幼稚園に現れたジャック・ニコルソンの話
朝、子供を幼稚園に送って、駐車場に戻る途中、園舎の足元から太もも辺りまである窓(少し開いてる)スキマから
正座を崩したような姿勢で、子供がその奥の網戸に顔をくっつけるように
何かをずっっっと喋っていた(遠くて聞こえない)
…ジャック・ニコルソン(シャイニング)?幽霊?
とりあえず声をかけてみると
「○○ちゃんのママの薬、どこにあるの?」
知らないよ、おばちゃん。○○ちゃんのことも初めましてだよ。
「○○ちゃんのママ、薬取りに戻った」
そうかい、じゃぁおカバン教室に置いておいでー
「○○ちゃんのママのお薬、どこにあるの?」
…知らないよ~(居座るのねぇ)
シャイニング体勢のまま、話し続けるその子の周りに、続々子供が集まりだし、
去年、同じバス停でバス利用していた子もやってくる。
「何でいるの?」(知ってる子)
おばちゃん、娘ちゃん送ってきたのよー
すると、シャイニング体勢の子が、あっちいって!
とばかりに、隣にいるその子を押しやろうとする。
きゅうに押しやられたもんだから、意地になって離れまい!とする知ってる子。
うぅぅぅぅ…と緊迫する空気。
おばちゃん、激アツの園舎の外からもうかれこれ5~10分、緊迫した空気もあいまって、滝汗です。
助けてくれ。落ち着いてくれ。ケンカはやめてぇ
すると私の後ろを荷物を運ぶらしい軽トラが通り過ぎてゆく。
「何を運ぶのかな(知ってる子)」
「ゴミを運ぶのよ(シャイニング)」
人差し指を立てて、ドヤ顔で教えてやる姿勢で話す。
…そうかなぁ?(ゴミ収集車では、ないとおもうよ?)
窓を閉めたい(知ってる子)と窓を開けたい(シャイニング)が大モメし始めて
「指挟むから!危ないから!」「すぐ後ろの自分らのお教室行けばいいじゃないか!」とか私がわぁわぁしてたら先生が気づいてくれて引き取られていきました。暑かった。
そう、暑かった話。