考回路を理解する気は起きないだろうし

もっと冗長性を持たせた方が良いと反駁するかもしれない。

おそらく、理解する気が起きず、仮に起きたとしても

理解しあうには高い壁があり長い時間がかかるだろう。



それが、ワンドとソードのキングの話だったらどうだ?

前述の通り、いずれ理解する日は来るだろうし、

理解できなかった人物像を我が物に出来るのだ。


この事は、タロットを使う人物であれば、

あらゆる人格の過程・人物像を我が物に出来るというを示唆している。


これこそがタロットの最大公約数的な利益

「自我の強化・意識の発達」だ

私たちは、「運命の輪」に示された

抗えない流れをいずれ理解できる

私たちは、「ソードの3」に示された

別れの悲しみをいずれ理解できる

私たちは、「カップのナイト」に示された

魅力と弱さをいずれ理解できる



私たちタロット使いは、お互いに持つ信念は異なるが、

私たちが元来持ち合わせない特徴であろうとも

タロットを介する事で理解し、我が物とする。

それは「愚者」が何者でも無く、

そして何者でもある事から明らかだ。

この様に、私たちはタロットから受ける利益によって

人格・精神的な弱点を補い、

より深みの増した個性を持つ事が出来る。


これこそが、タロットから得られる最大公約数的な利益

「自我の強化・意識の発達」だ




さぁ、我らの魂が

大きく、熱く、輝ける様に!!

太陽あれ!!!


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