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「法王」を簡単に解説+タロット初心者にちょっと助言

祈る像が無く

合わせる手も傷ついた君よ

空を睨み、太陽へ祈れ


太陽万歳


さて、最近の私のキーカードは[法王]だった訳ですが、
この辺で少し[法王]の説法の中身について
ちょっと話しますよ、全てじゃないよ
ちょっとだけね。

まず[法王]を見た時に気になるのは、
「登場人物の誰視点で読むべきか」って所じゃないかな?


ここに関しては、視点を固定出来ない。
両方の視点が同時に存在するとはっきり言って置く


視点が固定されるのであれば、
間違いなく女教皇や皇帝みたいに
法王のみが描かれるはずだからね。


さて、次に法王と信徒の状態について簡単に検証するんだけど、


大前提として大事なのが、
タロットはそれ以前のカードの続きとして描かれるって事と、
それ以降のカードへの伏線としても描かれているって事ね。


1個前の問題を解決した所から
新たな問題にどう立ち向かうのか?とか

問題を解決してもまだこんな弱点が残ってますよーとか

そういう感じ。


じゃあその新たな問題はどんなものかな?って

「法王」……を通り過ぎて「皇帝」を見ていくと…………



(ウェイト版とマルセイユ版で雰囲気がだいぶが違うな、どうしよ)



ウェイト版では勝利し自らの領地を得た後、次の戦に備えてる「皇帝」

マルセイユ版は、満足気に自らの領地を振り返ってる「皇帝」

と言う感じに仮に定義したら、

どちらも領地を得て、自らの境界線を引いた状態となる訳で、

一旦この共通項だけで話を進めるね。



で、この領地を勝ち取った「皇帝」の次の問題が「法王」な訳。

「皇帝」にとっての「法王」に例えられる問題はどうゆう物なのだろうか?

って検証すると、自らの領地に入ってくる宣教師か?

他所の土地から入ってくる迷える移民か?とかの仮説が立つ。


少なくとも自分自身以外、外から入って来る物のはず、

だって、「法王」から初めて、上と下・右と左って言う風に

人物の相関関係が始まってるから、上下関係・対立関係とか、

ここで初めて「他人」って言う問題が始まるんだよ。

ついでに言うと、同等の関係ではないはず。それは「恋人」に託されてる。

その自身の外から来る物に対して「皇帝」はどの様な対応をするのか?

って言うのが「法王」に例えられる問題って事。

そして「法王」に例えられる以上は、人の律法に関係し、

歴史があり、権威がある何かって事になる。



はい、ざっと「法王」の問題について解って来た所で、

この問題には大きく3つのパターンに分かれる事は

すぐイメージが湧くと思う。

外から来る物を受け入れられないパターンと

上から来る物を受け入れたパターンと

下から来る物を受け入れたパターン




まず、そもそも外から来る物を受け入れられない場合ね、

この場合はきっと、外から来る物を追い出すために

保守的になって自分を守ろうとするかもしれない

逆に「ここは自分の土地だ!」って外から来た人を激しく弾圧するかもしれない

「皇帝」が得た領地や権力を守ろうとする動きになる事は間違い無い

これが対立関係の問題と言っていいでしょ



次は上から来る物を受け入れたパターン

この場合の「皇帝」は信徒として「法王」に跪いているよね?

これは粛々として外から来た律法や歴史、権威を学んでいる訳。

自分自身と自分の領地を守れれば良かった「皇帝」が

社会秩序、歴史、他者にも通じる権力の必要性を理解したって言ってもいいでしょ。

でもこれには将来起こりえる問題が隠れてるよね?

教わる権威の虜になってしまって、「皇帝」の領地を献上してしまったり

信徒でいる事に慣れすぎて、「皇帝」の勝利への渇望が枯れてしまったり

「法王」の権威を私物化してしまったりね。

総じて、一方的に上からの物を受け取ってる時に起こる事だよ



最後に下から来た物を受け入れたパターンね、

この場合は「皇帝」は「法王」の立場になっていて、

外から来た人に何かを教えているシーンに見えるよね。

自分自身の領地が大事だった「皇帝」が

蓄えた力や知識、富を分け与える慈悲深い対応を覚えた訳。

もちろんこれにも、

一方的に下へ与えすぎた場合に起こる問題が隠れてる。

単純に与えすぎて、私財を失ってしまったり。

慈悲深さが行き過ぎて、下の人が増長して立場を奪われたり。



タロットに触れ始めた人でも、

この3パターンに上げられた学びと問題点って

一般的に「法王」のキーワードに上げられる事だって解るでしょ?

でも、「法王」自体にキーワードが割り振られた訳ではない。

趣旨背景があって、この時間軸で伝えたいキーワードがあって、

それを例える絵柄に、「法王」の名が与えられたの。

そこを間違えないでほしい。



タロットはキーワードありきで、

絵柄やタイトルが決められた、象徴カードじゃなくて、


伝えるべきたくさんの人生訓を、78枚全部を有機的に組み合わせる事で、

様々な立場の違い、時間軸の違い、問題に直面した年齢、周囲の環境、

あらゆる人にマッチする様に

絵柄やタイトルが決められた、寓意カードなの。



だから、この本では載ってたあのキーワードがあの本では載ってない。

とか、違う単語が載ってて、ニュアンスが違う。とか

ウンチクばかりで意味が載ってない。とか、

そういう暗記物みたいな言葉遊びから離れて、

広く深く、タロットが伝えたい事自体を学んで行けるようになってほしい。



我らの学びに太陽あれ!!!!


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