シューク

飲食店で人数分の水を持ってきてくれる人です。 もうすぐ22歳。

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最近の記事

そういう私もヒトだ (えっしぇい#4)

 午後5時の新宿駅はヒトで溢れている。小学生時代なら、すれ違い通信のチカチカを当てにして目を輝かせていただろうが、21歳には縁のない話だ。  向こう側から「"ヒト"がくせぇ!」と、まるでアメリカ大陸を発見したかのように標榜するやつが歩いてくる。烏滸がましい。こんな天気じゃ誰だって汗もかくし、そこに付随する匂いに罪はない。仮に新宿駅が匂ったとしても、それはヒトの集積の匂いだろう。そんな自明のことを声高に叫ぶ君もヒト側だ。  世の中のために汗をかき続けるヒト、それを嘲笑う心が

    • 絶望公園 (えっしぇい#3)

       果てしなく打ちのめされた時、心が咽せ返る時、未曾有の不安を「絶望」という言葉に当てはめて安堵したい時、私はこの場所を訪れる。いつしか「絶望公園」と呼ぶようになっていたこの平地は、いつも無表情で出迎えてくれる。  ある時、たいして滅入ってもないのに「絶望公園」に顔を出した。愛着か誰かが私をここに呼び出したのだろうか。特に用もなくスマホを撫でていると、無印のビーズクッションにいちいち腰掛けていそうな2人組が話しかけてきた。「これって知ってます?」-俗にいう宗教勧誘だ。間接的に

      • 年齢確認 (えっしぇい#2)

        初めて年齢確認をされた。「寝つきの悪さが治るなら」とつい最近お酒を買い始めたのだから、その対応はどこか辿々しい。余計に訝る店員。あいにく財布を携帯しておらず、年齢を証明できるものはなかった。ここで諦めてもよかったが、「ほらな、未成年だろ」と勝ち誇った顔をする店員が鼻についたので、家に身分証を取りに帰った。普段より少し遠い、歩いて10分ほどかかる店を2往復してまでも、その店員との星取表に黒星をつけたくなかった。レジ前に帰還し、形ばかりの「すみません、お手数お掛けして」を添え、早

        • ヒューマナイズ (えっしぇい#1)

           太体の音楽制作ソフトには「ヒューマナイズ」とい機能がある。打ち込みの平坦な音に人間味を加えるために、わざとタイミングをづらしたりする機能だ。人間の特徴を「不完全」で再現されるのはいささか悔しくもあるが、同時に妙な温かかさも感じる。ChatGTPに「ヒューマナイズ」機能があったら便利そぅだ。レポートを適度にミスりながら書いてくれる。こんな貝合に。

          入浴剤4つ混ぜて"アルティメットバス"作ろうぜ!

           とんとご無沙汰、シュークです。ボードゲームの大会に出たり、バンドを始めたり、マラソンで生死を彷徨ったり…怒涛の2ヶ月間を過ごしていたら記事が滞ってしまっていました!  タイトルにある通り、現在私に「空前絶後の入浴剤ブーム」が来てます。元々お風呂が好きだったので、この出会いは必然だったのかもしれない。それなりに忙しい日々に癒しを求めていたのと、コレクター癖を刺激されたのがハマった要因かなと勝手に自己分析。金と時間を奪われた限界コレクターは消費財を集め出すのだ。   本題に

          入浴剤4つ混ぜて"アルティメットバス"作ろうぜ!

          宇宙船で横のクルーが呟いてたら絶望する一言ランキングTOP3

          好奇心と現実逃避を1:1で配合するとnoteを書く気になれるみたい。昨日とは毛色を変えて、妄想の世界にみんなを誘おうかと思う。 突然だけど、最近宇宙欲が目覚ましい。仲のいいコミュティでひたすら新田零次の「悪りぃ南波…砂漠に携帯落としちまった…」をスパムしているくらいに。 そもそもこんなセリフあったか?(笑) 元々宇宙に対してぼんやりとした憧れはあった。自分が文系に進む唯一のネガ要素を「宇宙飛行士になれない」だけだと思ってたくらいには。だから時折宇宙船のクルーになる妄想に

          宇宙船で横のクルーが呟いてたら絶望する一言ランキングTOP3

          つけ麺イップスにご注意を

          取るに足らないマイルールってあるよね。俺の場合それは「1週間にマックは2回まで」っていうポリシーだった。だから昨日はマックを通過して、何か久しく食ってないものを胃袋に入れようって気になってた。 それが、全ての始まりだった。3ヶ月に一回も行かないつけ麺屋。よっ友みたいな暖簾をくぐって、慣れない手つきで食券を渡した。ボーッとすること15分、待ち望んだつけ麺は金色に輝いてた。橋と麺が交差した瞬間に、ある思考がよぎった。 あれ?これってどうやって食うんだっけ… みんなつけ麺を食

          つけ麺イップスにご注意を